たまたまウェブサイトに表示されるバナー広告に「あなたも簡単投資家タイプ診断しませんか」と野村證券の広告が表示されていたので、ちょっと遊んでみました。
これは、あなたが回答したいくつかの質問結果に基づいて、あなたの属性に合うと思われる「のむラップ・ファンド」を買ってみませんか、という趣旨のロボアドです。
運用は通常の投資信託として行われますので、WealthNaviのような運用込みのロボアドではありません。
商品選定をサポートしてくれるロボアドで、eMAXIS 最適化バランスとポートスターのようなものです。
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「eMAXIS最適化バランス」のオススメはどれ?2019年までの運用状況から判断する
eMAXIS最適化バランスはリスク許容度の異なる5つの商品から成るシリーズです。 ★eMAXIS 最適化バランスシリーズのラインナップ マイゴールキーパー マイディフェンダー マイミッドフィルダー マ …
実際買うかどうかはともかく、こういう診断系って面白いですよね。ついつい試したくなるんです。
Contents
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診断内容は4つのジャンル
主な診断内容は4つのジャンルから構成されています。
- 投資家タイプ診断
- ゴールと目標金額の設定
- 想定投資金額の選択
- リスク許容度診断
1つめの投資家タイプ診断は心理テストみたいなものです。ソファーのどこに座るか、みたいな、一見投資とは関係のない質問が14問出てきます。何がどう効いてくるんでしょうか?
2つめと3つめはお金の話です。最終的な到達地点といくら投資するか。
4つめはリスク許容度の診断。このあたりはよくあるネタで、資産運用の経験や現在の金融資産比率などを問われます。
そして、これら全部を回答すると、最終的なオススメ商品として、以下が出てきます。
あなたにあった商品は??
オススメ商品はリスクの異なる5種類。あなたはどのタイプになりました?
筆者はやや積極型。
やや積極型として、以下のような資産ポートフォリオを提案されました。
- 国内株式(TOPIX):10.9%
- 国内債券:8.8%
- 外国株式(先進国株式):38.5%
- 外国債券(先進国債券):26.3%
- 世界REIT(先進国REIT):15.5%
提案された商品のリスクリターンは?
意味もなくリスクリターンを計算してみました。計算には野村アセットマネジメントの投信アシストを利用しています(2003年~2017年4月末)。
- リターン:7.1%
- リスク:13.8%
おおよそ、eMAXIS 8資産均等型の計算上のリスクリターンに近い値です。やや積極型というだけあって、それなりに攻めている感じです。
実は
実はこの投資家診断では、オススメ商品として、上記の資産配分で運用が行われている投資信託「のむラップ・ファンド」が提案されます。
のむラップ・ファンドはリスクリターンの異なる5種類の投資信託から構成されており、いずれも複数の資産クラスに投資を行うバランスファンドです。
筆者にオススメされたのは「のむラップ・ファンド やや積極型」。冒頭で述べたeMAXIS 最適化バランスで言えば、マイフォワードみたいな位置づけです。
投資信託としての「のむラップ・ファンド」はどうか
さて、投資信託としての「のむラップ・ファンド」は少し微妙です。
- 購入手数料に1.08%
- 運用管理費用に1.1664%~1.4904%
- 信託財産留保額に0.3%
正直、少し手数料が高いんですよね。
ネガティブなポイント:手数料が高い
手数料が高く設定されている理由は、のむラップ・ファンドが運用時に投資配分を動的に変更する可能性があるアクティブファンドだからです。
SBIアセットマネジメントのMyラップとかもそうですが、この手の「市況に応じて投資配分を変更する」バランスファンドはコストが高くなりがちです。
あなたがどう感じるかはわかりませんが、個人的には「無し(市況に応じた投資配分の変更は不要)」かなーと思います。だって、今がどんな相場なのかって、あとあと振り返ってみないとわからないことも多いので、その配分変更が正しいかは疑わしいと感じるんですよね。
ポジティブなポイント:手間がかからない
一方、上記のように手数料の問題はあれど、この手のバランスファンドは運用の手間がかからない点はポジティブに評価可能です。
あなたが
- プロの投資家なら、市況に応じて上手に投資配分を変更できるはずだ
- 天下の野村證券が販売する投資信託だ
などと感じるなら、選択肢に入れてもよいのではないでしょうか。
私はより低コストでリスクリターンの似ているeMAXIS slim 8資産均等型を選びますけどね笑。
のむラップ・ファンドはどこで買える?
野村證券ほか、多くの銀行で購入可能です。
どちらかといえば銀行での取り扱いが多く、証券会社ではなかなか売っていません。
いわゆるネット証券5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、カブドットコム証券、松井証券)では入手できないという、なかなかレアな投資信託です。
どうしても銀行で資産運用をしたいときに、選択肢に入るかもしれないですね。
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まとめ
以上をまとめると、
- あなたも「野村のゴールベース」で投資家診断をしてみよう
- 投資家診断後に紹介される商品は5種類ある「のむラップ・ファンド」のいずれか
- 「のむラップ・ファンド」は、著名な低コスト投信に比べて、コストが高いのがネック
です。
のむラップ・ファンドを買うかどうかはともかく、投資家診断は暇なときにでもお試しあれ。