口座開設から積立の終わり方まで。状況別道案内はこちら
   







人生100年時代の投資信託運用戦略。リターンの異なる3ファンドの「出口戦略」を考える

人生100年時代の投資信託運用プラン投資信託

老後のお金の問題って、私たちとは切っても切れない問題の1つですよね。

その解決(対処)方法の1つとして、このブログでは投資信託を利用した資産形成を紹介しています。

ちょっと前の記事で、投資信託の出口戦略(老後資金などにあてるために、積み立てた投資信託を売却すること)について紹介しました。

ローリスク投資信託(ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型))を使った将来の出口戦略
前回の記事に引き続き、投資信託の取り崩し、いわゆる出口戦略の話を考えます。 前回の記事で扱った「ニッセイ外国株式インデックスファンド」は商品としては素晴らしいですし、購入者も多い...
【出口戦略】先進国株式ファンド(ハイリスクハイリターン商品)を利用し、将来の取り崩しを試算する
今まで、投資信託の積み立てのことばかり考えてきたので、今回は「出口戦略」とも呼ばれる、投資信託の取り崩しの話を考えます。 ただ、 ある時に一括で売却するのか 長く運用しながら、必...

この2つの記事では、

  1. 現在あなたが45歳として
  2. 65歳まで投資信託の積み立てを行い
  3. 65歳から85歳までの20年間で取り崩す

というプランを紹介しています。

今回は、さらに時間を延長して、あなたが100歳まで生きるものとして話を考えたいと思いました。

人生100年時代です。

日本の医療制度がよほど劣化しなければ、将来も寿命は延び続けると予想でき、今記事をご覧になっているあなたも100歳近くまで生きる可能性が高いのです。

ある海外の研究では、2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると推計されており、日本は健康寿命が世界一の長寿社会を迎えています。

出典:「人生100年時代」に向けて | 厚生労働省

そこで、現在あなたが45歳として、100歳まで生きるとしたときに、投資信託で老後資金を補填するにはいくら運用する必要があるかを一緒に考えましょう。

図にすると、以下のような感じです。

人生100年時代の投資信託運用プランを考えよう

3つの投資信託を例題に挙げる

計算に利用する幾何平均利回りの算出

今回は3つの投資信託を例題に、一気にまとめて計算してみます。

それぞれ、myINDEXのデータを利用し、幾何平均を求めると以下のようになります(厳密には、各ファンドの投資先のベンチマークの幾何平均です)。

3ファンドの幾何平均
商品名幾何平均利回り
(%)
幾何平均利回り
コストなど考慮後
(%)
ニッセイ
外国株式IF
6.055.05
世界経済IF5.684.68
ニッセイIBF
(4資産)
4.063.06
ここで言う「幾何平均」とは、毎年の利回り値の平均(単純平均)ではなく、実際にお金を積み立てた際に得られる利回りのこと。ここでは過去20年のリターンより算出

計算条件:幾何平均利回り – コスト等(1%と仮定)として計算する

今回は得られた幾何平均から1%低い利回りを採用し、それぞれの条件で計算します。

  • 投資信託の利回り:先に求めたとおり。コストや相場的な理由で利回りが1%減ると仮定
  • 現在のあなたの年齢:45歳
  • 引退年齢:65歳(100歳までの35年間で投資信託を取り崩す)
  • 毎月の取り崩し額:5万円(年額で60万円)

人生100年時代。実際に計算してみた

100歳までの35年間で投資信託を取り崩すなら、65歳時点での積立額はいくら必要か?

まず、65歳から100歳までの35年間かけて投資信託を取り崩す際に必要な運用金額です。

上述のとおり、毎月5万円ずつを定額売却し、生活費の一部に充てると仮定します。

35年かけて取り崩す際に必要な金額(65歳時点)
商品名幾何平均利回り
コストなど考慮後
(%)
65歳時点で
必要な金額
(万円)
ニッセイ
外国株式IF
5.05976
世界経済IF4.681,023
ニッセイIBF
(4資産)
3.061,278
参考
定期預金
0.0012,099

ご覧のように、35年間かけて投資信託を毎月5万円ずつ取り崩すなら、ニッセイ外国株式インデックスファンドでも約1,000万円近い運用額が必要です。

リターンの低い投資信託ほど必要な金額が増え、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)の場合には1,278万円必要だとわかります。

これでも、毎月取り崩す額は「5万円」なので、生活費の全額をカバーできる金額ではない点が辛いと感じるところですね。

ちなみに、利率0.001%の定期預金の場合には、毎月5万円取り崩すだけでも2,000万円以上の貯金が必要です。

投資信託の約2倍近い金額ですね。

65歳時点で必要な金額をクリアするには、毎月いくらの積み立てが必要か?

