質問「45歳会社員。来年から確定拠出年金とつみたてNISAを始めます」

3. 商品選択と組み合わせ




ひろ様より、コメント欄に質問を頂いたので紹介します。

はじめまして。いつもブログを拝見させて頂いております。
大変恐縮ではございますが、ご相談がございます。現在45歳の会社員です。
ちと遅まきですが、来年2019年から投資を始める事にしました。運用商品としましては、企業型確定拠出年金で拠出先は、「DIAM外国株式インデックスファンド」に会社拠出6,270円と自分拠出21,000円の合計27,270円を拠出いたします。今まで定期預金で運用していた44万円を時間分散を取り1年間、12回に分け36,600円ずつ、DIAM外国株式にスイッチングして運用元本を増やす予定です。60歳までの14年間、淡々と拠出しようと思います。また、同じく2019年1月から楽天証券にて「つみたてNISA」を開始します。
購入ファンドは新興国株、日本株を含め迷いに迷いましたが「eMAIXS slim米国株式(S&P500)」で月々1万円、年間12万円、5年後の住宅ロ-ン完済後から満額3.3万円を2037年までの19年間、積み立てていくつもりです。
MSCIコクサイにS&P500では米国に依存しすぎだと十分に承知しておりますが、米国の力とS&P500を信じてみたいと思っております。
本当は国際分散した方がよいのでしょうが・・・。
そこでご相談なのですが、上記のスキ-ムで問題がありませんでしょうか?
素人が考えたスキ-ムですので、どこかおかしい所や、修正した方が良い点、カスタマイズした方がより良い運用が出来る点等ございましたら、アドバイスを頂戴できれば幸いです

投資家の道へようこそいらっしゃいました!

45歳とのことですが、将来のお金に備えるまでには、まだ十分な時間がありますね

分散投資のことなどもしっかり勉強されていて、すごいと思います(筆者は最近まで知らなかったw)。

以下、コメントを頂いたことを見て、感じたことなどを紹介していきます。

最初に述べたいことをまとめておくと、

  • リスクを取りすぎていないか今一度確認を。株式の長期投資は大正解だが、途中で金融危機を経験し、ショックを受けて運用を止めることは避けるようにしたい
  • 定期預金の44万円はそのままでも良い。もし投資するなら、金融危機のど真ん中で投資したほうが効果的
  • 米国への集中投資か国際分散投資かは、個人の価値観や信念にもよる。20年運用し続けられることを重視しよう

です。

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質問者さまに考えてほしいところ

損失が生じた場合のことも考えているか

「初めての投資」とのことで、少しリスクを取りすぎているのでは?と不安に感じました。

たしかに株式中心の長期投資は、教科書的には正解です。

  • DIAM外国株式インデックスファンド:MSCIコクサイ・インデックスに連動。先進国株式に投資する商品
  • eMAXIS slim 米国株式(S&P500):米国の優良企業500社の株式に投資する商品

有名なシーゲル教授の長期投資の図(以下)を見れば、株式に投資するのが大正解なんです。

出典:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO97637130U6A220C1000000

しかし、株式は金融危機時に大幅な値下がりを経験する可能性もあります。

  • 先進国株式:-52.6%(投資した資産の52%が1年で失われた)
  • S&P500:-49%(投資した資産の49%が1年で失われた)

出典:https://myindex.jp/data_i.php?q=SP1001JPY, https://myindex.jp/data_i.php?q=MS1105JPY

※将来の金融危機は50%以上の値下がりを経験する可能性もあることに留意

将来、金融危機が発生すると、つみたてNISAの口座も確定拠出年金の口座も大幅な評価損を抱える可能性があります。

毎日評価損を抱えた口座を見ているうちに、ご飯を食べられなくなったり、仕事が手につかなくなったりするものです。

この精神的なダメージ、実際にその状況に直面してみなければ、どうなるかがわかりません

わかってたつもりでも、心は意外ともろいものです。

リスクを取りすぎていないか、を再チェックしよう

というわけで、リスクを取りすぎていないか、は今一度確認なさってほしいのです。

例えば、

  • 現金・預金
  • 個人向け国債
  • 債券に投資する投資信託

などを保有しておくと、損失を抱えても、少しは心穏やかに過ごせると思います。

ちなみに伝統的に使われる「100 – 年齢 = 株式の保有比率」という考え方は、リスクの取りすぎかどうかを評価する上で役立つと思います。

おすすめアセットアロケーション 株式比率は「100-年齢」 | アメリカ株でアーリーリタイアを目指す

提案:定期預金の44万円はそのままでも良いのでは?

