金融工学を用いて運用する「たわらノーロードplus」シリーズ3ファンドの特徴

たわらノーロードplusシリーズ[銘柄解説] 投資信託




たわらノーロードplusシリーズ

結論から述べると、「たわらノーロードplus」シリーズは純資産の少なさとコストの大きさがちょっと気になるアクティブファンドです。

通常はつみたてNISA対象のインデックスファンドを買っておけば十分です。

つみたてNISAオススメのファンドは以下の記事で解説しています。

【2019年12月】つみたてNISAオススメ商品ランキング@東北投信版【積立NISA】
先につみたてNISAオススメ商品ランキングの結論だけ載せると以下の通りです。 つみたてNISAオススメファンド順位表(2019年12月) ランク ファンド名 投資先 信託報酬 ...

では、詳しく解説します。

「たわらノーロードplus」シリーズはリスクを抑えた最小分散ポートフォリオを構築し、値動きを抑えつつ確実にリターンを追求するタイプの投資信託です。

値動きを低く抑えると(低ボラティリティ運用)、市場リターンを超えることがある、とのアノマリーがあり、それの実現を目指しています。

たわらノーロードplus | アセットマネジメントOne

以下では「たわらノーロードplus」シリーズに属する3商品の特徴と問題点をまとめて解説。

冒頭で述べたとおり、通常はつみたてNISA対象ファンドを買っておけば十分です。

※2019年11月にたわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略は繰上償還される予定です。

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3ファンドの特徴

  • たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略
  • たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略
  • たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略

国内株式最小分散戦略

たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略の基本情報(2019年3月26日現在)
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
0.756%
0.847%
信託財産留保額0.1%
換金手数料0%
運用期限
(償還日)
無期限
(償還なし)
基準価額アセマネOne公式
純資産(ベビー)
純資産(マザー)
1.47億円
2.38億円
SBI証券ランキング
つみたてNISA
設定件数
対象外
たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略の特徴。低ボラティリティで高いリターンを目指す!?
結論から述べると、たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略よりもニッセイTOPIXインデックスファンドやeMAXIS slim 国内株式(TOPIX)などの、つみたてNISA対象のインデッ...

たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略は、日本国内の株式を対象に最小分散ポートフォリオを構築して利益を狙うアクティブファンドです。

要はTOPIX連動の投資信託の値動きを小さくしよう、としている商品。

実際にファンドの運用実績は日本株(TOPIX)に対して騰落率が低く抑えられており、変動幅(ボラティリティ)が小さくなっています。

たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略の騰落率

出典:http://www.am-one.co.jp/fund/pdf/313129/313129_pr_d.pdf

ただ、残念ながらTOPIXをアンダーパフォームしているため、おとなしくTOPIX連動の投資信託を買ったほうがよい、という状況になっています。

もっとも、最小分散ポートフォリオは原理上、リターンも低くなってしまうため、現在の成績が特段悪いものとは思いませんが(とはいえ、低ボラティリティで市場平均以上のリターンを目指す、という低ボラティリティ運用の趣旨から考えると、やはり成績は悪いほうと言わざるを得ない)。

なお、たわらノーロードplus 国内株式高配当最小分散戦略は純資産が少ないので、早期償還リスクが高そうなのが不安要素です。

先進国株式低ボラティリティ高配当戦略(2019年11月繰上償還)

たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略は2019年11月に繰上償還されます

たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略の基本情報(2019年3月27日現在)
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
0.918%
1.285%
信託財産留保額0.1%
換金手数料0%
運用期限
(償還日)
無期限
(償還なし)
基準価額アセマネOne公式
純資産(ベビー)
純資産(マザー)
5.28億円
5.20億円
SBI証券ランキング
つみたてNISA
設定件数
対象外

たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略は、日本を除く先進国株式を対象に最小分散ポートフォリオを構築して利益を狙うアクティブファンドです。

要はMSCIコクサイインデックス連動の投資信託の値動きを小さくしよう、としている商品で、記事執筆時点で約65%がアメリカの株式から成ります。

MSCIコクサイインデックスと比較すると、やはり運用成績は劣後するものの、騰落率が低く抑えられており、「値動きの抑えられた株式に投資したい」ときには利用価値がありそうな商品です(先進国債券と同等の騰落率ですね)。

たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略の騰落率

出典:http://www.am-one.co.jp/fund/pdf/313130/313130_pr_d.pdf

なお、純資産が設定以降ほとんど増えておらず、商品知名度の低さを強く感じる商品でもあります。

こちらも早期償還リスクはあると思います。

新興国株式低ボラティリティ高配当戦略

たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略の基本情報(2019年3月27日現在)
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
0.972%%
1.729%
信託財産留保額0.3%
換金手数料0%
運用期限
(償還日)
無期限
(償還なし)
基準価額アセマネOne公式
純資産(ベビー)
純資産(マザー)
0.73億円
1.50億円
SBI証券ランキング
つみたてNISA
設定件数
対象外

たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略は、新興国株式を対象に最小分散ポートフォリオを構築して利益を狙うアクティブファンドです。

要はMSCIエマージングマーケットインデックスに投資しているような商品で、台湾、中国、マレーシアのほか、中東や南米などに投資しています。

新興国に投資しているとは思えない騰落率の低さ(先進国債券とほぼ同等)ですが、一方でリターンはやはりMSCIエマージングマーケットインデックスよりも劣後しています。

たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略

出典:http://www.am-one.co.jp/fund/pdf/313129/313129_pr_d.pdf

他の2商品の例に漏れず、純資産の少なさがネック。

というか、たわらノーロードシリーズは<購入換金手数料なし>やeMAXIS slimシリーズに比べると、やっぱりマイナーさがぬぐえないです。

なお、たわらノーロードplus 新興国株式低ボラティリティ高配当戦略は実質コストが1.7%近くになっており、かなり運用リターンを引き下げています

この商品は「過大なコストのために市場平均に負ける」という「アクティブファンドのダメパターン」に陥っている可能性が高いです。

もともとリターンの少ないポートフォリオに高いコストがかかったら・・・あとは察してくださいって感じです。

たわらノーロードplusシリーズの販売会社

3ファンドとも主要ネット証券とスルガ銀行で販売しています。

  • SBI証券
  • auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 楽天証券
  • スルガ銀行

商品は面白いが純資産が不安

正直なところ、紹介した3つの商品とも純資産が少なく、数年後に「やっぱり運用をやめます」と償還されるリスクがもっとも不安です。

事実、先進国株式は純資産が5億円ほどあったにも関わらず、2019年11月に繰上償還される予定です。

もともと販売金融機関がほぼネット証券に限られているのですが、ネット証券利用者は<購入換金手数料なし>やeMAXIS slimシリーズを選ぶ傾向が高いので、ニッチ過ぎて選ばれない、といった印象です。

そもそも「最小分散ポートフォリオ」と言われても、「なにそれ?」って感じですもんね。

あと日本株を除くと、運用コストが1%を超えているので、コストによるパフォーマンスの悪化も不安要素です。

低ボラティリティ運用は市場平均を上回るかもしれませんが、「コストのために市場平均を下回りました」では低ボラティリティ運用のメリットがなくなってしまいます。

そのあたりを勘案すると、特に理由が無い限りはつみたてNISAのインデックスファンドを買っておけば十分だと思います

つみたてNISAオススメのファンドは以下の記事で解説しています。

【2019年12月】つみたてNISAオススメ商品ランキング@東北投信版【積立NISA】
先につみたてNISAオススメ商品ランキングの結論だけ載せると以下の通りです。 つみたてNISAオススメファンド順位表(2019年12月) ランク ファンド名 投資先 信託報酬 ...

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まとめ

  • たわらノーロードplusシリーズは最小分散ポートフォリオを構築し、値動きを抑えつつ利益を追求するアクティブファンド。現在3種類の商品あり
  • いずれの商品も一般的なベンチマークよりは運用成績が劣る。ただし、騰落率は抑えられており、最小分散ポートフォリオの効果が出ている
  • 問題点は純資産の少なさとコストの大きさ。通常はつみたてNISA対応のインデックスファンドを買っておけば良い

個人的には「たわらノーロードplus 先進国株式低ボラティリティ高配当戦略」あたりに関心があったのですが、コストうんぬん以前に販売が終わってしまいましたw

別の最小分散投信を探そうと思います。

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