投資信託「高金利先進国債券オープン(月桂樹)」で資産運用!?

投資信託銘柄解説

日興アセットマネジメントが販売する高金利先進国債券オープン(毎月分配型)というファンドがあります。「月桂樹」という名でも呼ばれます。

高金利先進国債券オープン(毎月分配型) | 日興アセットマネジメント

東北地方だと、

で取り扱っていて、著名ネット証券でも売ってます。

個人的には、少なくともこれから資産を形成しようとする層には購入をオススメしませんが、「毎月分配型」の言葉に惹かれるあなたのために、簡単に商品性を紹介します。

毎月分配型の中でも、結構知名度は高いほうじゃないかな?

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投資信託「月桂樹」の特徴

商品の特徴

「月桂樹」はアメリカなどの先進国債券に投資を行うファンド。

目論書には「先進国のソブリン債」と表現されていますね。ソブリン債とは政府や政府機関が発行する債券のことです。

主な投資先は、運用報告書を見るとわかります。

国別で言えば、ドイツが最も多く、オーストラリア、国際機関、アメリカと続きます。

一方、運用通貨でみれば、米ドルの比率が最も多く、豪ドル、NZドルと続きます。

国と通貨が一致しない点で、ちょっと不思議な感じもしますが、「ドル建てで運用するドイツ発行の債券」みたいなものが混じっているためです。

ちなみに、保有する債券数は98で、分散性が高いとは言えません。

毎月分配型としての「月桂樹」

月桂樹の表面利回りは約8%

2017年9月3日時点で、基準価額5,725円程度に対し、1回の分配金は40円。年間では40×12回で480円となり、表面利回りは8%程度です。

ちなみに元の記事を書いた2015年頃は、7500円に対して、1回70円の分配を行っており、表面利回りは10%を超えていました。

やはり、基準価額の下落に伴って分配金も下がるのが運命なんですよね・・・(有名毎月分配型投資信託の分配金増減回数を調べてみた)。

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もう説明するまでもありませんが、分配金の多くは当期以外の収益で賄われています

毎月10円しか収入がないのに、毎月40円を支出しているわけですから、うまくは回りません。

要するに、よくある分配金過多な投資信託ってことです。

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ポートフォリオ利回りは2.4%

マンスリーレポートによると、2017年7月31日時点での平均最終利回りは2.44%だそうです。

ここから年率1.32944%(税抜1.268%)程度の信託報酬が引かれますので、残りは1%程度です。

現在までのリターンは?

2003年運用開始なので、2017年までに約14年。

その間の分配金込み基準価額は約18,000円なので、14年間で1万口あたり8,000円の値上がりです。

1年に換算する8,000円 ÷ 14年 = 約571円。

つまり、1年あたり0.5~0.6%の利回りで運用できた計算になります。

分配金の表面利回りだけみるとすごいですが、この利回りを見るとがっかりしませんか笑

「月桂樹」の基準価額はこれで説明できる

以下の表をご覧ください。これは、通貨と債券と基準価額の関係を示したものです。

円安円高
債券安(高金利)基準価額が上がる基準価額が大きく下がる
債券高(低金利)基準価額が大きく上がる基準価額が下がる

基本的には、この組み合わせで説明できます。ただ、月桂樹は運用している通貨の種類が多いので、単純にドル円相場に近似することはなく、もっと複雑な値動きをします。

また、上記の表とは別に、毎月過分配した分だけ、基準価額には下落圧力がかかっています。

ちなみにベンチマークがありませんので、現在の運用成績が良いか悪いかはよく分かりません

今後の見込み

現在の分配金を維持しようとする限りは基準価額は下がります

相場が円安になれば、多少は救われるかもしれませんが。

よくある質問

せっかくなのでヤフーからもネタを拾ってみました。

基準価額が下がってきました

投信の月桂樹を保有してます。基準価額がかなり下がりましたが、解約しそびれています。銀行からはもう少し様子を見ていいと思うと言われましたが…今後多少は持ち直すと思いますか?
投信の月桂樹を保有してます | ヤフー知恵袋

個人的には、分配金が過剰に支払われているうちは基準価額は下がり続けると思います。

家族が月桂樹に投資しています

投資信託『月桂樹』はあぶないのでしょうか?母が知り合いの銀行員に勧められたと言って、『月桂樹』という投資信託?でしょうか、3ヶ月前から全財産をつぎ込んでいるらしいです。
投資信託『月桂樹』はあぶないのでしょうか? | ヤフー知恵袋

銀行で投資信託を買うとこういう怖さがあるんですよね。

しかも「銀行員が言うから」というお墨付きを感じてしまうと酷いことになりかねないです・・・。

毎月分配型と資産成長型はどちらがオススメか

投資信託「月桂樹」について毎月分配型と資産成長型とでは、どちらがお勧めですか?
投資信託「月桂樹」について毎月分配型と資産成長型とでは、どちらがお勧めですか? | ヤフー知恵袋

これから資産形成する層にとっては資産成長型のほうがオススメですが、それよりなら

  • ニッセイ外国債券インデックスファンド
  • 三井住友DC外国債券インデックスファンド

といったインデックスファンドのほうがオススメです。これらはSBI証券や楽天証券で購入できます。

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まとめ

  • 投資信託「月桂樹」は先進国の債券に投資を行う投資信託。毎月分配型の表面利回りは8%程度で、実際の利回りは単純計算で0.5~0.6%程度
  • 分配金の多くは当期以外の収益に頼っており、それだけ基準価額に下落圧力がかかっている
  • 月桂樹を選ぶよりかは、ニッセイ外国債券インデックスファンドなどのインデックスファンドがオススメ

数百万円とか大金を投じて買うような投資信託ではないと思います。少なくとも、筆者は買わない投資信託の1つです。

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