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2019年版。債券クラスの特徴とアセットアロケーションへの取り入れ方

投稿日:2019年3月26日 更新日:

アセットアロケーションを組む際に、各資産クラスの特徴を知っておくと、無から配分を考えるよりかはいくぶん選びやすくなるはずです。

弊サイト(東北投信)では、過去にも債券の話を書いてきましたが、ここで一度現在の市況を踏まえ、

  • 国内債券(日本債券):日本国内の債券・国債
  • 先進国債券:日本を除く先進国(主に米国)の債券・国債
  • 新興国債券:ロシアやブラジルなど新興国の債券・国債

の3つの債券クラスの特徴をまとめてみたく思います。

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3つある債券クラス

細かい分類もありますが、一般にアセットアロケーションで考えるのは以下の3つの債券クラスですね。

  • 国内債券(日本債券):日本国内の債券・国債
  • 先進国債券:日本を除く先進国(主に米国)の債券・国債
  • 新興国債券:ロシアやブラジルなど新興国の債券・国債

それぞれ考えてみましょう。

国内債券(日本債券)

資産クラスの特徴:最もローリスクだが、利回りがほぼない

国内債券(日本債券)はローリスク資産の代表格で、株式とあわせて保有すればオッケー!・・・のはずでしたが、ご存知の通りにリターンがほぼなくなってしまっているのが国内債券の問題点です。

直近の日本国債10年物の利回りは再びマイナスになっており、言い換えれば債券価格はこれ以上無いくらいに超高値になっています(本来は利回り0%が限界のはず。マイナス利回りとは、債券の買い手が「手数料を払ってでもその債券を買いたい」と言ってるようなものなのですから)。

債券価格が高値ということは、これ以上大幅な値上がりは考えにくく、ほぼ現状維持か値下がりするしかないという状況なのが現在です。

といったあたりが国内債券の運用を難しくしています。

筆者個人としては、

  • そもそも国内債券は投資しない(定期預金・個人向け国債などで代用する)
  • 国内債券のアクティブファンドで代用する

といった方法のどちらかを選ぶのが良いと思います。

それでもインデックスファンドを利用するならeMAXIS slim 国内債券インデックスニッセイ国内債券インデックスファンドなど、できるだけ低コストなファンドを利用するのは必然ですね。

国内債券ファンドの比較

出典:http://www.morningstar.co.jp/

2018年後半からぐーんと値上がりしているのは、株安にともなうリスクオフが原因です。

そのため、利回りが下がってしまい、今はマイナス利回りになっている、というのが国内債券の特徴です。

要点まとめ

  • 全資産クラス中ローリスクリーリターンな商品だが、相場状況が悪い
  • 無理に投資する必要はなく、定期預金や個人向け国債で代用しても良い
  • アクティブファンド(例えば、ノーロード明治安田社債アクティブ)も代用案の1つとして

主なインデックスファンド(為替ヘッジなし)

先進国債券(外国債券)

資産クラスの特徴:為替の影響がネックだが、ローリスクな資産として貴重

日本を除く先進国の債券に投資する先進国債券(外国債券)は、株式よりも値動きが穏やかなので、ローリスクな運用で選びやすい資産クラスです。

上述のとおり、日本国債はほとんど利回りを失っていますので、アセットアロケーションの「緩衝材」的な役割を求めがちですよね。

アメリカの投資家や研究者が書いた書籍にも、株式と米国の債券を併せ持とうといった論述を見かけることがあります。

普通に資産運用本を読んでアセットアロケーションを組もうとすると、きっと先進国債券も選択肢に入ってるはずです。

しかしながら、日本の場合は少々困った事情があります。

というのも、先進国債券は株安・リスクオフの局面で為替が円高となり、為替差損を抱えるために損失を被りやすいといった特徴を持っています。

各アセットごとの相関係数

出典:https://emaxis.jp/special/sokan.html

これはeMAXISのファンド間の相関係数ですが、おおよそ資産クラスごとの相関係数と考えることができます。

相関係数が正のとき確率変数には正の相関が、負のとき確率変数には負の相関があるという。また相関係数が0のとき確率変数は無相関であるという

出典:相関係数 | wikipedia

この表によると、先進国債券は国内債券以外の主要な資産クラス(株式やREITなど)とはだいたい正の相関を持ちます。

これは株安・REIT安のタイミングでは、先進国債券も値下がりしやすいことを意味します。

せっかくリスクの分散やローリスクさに魅力をもって投資しているのに、他の商品と一緒に値下がりしてしまっては、購入する意味がありませんよね

一方、為替ヘッジを行なった先進国債券は株式と逆相関になるため、株安に対するリスクヘッジとして効果を持ちます

その代わり、為替ヘッジにともなうヘッジコストのため、利回りが国内債券と同等かちょっと多い程度まで下がってしまうデメリットも併せ持ちます(あと人気もない)。

【アセットアロケーション】米国株式と相性のよい資産クラスはどれか

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というわけで、先進国債券には積極的に投資しなくても良いものの、(株式よりも)ローリスクローリターンな商品に投資したい場合には選んで良いと思います。

以下の記事で触れたように、例えば「全世界株式 + 現金」といった配分でも運用はできるので、無理に買う必要はない、というのが個人的な意見です。

オール・カントリーの投資先
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外債不要論は賛否ある

先進国債券(外国債券)が不要かどうかは賛否があるところです。

「外国債券は、国内債券と比べて期待リターンが高いとは言えないのに、そこそこの大きさの為替リスクがあるので、リスクに対するリターンの割が悪いから持たなくていい」と説明すると、おおよその感じを伝えることができる。

