こんにちは、みらい(@instockexnet )です。
最近、筆者の20代の親友から「お金ちゃん大好き!お金増やしたい」という話をされたので、この記事をしたためることにしました。
もちろん、記事にすることは許可もらっていますよ!
最初はざっくりと「お金を増やしたい」という話でしたが、筆者が誘導尋問したことで「つみたてNISA」の利用を考えることになりましたw
というわけで、「20代の投資初心者がこれから運用を始めるならどうするか」みたいなところをこの記事で紹介したく思います。
結論から述べると、ネット証券(楽天証券 or SBI証券)で、eMAXIS slim バランス(8資産均等型)に月5000円程度の積み立てから始めることを提案します。
つみたてNISAは積み立て額や購入する商品をいつでも変えられますので、運用に慣れる過程で見直しても良いです。
あとは、どの程度の損失まで耐えられるかを本人と話しながら、商品の調整をしたいと思います。
Contents
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最初にざっくりとスペック
- 20代
- 収入はそこまで多くはない
- リボ払いの負債をもつ、同棲中の恋人がいる
無料相談を利用してFPに話を聞いたところ、「セゾン資産形成の達人」を勧められたそうです。
なので、この話は「セカンドオピニオン」的な位置づけにもなっています。
ちなみに最初に話を聞いたときに「つみたてNISA」をオススメしたのは、彼女の仕事などを勘案すると個別株の運用は難しいと判断したためです。
まあ、個別株って想像するよりはるかに難しいので、多くの人の資産形成はつみたてNISA + 投資信託が良いと筆者は思ってます。
20代の友達にこうアドバイスするだろう
1.本格的に積み立てを始める前にお試し運用を
最初にeMAXIS slim バランス(8資産均等型)等を購入して、運用を試して欲しいと思います。
★本格的に投資を始める前のお試し運用
- 証券口座に1,000円だけ入金し、投資信託を買ってみる
- 1,000円でなくともポイントで買っても良い(楽天スーパーポイントやTポイントなど)
そもそも多くの人にとって「金融商品の価値が毎日変わる」ことって初めての体験だと思うのです。
この投資の利益は利子や分配金という形ではなく、投資した元本そのものが値動きし、購入時よりも高くなることで得られます。
出典:SBI証券のスマホサイトのスクリーンショットから筆者作成
「毎日、評価額が変わることをどう思うか」を試してから、積み立てを始めても遅くはないと思うのです。
そして「これはいいな」と思ったら、次のステップに進みましょう。
2.具体的に商品を選んで積み立てを始めよう
積み立てる銘柄は「8資産均等型」を勧めたいと思う
今回はeMAXIS slim バランス(8資産均等型)を提案したいと思います。
★セゾン資産形成の達人ではない理由
- 商品は悪くないが、特段に良いわけでもない
- アクティブファンドが将来も高いパフォーマンスをあげるとは限らない
- 株式100%で運用するので、価格変動が大きい
つまり、セゾン投信を「信仰」する以外に、保有する強いメリットが無い
個人的に、数年の短期でアクティブファンドを買うのは良いと思いますが、つみたてNISAのような数十年の長期投資で買うのは反対です。
資産形成の達人は確かに良いアクティブファンドです。
しかし、運用成績は全世界の株式に投資する類似のインデックスファンドとさほど変わりません。
加えて、資産形成の達人は株式100%で運用する以上、証券口座の評価額が大きく変動するかもしれません。
リーマンショック期には投資額の約50%を失っており、その点でもインデックスファンドとさほど変わらないのです。
今回提案したいと思う8資産均等型は、資産形成の達人のような株式100%で運用する商品よりも、少しだけ価格変動の緩やかな商品です。
積み立てを長く続ける上で、「将来いくら損失を抱える可能性があるか」は極めて重要です。
8資産均等型の場合は、仮に100万円投資していたら、金融危機時に30~40万円の評価損を抱える。
その金額が大きいと感じるなら、もっとリスクの低い商品(例えばダイワ・ライフ・バランス30や三井住友・DC年金バランス30(債券重点型))などが候補になります。
参考までに、以下は価格変動の大きさを考慮して選んだ5つの投資信託の、2018年1月からの成績です。
2018年1月を100とし、上に行くと利益(含み益)が出ていて、下にいくと損失(評価損)になった状態を示します。
青や水色の商品は価格が上下に大きく変動していますが、現在の利益は多くなっています(ハイリスクハイリターン)。
一方、価格が変わりにくい緑色の商品の現在の利益はわずかです(ローリスクローリターン)。
赤は中間的で、これがeMAXIS slim バランス(8資産均等型)の成績です。
- 青:資産形成の達人
- 水:eMAXIS slim 先進国株式
- 赤:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)
- 濃緑:三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)
- 淡緑:ダイワ・ライフ・バランス30