定期預金で運用していた44万円はそのまま定期預金にしておいても良いのでは、と思うのです。

なお、金融危機のどん底で投資したお金は、将来の上昇相場で光り輝きます。

この定期預金を投資のお金として出動させるなら、金融危機のどん底でも悪くないと思いますよ!

参考までに:2018年1月から米国株式と先進国株式に投資していたら

2018年1月から米国株式と先進国株式に投資していたら今どうなっているかを、以下の2商品を使って求めてみました。

  • 先進国株式:eMAXIS slim 先進国株式インデックス
  • 米国株式:iFree S&P500インデックス
  • 積み立て条件:先進国株式に27,270円/月、米国株式に10,000円/月
  • 積立日:毎月10日
  • 2018年12月14日の基準価額での評価額とする
先進国株式(eMAXIS slim 先進国株式インデックス)の運用成績
積立回数12回
積立金額327,240円
(毎月27,270円 × 12回)
時価
(2018年12月14日時点)
319,142円
評価損益
(時価 – 積立金額)
-8,098円
米国株式(iFree S&P500インデックス)の運用成績
積立回数12回
積立金額12,000円
(毎月10,000円 × 12回)
時価
(2018年12月14日時点)
119,161円
評価損益
(時価 – 積立金額)
-839円

このように、もし今年から始めていたら、2018年12月14日時点で約9,000円の含み損を抱えていることになります。

投資にはこのような儲からない年・損失で終わる年もありますから、そのあたりは大丈夫かどうかも、ぜひ今一度確認してみて欲しいです。

不安なときは投資額を減らして安全資産の比率を増やしてみたり、投資商品を変えてみたりしてください

つみたてNISAや確定拠出年金を続けるには「信念」も大切

MSCIコクサイにS&P500では米国に依存しすぎだと十分に承知しておりますが、米国の力とS&P500を信じてみたいと思っております。
本当は国際分散した方がよいのでしょうが・・・。

たしかにアメリカ依存だとは思いますが、つみたてNISAや確定拠出年金を続けるためには「信念」も大切だと思います。

20年近くも投資するわけですから、長期投資を支えるための「エネルギー」って必要だと思うんですよね。

実際、「アメリカに投資したい」という信念のもとで投資し続けている人たちもいます。

実際のところ、将来はどうなるかはわからないので、「大丈夫。米国株式を信じられる」と思うのでしたら、米国集中投資でも良いと思います。

ここは聞く人によって答えが変わると思っているので、どちらが正解なのか、はあまり気にしないほうが良いと思います。

正解は1つじゃないんです。

余談:将来のお金を「皮算用」したい場合には

利回り3%ぐらいで計算して、それ以上の利回りが出たらラッキー程度に考えておくと良いと思います。

参考までに、毎月3.7万円で20年間利回り3%で運用すると、20年後は1,212万円になります。

実際には途中から投資額を増やすとのことですから、将来は1,500万円か2,000万円ぐらいの資産になるのでは?と思います。

金融危機は怖いところですが、将来はお互い財産を手にしていると良いですね!

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まとめ

  • リスクを取りすぎていないか今一度確認を。株式の長期投資は大正解だが、途中で金融危機を経験し、ショックを受けて運用を止めることは避けるようにしたい
  • 定期預金の44万円はそのままでも良い。もし投資するなら、金融危機のど真ん中で投資したほうが効果的
  • 米国への集中投資か国際分散投資かは、個人の価値観や信念にもよる。20年運用し続けられることを重視しよう

ちなみに、運用額が多くなってくると、どうしても資産の値動きが大きくなってきます。

「値動きが大きくて、ちょっと辛いな」と思ったら、一時的に積み立てを止めるなどしてみてください

お互い20年、運用し続けられたらいいですね!

一緒に頑張りましょう!

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