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初めての投資信託

投資信託で毎月5万円の儲けを出す方法。高い表面利回りには要注意

投稿日:2017年9月1日 更新日:

筆者がかつて運営していたブログで「投資信託とは儲け5万円」という検索ワードがよく記録されていたので、こちらで考えてみます。

毎月5万円かどうかはともかく、投資信託を通じて毎月一定の利益を得たい(分配金を得たい)という需要は高いです。

実際にネットには毎月数万円の利益を得ている投資家もいらっしゃるので、「オレもそのぐらい儲けたい!」なんて思っちゃうんですよね。

というわけで、以下では投資信託にいくら投資を行えば毎月5万円ほどの利益を得られるかを考えます。

ついでによくある失敗ポイントも紹介します。あなたが初めての資産運用なら、安易に投資信託の分配金利回りに飛びつかないように注意して欲しいな、と思います。

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「毎月数万円の儲けを得ている知人」の話

冒頭で触れた、「毎月数万円の利益を得ている投資家」をご紹介します。

以下の事例が参考になりそうです。

投資信託はどれくらい儲かるの?(初心者です)
私の知人で300万円ほど投資して、毎月5~6万円ほど利益が出ている状態が約一年続いている。と、言っています。
300万も投資すればこれくらいは普通に利益が出るものなんでしょうか?
しかも毎月?(毎年の間違いですかね?)

もちろん、リスクがあるのは承知ですが。

今、200万程なら投資信託を購入しようかと考えていますがそんなに儲かるものなんですかね???
投資信託はどれくらい儲かるの? | ヤフー知恵袋

あなたが投資に詳しければ、この話のカラクリはすぐにわかるかと思いますが、1つずつ説明していきます。

「300万円で毎月5万円」年利はいくらか

単純に「300万円で毎月5万円」と計算すると、

  • 年利:20%
  • 月利:約1.7%

となります。

通常、この程度の表面利回りが出るのは「毎月分配型」と呼ばれる投資信託です。

毎月分配型は、毎月決算を行って分配金を出す投資信託で、特に高齢者を中心に圧倒的な売れ行きを誇っていました。2017年現在では、金融庁のにらみがきいているために、「表立って売れない」そうですが、それでも保有者は多いと思います。

年利20%の毎月分配型とは

ここでは単純に、分配金と基準価額(投資信託の時価。株価のようなもの)を用いて、年利20%程度の毎月分配型をいくつかピックアップしてみます。

例えば、

  • 楽天USリート・トリプルエンジン(レアル)毎月分配型 :年利19.13%
  • 米国株アルファ・カルテット(毎月分配型) :年利19.94%
  • 通貨選択型エマージング・ボンド・ファンド南アフリカランドコース(毎月) :年利21.04%

※年間利回りは2017年9月1日時点での、SBI証券「投資信託パワーサーチ」のものを使っています。

例えば、米国株アルファ・カルテット(毎月分配型)は1万口あたり6,419円の投資に対し、毎月100円の分配金を期待できます。この場合、月利は約1.56%です。

以上のように、上記の知恵袋の質問は2013年時点ですが、2017年になっても高利回りの投資信託は結構あります。

きっと、上記知恵袋の「300万円で毎月5万円を得ている知人」はそういったものに投資してるのだと思います(2013年だと海外REITかな)。

「毎月数万円の儲けを得ている知人」の問題点

この分配金は株式の配当とは異なる点が問題です。

上記はとてもうらやましい話なのですが、実際にはそううまい話はありません。

例えば、米国株アルファ・カルテット(毎月分配型) はアメリカ株式に投資を行う投資信託ですが、アメリカ株の代表的な指数の1つであるS&P500の平均配当利回りは年間2~3%程度。

平均的なアメリカ株式は年間配当利回りが2~3%程度しかないのに、月利約1.6%のペースで分配金を出して行くためには、投資信託の収入が足りません。

これは米国株アルファ・カルテット(毎月分配型)の毎月の分配金の内訳ですが、100円のうちおおよそ80~90円が足りておらず、当期以外の収入に依存していることがわかります。

言い換えれば、基準価額(投資信託の時価。株価のようなもの)には毎月80~90円の下落圧力がかかっており、分配金は貰えるけども基準価額は下がって行く、という問題を抱えることになります。