なお、積み立てる銘柄はいつでも変更できますので、将来自分で選びたいときに選びなおせることも書いておきます。
積み立て額は毎月5,000円ぐらいで良いと思う
最初はつみたてNISAの積み立て額と同額か、それより多い金額を預金として銀行に残したほうがよいと思います。
そのため、つみたてNISAの積み立て額は毎月5,000円ぐらいをスタートで良いと思います。
利用者の統計では、多くの方の積み立て額は多くても毎月1万円程度ぐらいなので、無理に満額を使う必要はありません。
分かる。
つみたてNISAの月33,000円の限度で投資できれば、普通の人の感覚なら上出来だよね。月3万の積立って一般的には相当ハードル高いと思う。
その前に節約や固定費削減で支出下げてないとなかなか捻出は難しい。 https://t.co/0RVSjBQ8uC— 小林亮平 / BANK ACADEMY (@ryoheifree) December 9, 2019
>しかし普通に生活していて月5万円の投資を続けるってしんどいよね、というのが一般的なサラリーマンやOLの実感
そうそう。ツイッター見てると凄い人ばかりで…となりがちですけど、
リアル社会では日々の貯金でも精一杯、ましてや投資までとなるとあまりいない
こういう話ができるの良いですね☺️ https://t.co/KJYlZgVFN8
— タイ就職×複業🇹🇭チャイカプ@バンコク中心に多拠点生活 (@genchisaiyou) December 10, 2019
3.運用に慣れたら積み立て額を変更してもよい
投資額が増えるほど、毎日の値動きも少しずつ大きくなってきます。
それを見て、「まだ大丈夫そう」「お金の余裕もある」と思ったら、積み立て額を増やしても良いと思います。
つみたてNISAならいつでも積み立て額を変更できますので、増額したけどもお金が苦しくなったときはまた積み立て額を減額することもできます。
つみたてNISA利用者の中で、筆者ほど適当な運用している人はいないと思いますw
出典:筆者つみたてNISA口座
ちなみに、つみたてNISAは一人一口座なので、恋人と一緒に口座開設することで1世帯2口座になります。
すると、世帯あたりの非課税枠は年間80万円まで利用できますので、「いっぱい投資できるならお得ですね」って話です。
まあ、上述のとおりにそこまで無理に使う必要はないと思いますが。
利用する金融機関は楽天証券(かSBI証券)
つみたてNISAのみに関心がある場合には楽天証券をオススメします。
楽天証券は楽天スーパーポイントの還元があるため、つみたてNISAで投資信託の運用残高が増えるほど、ポイント還元で貰えるポイントが増えていきます。
一方、筆者のようにつみたてNISAと平行して米国株式・海外ETFなどを直接買いたい場合にはSBI証券をオススメします。
SBI証券はつみたてNISAの制度では、ポイント還元率の点で楽天証券に劣るものの、総合的なサービスは業界で1番だと思います。
つみたてNISA以外にも積極的に運用に関与したいかどうかで選ぶと良いと思います。
簡単には増えない。しかし、積み重ねが結果を生む
残念ながら、つみたてNISAの運用は、1年でお金が何倍にも増えるような変化は期待できません。
つみたてNISAは1ヶ月や1年といった短い期間で結果を得るものではないのです。
そのため、短期で儲けることよりも、いかに長く継続できるかにフォーカスをあて、最適化していくことをオススメします。
【定期】
積立は複利でとか利回り何%とか小難しいこと気にするんじゃなくて、どんな下落でも毎月毎月愚直なまでに決めた金額で買い付けるわけ。相場観や勉強が必要とかそういうんじゃないわけ。上手いとか下手とかそういうんじゃないわけ。唯一の合言葉は「ただ愚直に続ける」以上です。おはようw
— K先輩@証券 (@k_paisen) December 4, 2019
【定期】
例えば月に1万円の積立設定したら10年後には元本120万が200万になってても何も不思議じゃないのが投信積立。 例えば今120万持って株を始めてTwitterで先生()探してガチャガチャ売買したら早ければ数ヶ月後にはすでに半分くらいになってても不思議じゃないのが株クラの株取引。おはようw
— K先輩@証券 (@k_paisen) December 2, 2019
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まとめ
- 積み立てを始める前に、最初は1,000円で適当に投資信託を買ってみる。まず、金融商品の価格が毎日変動することに慣れてみる
- 積み立てる商品は8資産均等型を提案する。あとは価格変動をどの程度許容できそうかとの相談
- 積み立てる額は少額でよい。運用になれて、もっと大きな額を投資しても大丈夫だと思ったら、積み立て額を増やす
余談:恋人のリボ払いの負債はさっさと片付けるべし
最後に、投資を始める前にリボ払いをなんとかしたほうが良いです。
リボ払いの年利は15%を超えていることが多く、投資でこの年利を超える利回りでお金を増やし続けることは極めて困難です。
リボを払いながら運用をするのは、お風呂の栓が抜けたままお湯を入れているようなものです。
投資を始める前にリボ払いの繰上返済を提案します。
そして二度と使うべきではありません。