付け加えて、「外国債券を持つと、円安になったときには儲かりますが、円安の場合に儲かるのは外国株式や国内株式も同様なので、内外の株式に投資しているなら、円安への備えは十分であって、むしろ、実質的な為替リスクの取り過ぎが心配なので、内外株式に加えて外国債券を持つのは過剰です」と説明すると、より運用判断の実態に近い。

出典:なぜ個人のポートフォリオに外国債券が不要なのか? | トウシル

この理屈は上述で述べたとおりですね。

一方、以下で引用するサイトのコンテンツでは、本当に不要なのかどうかをもっと精査すべきとコメントしています。

長期的な経験を有する投資家の方、場合によっては専門家(多くの実務経験者の間では専門家と認識されてはいませんが)までもが、あれこれと外国債券不要論を唱えるだけで、ここから先の展開の議論が進んでいないことに少々物足りなさを感じざるを得ません。

出典:「外国債券不要論」を鵜呑みにする日本人投資家のための投資論点(リンク切れ)

これは判断の難しいところです。

過去2003年以降の相場では国内債券 < 先進国債券 < 新興国債券とパフォーマンスが分かれたのに対し、過去5年間の成績ではどの債券クラスもほとんど同じ成績になってしまいました

国内債券・先進国債券・新興国債券の2003年以降のパフォーマンス

出典:https://toshin-assist.jp/

国内債券・先進国債券・新興国債券の過去5年のパフォーマンス

出典:https://toshin-assist.jp/

値が動くロジックこそ違えど最終的な運用成績はほぼ同じになるかもしれない、という心つもりで投資するしかなさそうですね。

要点まとめ

  • 株式よりはローリスクなので選びやすい
  • 為替の影響で、株安局面では為替差損を被って損をしやすい
  • 為替ヘッジの影響を取り除けばよいが、ヘッジコストのために利回りが下がる
  • 必ず買うべきものではないが、ローリスクな商品の分散先としてはあり

主なインデックスファンド(為替ヘッジなし)

主なインデックスファンド(為替ヘッジあり)

新興国債券

資産クラスの特徴:値動きが大きい。もっと儲けが欲しい人に

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ぱっと見、最も儲かりそうな新興国債券ですが、長期的には為替の影響で利益が相殺されてしまう、という特徴があります。

とはいえ、為替ヘッジ後の成績をみると、意外と健闘しており、単純に「為替の影響で儲からないからダメ」と切り捨てるのももったいないところです。

国内債券・先進国債券(為替ヘッジ)・新興国債券(為替ヘッジ)の比較
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国内債券・先進国債券(為替ヘッジ)・新興国債券(為替ヘッジ)の比較

出典:https://toshin-assist.jp/

1点確実に言えることは、新興国債券の変動リスクは最大14~15%程度あり、これは株式と同等の価格変動を経験する可能性があることを示します。

債券と言えばなんだか安全そうで、値動きも緩いイメージがありますが、実際の新興国債券はもう株式に投資するのと同じだと思ってください。

なお、他の資産クラスとの相関係数より、新興国債券は特に先進国株や新興国株式と強い相関性があります。

このことからも、新興国債券は「もっと儲けたい」と思う人にとっては利用価値のある投資先で、「あまり損をしたくない」という人は正直向いていません

筆者個人としては、新興国債券への投資は儲けたい人だけ選べば良いと思っています。

要点まとめ

  • 新興国債券は値動きが大きいので、株式に投資するのとほぼ同等と考えたほうが良い
  • 先進国株や新興国株と相関性が高く、リスクオフ局面では値下がりしやすい
  • 結果として儲けたい人だけ買えばいい。あまり損をしたくない人は買わなくて良い

主なインデックスファンド

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まとめ

  • 国内債券:債券価格は超高値。利回りはマイナスになるなど相場が微妙。国内債券の代わりに定期預金や個人向け国債などを選んでも良い
  • 先進国債券:為替リスクに注意。リスクオフ時は為替の影響で評価額が下がる可能性。商品自体は株式よりもローリスクなので、あまり損をしたくない時に
  • 新興国債券:株式同等の商品として考えよう。もっと儲けたいと思ったときの投資先に。リスクオフ時は為替の影響で評価額が下がる可能性

今の私たちにとって不幸なのは、本当のローリスク資産として債券が無く、一癖二癖ある商品の中から選ばないといけない点です。

もし、国内債券が現在も利回り2%程度の商品だったなら、本当の初心者はそのインデックスファンドから始める、という手もありました。

わざわざ株式を買ってリスクを取る必要もなかったんです。

とはいえ、今ある商品から選ばないといけないのですから、「もしも」の話ばかりはしていられませんね。

というわけで、あなたのアセットアロケーションを組む際に債券クラスの利用を悩んでいらっしゃるようなら、この記事が参考になれば幸いです。

余談:アセットアロケーションを細かく考える必要はない

「お金持ちの教科書」より以下のコメントをお送りします。

I氏の運用金額は約100万円だそうである。
100万円を株式で、しかもリスク・リターンを計算するといった相当の手間をかけて運用し、数%のリターンを得てI氏は何をしようというのだろうか?
(中略)

ポートフォリオはお金持ちのための理論
I氏はリスクの意味も、ポートフォリオの意味も分かっていないのである。ポートフォリオを組んで意味があるのは億単位以上のお金を運用する投資家だけである。

出典:どこかでリスクはとらなければならない | お金持ちの教科書

投資額が少ないほど、アセットアロケーションを細かく考える必要性は薄れます

1%単位で「あれが多い」とか「これが少ない」とやるのは結構時間の無駄なので、ある程度ざっくり決めたら、それでやってみることが大切です。

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