もしあなたが横山氏の書籍「3000円投資生活」を真似して投資を始めて大失敗してしまったら・・・?
- もしかして大金を請求されて人生がめちゃくちゃになるのでは?
- 誰か周囲の人に迷惑をかけてしまうのでは??
などなど、不安がよぎりますよね。
投資の大失敗って、だいたい借金とか電車に飛び込むとかネガティブなイメージをもたれています。
あなたが投資に踏み切れないのならば、きっとそのあたりも脳裏によぎっているはず。
というわけで、本記事は「3000円投資生活に失敗したらどうなるか」をご紹介。
ただ、正直借金とか、誰かに迷惑かける話にはならないので安心してください。
Contents
[スポンサーリンク]
「3000円投資生活」の失敗 = 投資信託の失敗
3000円投資生活は「投資信託に毎月3000円積み立てましょう」というお話なので、3000円投資生活の失敗は投資信託の失敗に置き換えて考えることができます。
言い換えると、投資信託の商品性を理解すれば、3000円投資生活でどんな失敗するか、もまた理解できるのです。
これから紹介することを絵に描くと、以下のような感じです。
投資信託は絶対に借金しません
投資信託は、いわゆる先物取引や外国為替証拠金取引(FX)とは異なり、そもそも投資した3000円が0円を割り込んでマイナスになることはありません。
「本当に?」って不安にならないようにもう一度繰り返しましょうか?
投資信託では、投資に失敗しても絶対に借金しません。
投資信託の時価は「基準価額(きじゅんかがく)」と言いますが、この基準価額は投資信託が投資する株式や債券などの評価額によって算出されています。
基準価額が0円以下になるということは、株式や債券の価値がゼロになってしまうのと同義ですが、そもそも株式も債券も有限責任ですので、出資した金額以上の責任を負うことは絶対にありません。
難しいと思うので、最初は投資信託は絶対に0円以下の評価額にならない、ことを知っていただければOKです。
つまり、3000円投資生活では運用に失敗しても負債は発生しない、ということを言いたいです。
借金しないので、誰にも迷惑をかけない
3000円投資生活では負債を抱えることがありませんので、「弁護士に債務整理を依頼」みたいな話にはなりません。
大丈夫。
あなたが明日3000円投資生活を始めても、人生が狂う悲惨な未来は待っていません。
余談:投資額が0円以下になるのは「証拠金取引」だから
じゃあ、なんで先物取引や外国為替証拠金取引(FX)では、なんで借金が発生するの?と感じたあなたへの余談。
先物もFXも証拠金取引であり、取引の過程で必ず金融機関(証券会社や先物専業の会社など)からお金を借りているからです。
一方、投資信託は証拠金取引ではありませんので、意図しないまま金融機関からお金を借りることはありません。
単に「投資」と言ってしまいますが、投資信託と、先物やFXなどの「投資」とは、仕組みそのものは違うのです(先物やFXは「投資」よりも「投機」と呼ばれます)。
でも、損失を抱えることはあります
投資信託なので、損失を抱えることはあります。
例えば、投資した3000円が2800円まで値下がりする可能性は否定できません。
なので、「200円値下がりしたから失敗だ!」と言われたら、それは「そうですね」と言うしかありません。
- 例えば、3000円が2800円や2500円まで値下がりすることはあります
- でも、3000円が0円や-3000円になることはありません
ただ、ここでも3000円投資ならではの魅力があります。
損失の額は限られています
上述の通り、借金の可能性が無い以上、投資信託の損失の額は下限が決まっています。
もっとも多く見積もったとしても、3000円投資生活では、あなたが投資した額以上の損失は発生しません。
つまり、3000円投資したなら、最大の損失額は3000円までなのです。
3000円なら損をしたとしても「まぁちょっと質素に生活するか」って気分で済むと思いませんか?
全損もまずありえません
「3000円投資したなら、最大の損失額は3000円」と述べましたが、3000円まるまる全損することもまずありえません。
基準価額は投資信託が投資する株式や債券などの評価額によって算出されますので、基準価額がゼロになるということは、投資信託が投資する株式や債券の価値が全て失われたのと同義だからです。
投資信託って1000社とか2000社の企業の債券や株式に投資するんですよ?
基準価額がゼロということは、その1000社とか2000社といった企業が全て倒産するのと同じです。
そういう悲惨な未来は、ターミネーターのようにロボットが蹂躙する世界にならなければ考えにくいです。
参考までに、2008年のリーマンショックの際に生じた投資信託の値下がり幅は1年間で約50%でした。
もし、3000円投資した投資信託が50%値下がりしたら、1500円ですね。
注意点:投資額が増えるほど、値動きは大きくなります
3000円とはいえ、これも立派な投資ですから、あなたが投資した累積額が6000円、9000円と増えるほど、あなたの投資信託の評価額の値動きも大きくなってきます。
一般に投資の世界では「%」で値動きしますので、
- 3000円が1日1%値動きしても30円の値動きです(1ヶ月目)
- 3万円が1日1%値動きしたら300円の値動きです(10ヶ月目)
- 30万円が1日1%値動きしたら3000円の値動きです(100ヶ月目)
そういう意味では、3000円投資生活は、あなたが毎月3000円ずつ資産を積み上げて行くことで、少しずつ大きくなる値動きに慣れなければいけない面もあります。
大きな値動きに慣れない場合には積み立てを停止しよう
ただ、3000円投資生活はいつでも途中で停止することができます。
投資信託の積み立てはいつでもやめられますし、投資額の変更も一時停止も可能だからです。
なので、あなたが「やばい、値動きが大きくなってきた」と感じたら、そこで一旦積み立ては止めることをオススメします。
目安として、「積み立てた投資信託の評価額が気になって、仕事が手につかないとき」です。
ご飯がのどを通らないぐらいに、投資のことで頭がいっぱいになっているなら、それも積み立ての停止時かもしれません。
[スポンサーリンク]
まとめ
- 3000円投資生活で借金を抱えて人生が狂うことはありません。負債を抱えて弁護士に債務整理を依頼、といったことにもなりません
- ただし、時価評価額は積み立てた額よりも値下がりすることはあります。積み立て額が大きくなるほど、時価評価額の値動きは大きくなっていきます
- あなたが値動きの大きさについていけないと感じたら、積み立ては一旦ストップしましょう。3000円投資生活はいつでもやめられます
なお、投資信託の制度自体は借金しない作りになっていますが、あなたが自発的に消費者金融などの門を叩いた場合は別です。
ただ、お金を借りてまで投資信託を買うメリットってそこまで大きくないので、日常の生活の範囲内で試してみるのが良いと思います。