お金を貯める方法をお探しですか?
結論から書くと、お金を貯めるためには、あなたが「無意識的に」お金を貯められるための仕組みを作ることが大切です。
様々な研究によると、私たちは
- 将来のことよりも現在のことを優先しやすい
- 貯蓄よりも消費や支払いに目が行きやすい(支払いは請求書などの催促があるが、貯蓄には催促状がない)
といったことが指摘されています。
そのため、ただなんとなく生活するだけでは、まずお金が貯まっていかないのです。
そこで、そのような私たちの特性を考慮してお金を貯める方法が、適切な仕組みづくりです。
以下、お金を貯める方法と、その際に一緒に見直すべき支出などについて紹介していきます。
Contents
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無意識的にお金を貯めることを考える
そもそもお金を貯められない理由
そもそも、私たちがお金を貯められない理由は以下のようなものです。
- 将来の備えより、明日の生活のことが優先される
- 仕事や子育てのことで頭がいっぱいで、つい衝動的なお金の使い方をしてしまう
他にも挙げましょうか?
- 他人に対する見栄やプライドのために、収入に見合わない消費をしてしまう
- お金に対する知識がないため、高い金利での借金をしてしまう
ここに挙げたものは、いずれも、私たちはお金を使うことに意識が向いており、お金を貯めることに意識が向いていないといった特徴があります。
「自分へのご褒美」とか「たまには贅沢を」なんてやらかしていませんか?
お金を貯める秘訣は「仕組み作り」にある
様々な支出がある中で、お金を貯めることに意識を向け続けるのは難しいので、それなら無意識的に貯める仕組みを作ろう、という話になります。
できるだけ、勝手にほったらかしでお金が貯まる仕組みを作るのです。
2018年現在の日本で、個人が無意識的にお金を貯める仕組みとして利用できるものに以下のようなものがあります。
- 積立定期預金
- 積立投信(つみたてNISA含む)
- 確定拠出年金(iDeCo)
- おつりを投資できるアプリ(マメタスやトラノコなど)
積立定期預金、積立投信、iDeCoなどはいずれも、銀行口座などから天引きで支払って利用できる金融商品です。
毎月x日に引き落とし設定を行うと、あとは自動で引き落とされるために、あなたがわざわざ手間をかける必要はなくなります。
一方、マメタスやトラノコはクレジットカードと連携し、支払いで生じたお釣り相当の金額を自動で投資に回します。
こちらもやはり自動で行われるため、あなたが手間をかける必要はなくなります。
天引きの有効性:毎月の天引きから財を成した日本の大富豪
江戸時代に生まれ、戦後まで活躍した「本多静六」は、もともと裕福ではありませんでしたが、「四分の一天引き貯金」法という手法でお金をため、その後投資を通じて日本の大富豪となりました。
「四分の一天引き貯金」とは読んで字のごとく、給与の25%を強制的に貯金として収入から差し引いたのです。
当時は金利もよかったため、25%の貯金を続けていくとある程度の利子収入を得ることもできました。
本多静六はそれを元手に投資を行ったのです。
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このような支出は見直そう
お金を貯めたいなら支出は減らすべき
家計のキャッシュフローに注目した場合、お金がたまらない理由は、収入が少なすぎるか、支出が多すぎるかのいずれかです。
天引きでの貯金・投資を行うためには、その天引きした分だけ日々の支出を抑える必要があります(でなければ、キャッシュフローは赤字になります)。
そこで、以下のような点には注意が必要です。
- 身分にそぐわない贅沢をしないこと
- 過剰な稽古ごと
- 高利子の借金をしたり、連帯保証人になったりしないこと
よく言われますが、お金がたまらない人は必ずしもお金を無駄遣いしているわけではありません。
収入に対して、生活のレベルが高すぎるのです。
そのため、家計を見直す際には、それが本当に必要な支出なのかをチェックし、時には切り捨てる覚悟も必要になります。
「人生の三大支出」は重点的にチェック
- 住宅購入費用
- 子供の養育費
- 老後資金
この3つは「人生の三大支出」と呼ばれ、特に支出額の大きくなります。
支出の節約を考える際に、この3つの支出は必ず考慮なさってください。
例えば「日々の買い物から10円や20円をケチるよりも、予定より1,000万円安い住宅を買う」と考えれば、効果の違いが想像できますよね。
家計簿アプリを使ってみよう
支出を見直す際に「家計簿をつけよう」とはよく言われますが、実際にはめんどうで長続きしないものです。
その場合には、スマートフォンで利用できる「家計簿アプリ」を使ってみるのが現代流です。
支出で身を滅ぼす理由は江戸時代から変わってない
井原西鶴によって書かれた「日本永代録」は、江戸時代の商人の生き方を記録しています。
「日本永代」を現代語で読みやすくした「新版 日本永代録 現代語訳付き」では、以下のような事柄は「毒断ちすべき」と述べられています。
- 美食と好色と、絹物を不断着にすること
- 女房を乗物にのせて贅沢をさせ、娘に琴・歌 がるたをさせること
- 息子に鼓や大鼓など種々の遊芸を習わせること
- 蹴鞠・楊弓・香 会・連歌・俳諧に耽ること
- 座敷普請・茶の湯道楽
- 花見・舟遊び・昼風呂入り
- 夜 歩き・博突・碁・双六
- 町人に無用な居合・剣術
- 寺社参詣・後世の安楽を願う心
- 諸事の仲裁と保証の判をおすこと
- 新田開発の出願と鉱山事業にかかわること
- 食事のときの飲酒・煙草好き・目的のない京上り
- 勧進相撲の資本主になること・奉加帳の世話役
- 家業のほかの小細工、金で刀の目貫を装飾してひけらかすこと
- 役者に見知られ、 揚屋と近づきになること
- 月八厘より高い利息の借金。
新版 日本永代録 現代語訳付き
これらは主に
- 身分にそぐわない贅沢
- 過剰な稽古ごと
- 借金や連帯保証人
を戒めるものです。
時代は違えど、過剰な消費で身を滅ぼすのは同じだ、というわけです。
お金は今のうちに貯めておこう
重要な点として、お金を貯めることを先延ばしすると、それだけお金を貯めるのは難しくなります。
例えば、あなたが現在30歳で、65歳までに2000万円貯めたいならば、毎月約4.8万円の貯金で実現できます。
しかし、あなたが現在50歳で、65歳までに2000万円を貯めるためには、毎月約11万円もの貯金が必要になります。
定年を超えてしまうと、お金を貯めることは不可能になります。
50歳や60歳と、定年が間近に見え始めてからお金を貯めようとして手遅れです。
精力的にお金を稼げる今のうちに、貯金なり投資なりを行って、将来に備えることが大切です。
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まとめ
- 意識的にお金を貯めようと考え続けるのは難しい。無意識でも勝手にお金が貯まるような「仕組み」を利用しよう
- 生活レベルを見直し、収入が少ないのか、支出が多すぎるのかをチェックしよう。おそらく多くの方は支出が多すぎるはず
- 50歳や60歳になってから貯蓄を始めても時間が限られている。できるだけ若いうちから今すぐ貯めることを考えよう
今日から2月。
年初に目標を立てるように、さっそく今日から貯蓄を始めましょう!