基準価額が下がると、分配金の額も減額されることが多いので、毎月5万円の収入は失われます有名毎月分配型投資信託の分配金増減回数を調べてみた)。

有名毎月分配型投資信託の分配金増減回数を調べてみた

「投資信託の分配金でリタイヤ生活できるか」という○フー知恵袋の質問に、 フィデリティ・USリート(為替ヘッジなし)に1,000万円を投資すれば、年間198万円の分配金を受け取ることができます。分配金利 …

続きを見る

最初に引用した知恵袋でも、ベストアンサーで同じこと指摘されていますね。

300万で月5~6万というと年にして60万。年利20%になります。
確かに20%の配当をしている投信はありますが、年20%の利益をあげることなどほとんど不可能です。
資金を集めるために無理な配当をしているものと思われます。
たぶん解約するときには、もらった配当金を差し引いた金額しか返って来ないのではないでしょうか?
知人は、自分が持っている投信の口数と、現在の基準価格を把握しているのでしょうか?

結論は、買わないほうがいいでしょう。
私なら、その知人にも早急に解約を勧めます。
投資信託はどれくらい儲かるの? | ヤフー知恵袋

おそらく、2013年ごろに表面利回り20%で運用されていたなら、今頃はかなり分配金が下がってしまい、利回りもだいぶ下がったんじゃないかと思います。

投資信託を定期預金感覚で運用してはいけない

これはよくある失敗なんですが、資産運用に不慣れなうちは、どうしても定期預金のように、元本が保全されているイメージで運用を考え勝ちです。

しかし、実際には投資信託の分配金が出るごとに、投資信託の時価は下がります

ここを正しく認識できるかどうかが、投資信託の運用成否を分けることになります。

解決策:分配金が下がらない投資信託を探そう

というわけで、毎月5万円近いリターンを得るためには、分配金が下がらない投資信託を探す必要があります。分配金の下がらない投資信託とは、分配金原資が当期の収益内に納まっている投資信託のことを言います(それでも「絶対下がらない」はありえない)。

いくつか方策はあって、

  • 年1回か年2回分配の投資信託を組み合わせる
  • 毎月分配型の場合は、過剰な分配を行っていない投資信託を選ぶ

という方法があります。

前者はめんどうなので、今回は後者を取り上げます。

例えば、ステート・ストリートUSボンド・オープン(為替ヘッジあり)は、過剰な分配を行っていない毎月分配型の1つ。

この投資信託は、基準価額9,517円に対し、月20円、年間240円の分配を行っているので、年利2.52%です。

もしこの投資信託に投資して、毎月5万円のリターンを得るためには約2,400万円の投資が必要です。

これは一例ですが、前述のような分配金の減額リスクを減らした上で投資を行うなら2,000万か3,000万といった金額は必要になると思います。

株式なども利用してみよう

毎月5万円という収入を実現するなら、必ずしも投資信託に限る必要は無く、高配当株式などを買う方法もあります。

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投資信託は上述の分配金の問題が付きまとうので、株式も含めて保有したほうが良いと思います。

よく銀行窓口でトラブルになるのも、上記の毎月分配型の分配金だったりしますから。

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まとめ

  • 毎月分配型の投資信託を利用すれば、表向きは300万円前後の投資で毎月5万円の収入を実現できる
  • ただし、毎月分配型は分配金の減額リスクが高いため、未来永劫続くことはありえない。いろいろトラブルにもなりやすい
  • それでも投資信託を利用するなら、過剰な分配を行っていない投資信託を選ぶ。例えば、2,000~3,000万円あれば減額リスクも少なく、毎月5万円の収入を期待できるかも

この話に近い話が、なぜ安易に投資信託の分配金だけで生活しようとしてはいけないのかです。

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よくある投資信託の失敗談の1つは、この分配金に対する理解不足です。

いきなり数百万円を投資信託に投じるよりも、まずは1万円といった少額で分配型投資信託を購入し、分配金を実際に貰ってみれば良いと思います。

そうすれば、いろいろ気づくこともあると思いますから。

ちなみに、ステート・ストリートUSボンド・オープン(為替ヘッジあり)はSBI証券など、限られた証券会社のみで売っている投資信託です。

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