各ファンドの必要な金額を65歳時点でクリアするためには、45歳〜65歳までに毎月いくら積み立てるか計算しました。

必要な金額を達成するために、65歳までの20年かけていくら積み立てるべき?
商品名幾何平均
コストなど考慮後
(%)
毎年の積立額
(円)
毎月の積立額
(円)
ニッセイ
外国株式IF
5.05292,87824,406
世界経済IF4.68317,13026,427
ニッセイIBF
(4資産)
3.06472,86039,405
参考
定期預金
0.0011,049,50087,458

ニッセイ外国株式インデックスファンドと世界経済インデックスファンドは1ヶ月あたり2.5万円を積み立てると、20年間で1,000万円に到達できる可能性があります(1,000万円に満たない可能性もありますので、その「ブレ」に対する備えも必要です)。

もう少し確実性が高いと思われるニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)を利用すると、1ヶ月あたり3.9万円です。

毎月約4万円と考えると、ちょっと金額がきついですね。

なお、定期預金の場合には毎月8.7万円を積み立てると目標金額になりますが・・・金額的にもきついですし、インフレリスクもあるので、ちょっと止めたほうが良いと思います。

100歳までの投資信託運用。まとめるとこう

100歳まで生き抜くための投資信託運用戦略
商品名幾何平均利回り
コストなど考慮後
(%)
65歳から100歳
毎月5万円取り崩す
ために必要な金額
(万円)
45歳から65歳
毎月の積立額
(円)
ニッセイ
外国株式IF
5.0597624,406
世界経済IF4.681,02326,427
ニッセイIBF
(4資産)
3.061,27839,405
参考
定期預金
0.0012,09987,458

人生100年時代の投資信託運用プラン

「毎月5万円の取り崩し」なので、貰える年金が少ない場合にはもっと積み立ててください。

例えば、毎月10万円の取り崩しを目指すなら、毎月の積立額を2倍すればOKです。

記事を参考にする際の注意点など

「積立額が少なくて楽だから「ニッセイ外国株式IF」を選ぼう」は安易な判断

毎月の積立額が少ないニッセイ外国株式インデックスファンドは、例題に用いた3つの投資信託中、一番ハイリスクハイリターンな商品です。

ニッセイ外国株式インデックスファンドの積立額が少なくて済む理由は、高いリスクを取っているからであり、予定通り(ここで計算した通り)の結果にならない可能性もあります。

積立額の大小で選ぶのではなく、その投資信託を選んで老後まで運用し続けられるかを基準に選ぶべきです。

もらえる年金の額は早めに想定しておこう

つみたてNISAの完全攻略ガイドでも書いていますが、できるだけ早いうちに年金はいくらもらえそうか、の見込みは立てておいたほうが良いと思います。

【資産運用】つみたてNISA完全攻略ガイド【2018年8月現在】
筆者がここまで知りえた情報や検証を元に、つみたてNISAの積立金額、積み立てる銘柄などを決める方法をまとめます。 この記事は、インターネットで「つみたてNISA オススメ」などと他人任せ...

45歳時点だとどうしても誤差が大きくなるんですが、まったく検討も何もしないまま、老後に突入してから「んで、年金っていくらもらえるの?」では手遅れですので。

早期に年金のもらえる見込み額を知ることで、

  • 統計とは異なる、あなた自身にとって老後期待される収入はいくらなのか、を知ることができる
  • それを踏まえ、あなたは毎月いくら積み立てて準備をすれば良いのか、を計算できる

相談の時間が取れない場合には、定期的に届く「ねんきん定期便」を必ずチェックしてください

ねんきん定期便に記載されたアクセスIDと基礎年金番号などを使って、支給見込み額をウェブで計算することができるからです。

Q. 「ねんきん定期便」は、どのような人に送っているのですか。また、いつ作成して、いつ送られるのですか。

A お答えします
「ねんきん定期便」は、国民年金および厚生年金保険の加入者(被保険者)にお送りしています。
また、「ねんきん定期便」は、誕生月の2か月前に作成し、誕生月にお手元に届くようにお送りしています
ただし、1日生まれの方は、誕生月の3か月前に作成し、誕生月の前月にお手元に届くようにお送りしています 。

出典:「ねんきん定期便」は、どのような人に送っているのですか。また、いつ作成して、いつ送られるのですか | 日本年金機構

まとめ

  • 人生100年のつもりで、投資信託の運用計画を立てよう。もし、65歳から100歳までに毎月5万円ずつ投資信託を取り崩すなら、1000万円かそれ以上のお金が必要
  • 1000万円を45歳から65歳までの20年間で積み立てるなら、毎月2.5〜4万円程度の積み立てに。リターンが低い商品ほど、積立額も多くなる
  • 年金をいくらもらえるかを調べておこう。自宅に届く「ねんきん定期便」のIDを利用することで、ウェブ上で支給見込み額などを概算可能

なお、人生100年時代を語る書籍やウェブ上の記事では、おおよそ65歳で引退するのは時代に合わないと語られることが多いですよね。

寿命100年時代をどう生きる? | ほぼ日刊イトイ新聞

もし、例えば80歳まで働くなら、引退期間は20年になりますので、必要な金額ももっと少なくなります。

とはいえ、積立投資はできるだけ早いうちから始めることで、より簡単に大きな資産を作れます

毎月2万円と言わず、1万円や3000円からでもいいので、まずは運用を始めてみることが大切です。

コメント

コメントは承認制です。運営者が承認するまで、投稿は表示されません。

タイトルとURLをコピーしました