スマホで気軽に株式を買える「OneTapBUY」は優れたサービスだと思います。
が、今のところ、個人的にはいろんな人にオススメしがたいとも思っています。
それは初めて投資を志す人が利用した際に、気づかぬうちに失敗する可能性があるからです。
そこで、本記事ではOneTapBUYを利用する際の注意点を紹介。
なお、今後サービスが増えたら「おお、これいいね!」と言い出す可能性はあります。
この記事は、2017年11月11日時点のサービスに基づきます。
OneTapBUY公式サイト
Contents
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その投資先、本当に大丈夫?
2017年11月現在、OneTapBUYを通じて投資できる商品は以下の3つです。
- 日本株
- 米国株
- 日本株ETF
普通の人は、日本株ETFなんて得体の知れないもの(笑)はあまり買わないと思うので、たぶん日本株や米国株などを買ってると思います(想像なので、根拠はありません)。
銘柄の選び方にはいろいろな方法があると思いますが、
- 名前の知っている企業
- 漫画を読んで気に入った企業
- 過去のシミュレーション実績をみて、もっとも高い結果になる物を選ぶ
といった方法で、投資先に選ばれていると思います。
デメリット:投資先が集中しやすい
さて、株の買い方はどうであれ、OneTapBUYでの投資先は1企業の株式です。
投資において、1企業の株式への集中投資はリスクの高い投資ですから、通常は分散投資を推奨されます。
1つのカゴに卵を盛るな、ですよね。
その点で筆者は「OneTapBUYは分散投資に向いておらず、知らぬ間に集中投資していた」という点で、初めての人にはオススメしがたいなーと考えています。
最初の1,000円とか2,000円とかならまだいいのですが、投資額が大きくなればなるほど抱えるリスクも大きくなってきます。
投資しやすい、わかりやすさ、という点では優れていると思うんですけどね。
「マイホームの頭金」をたった一社の株式に賭けてはいけない
過去の積立シミュレーション結果をみて、最も高い一社を選ぶのはあまりよろしくない投資だと思います。
- 過去のシミュレーションは将来の成績を保証しません
- 将来の環境変化によっては、現在の著名な企業であっても、成長が止まったり衰退したりする恐れがあります
何事にも「絶対うまくいく」はありません。
少なくとも、「マイホーム頭金」や「車の購入資金」を貯めるために、たった一社の株式に積み立てるのは避けるべきです。
もしもOneTapBUYをメインで利用していくならば
投資先を分散させる
投資先を分散させることで、リスクの分散を図ります。
- 投資先は複数の株式に分散させる
- アメリカと日本のそれぞれに投資する
- いうまでもなく、アメリカで複数社、日本で複数社と選択する
のが良いと思います。
OneTapBUYにはこんな商品が欲しい
というわけで、分散投資という観点でこんな商品が欲しい、と考えてみました。
- S&P500への積み株
- MSCIコクサイインデックスへの積み株
- 全世界株式インデックスへの積み株
ほとんどインデックス投資家的な意見になってしまっていますが、分散性という点で欲しいなと思う商品です。
認知度的に言えば、この3種類の中で言えば、S&P500への積み立てなどは可能性がありそうでしょうか。
S&P500指数は、スタンダード&プアーズ ファイナンシャル サービシーズ エル エル シーが開発した株式インデックスで、ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca、NYSE Amex)、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を浮動株調整後の時価総額比率で加重平均し、指数化したものです。
S&P500指数とは | 日興アセットマネジメント
日本ではダウ工業平均株価のほうがよく知られていますが、この株価指数は30銘柄から構成されており、市場平均という意味では採用銘柄数が少ないと思います。
そこで、もっと採用銘柄の多いS&P500はどうか、という話です。
「日本株まるごと」として日経平均株価へ「投資」できるので、「アメリカ株まるごと」という名前で実現してほしいです。
MSCIコクサイインデックスと全世界株式インデックスは分散性こそ高いのですが、インデックスの認知度合いはなかなかにマイナーなので難しいかなと思います。
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まとめ
- OneTapBUYは簡単に投資できる便利なツールではあるが、資産運用の鉄則(1つのカゴに全ての卵を盛らない)という点で、足を踏み外しやすい
- マイホーム頭金や車の購入資金を貯めるために、たった一社の株式に積み立ててはいけない。リスクの高い投資になる
- 分散性を高めるために、米国株と日本株の各サービスをそれぞれ利用したい
既存のネット証券も、OneTapBUYと似たようなサービスをやればいいと思うんですけどね。
そもそも、未だにパソコン利用者を優遇したサービスの作り(特に株式以外)になっている時点で、時代に流れについていってないように思います。
その点でOneTapBUYは大変魅力的だと思いますが、資産運用の観点で見た場合には、注意点がありそうだ、という話でした。
追記:S&P500への投資ができるようになるそうです
2017年12月からSPDR S&P500 ETFと、他2つのETFの取り扱いを予定しているそうです。
S&P500は米国市場の500企業から構成された指数で、SPDR S&P500 ETFはS&P500に連動することを目的として運用されます。
ので、
- SPDR S&P500 ETF
- 日本株ETF(225投信)
の2つに分散投資すれば、日米の主要企業725社に投資したのと同じ効果を得られます。
OneTapBUYで資産運用するなら、この組み合わせでやるのが良いかなと感じますね。
OneTapBUY公式サイト