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2020年の暴落相場はつみたてNISAの将来成績にどのぐらい影響するか検証してみた

つみたてNISA利用中の2020年に暴落した時に将来元本割れで終わる個数積立NISA(つみたてNISA)

ふと、「今の相場は将来のつみたてNISAの成績にどう影響するのか」と思ったので、ちょっと計算してみました。仮に2020年がリーマンショックと同等の-50%で終わった場合、将来の元本割れ確率は数%上昇します。また、2020年に積み立てたものは約50%の確率で、元本割れで非課税期間を終了します。

ただし、実際の投資信託の運用は、この手の計算よりももう少し複雑です。何より、多くの方は2020年分の非課税枠を残しているでしょうから、これからも継続的に積み立てることで、おそらく2020年分の運用成績は向上すると個人的には考えています。

個人的には含み損を見て辛いと思うよりも、身の回りの金融商品が破格の安値でセールされている点を見ていきたいです。

というわけで、以下、詳しく見ていきましょう!

なお、2018年時点の法制度に基づき、2037年で購入期間が終わることを前提に計算しています。

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全世界株式相当のデータで検証しました

ここでは、筆者作成のモンテカルロシミュレーションツールで、2020年の運用成績を乱数で決める場合と、必ず-50%になる場合とで、将来の元本割れ確率がどの程度変わるかを検証してみました。なお、すでに成績のわかっている2018年と2019年については、それぞれ-10%、+30%として計算を行いました。

なお、今回はそれぞれ5回走らせました。このツールは1回あたり1,000回のシミュレーションを行いますので、総回数は5,000回です。

このツールは対数正規分布ではないので、その点はご了承ください。

元本割れ確率の変化

まずは元本割れで終わる確率の変化です。

3年目の成績で将来の元本割れ確率はどのぐらい変わるか
2020年
乱数
2020年
-50%
1回目12.6%18.2%
2回目12.2%17.6%
3回目12.5%19.4%
4回目11.7%14.8%
5回目11.3%16.3%
中央値12.2%17.6%

この結果によると、運用3年目の暴落は将来の元本割れで終わる確率を中央値ベースで5%高めます

元本割れで終わる年数の変化

次に元本割れで終わる年数の変化。2018年の法制度の場合、つみたてNISAは2038年から毎年1年分ずつ非課税枠から特定口座への移管が行われます。その際に、何年分が元本を超えているか、の検証です。

非課税メリットを受けられる年の比較(中央値ベース)
2020年
乱数
2020年
-50%
1回目19年16年
2回目19年16年
3回目19年16年
4回目19年17年
5回目19年16年
中央値19年16年

この結果は、2020年の運用成績が‐50年だった場合に、約3~4年分の運用がマイナスリターンで終わってしまう可能性を示します。つまり、2018年から2020年に積み立てたものが、最終的にプラスリターンに戻らずに終わってしまう可能性も暗示します。以下がそのグラフで、2020年に積み立てたものは50%超の確率で元本割れで終わってしまいました。

つみたてNISA利用中の2020年に暴落した時に将来元本割れで終わる個数

出典:筆者作成

ただ、投資信託の積立投資(ドルコスト平均法)は将来の運用成績の影響を受けやすいので、こんなにきれいに結果が出るのはにわかには信じがたいですねw過去の相場をつみたてNISAと同じモデルで運用してどうなるかを検証する必要性を感じます。

なので、この結果はうのみにしないでください。

今後の運用方針はどうする?

例え、今年積み立てた分が将来元本割れで終わろうとも、つみたてNISAは継続します。何も変えませんよ!

たしかに株価は大きく下落し、これまで購入したものは含み損になるなど、悲観的な状況には変わりません。しかし、逆に見れば、これまで買っていた商品のほとんどが投げ売りに近い価格まで下がっています。

検証では2020年に積み立てたものの運用成績は悪くなりそうだとの結果になりました。しかし、現在はまだ3月で、多くの方は今年分のつみたてNISAの非課税枠をかなり残してると思うんです。ここから追加投資を行っていけば、2020年分の取得単価はかなり引き下げられると個人的には感じます。

今は運用を諦めて投げ売るタイミングではないんです。

ちなみに、以下のグラフはシミュレーションで作ったつみたてNISAの運用成績の推移の1つです。2020年は暴落相場だったとしても、その先には右肩上がりのポジティブな相場が待っている可能性があることも忘れないでください。

シミュレーションで作ったつみたてNISAの運用成績

出典:筆者作成

しかし、これだけの相場をリアルタイムで体験できるとは思いませんでした。全体の運用方針を考え直すにはいい経験になったと思います。暴落相場では債券も純金もビットコインもまとめて換金されるんですね。

でも、繰り返すけどつみたてNISAはやめないからね。

個人的には、つみたてNISAの追加余力はあまりないんですが、こっそり預金にスイッチしておいたiDeCoの余剰資金がかなり残ってます。チャートを見ながら、どこかのタイミングで一括投資するつもりです。

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まとめ

  • 2020年に暴落があった場合の、将来の元本割れ確率と非課税メリットを受けられずに終わる年数を求め、それぞれ将来成績が少し悪くなることを確認した
  • 計算上では、2020年に積み立てた商品の運用成績は悪い。ただし、実際には、3月以降もつみたてNISAの非課税枠を使っていけば、計算よりは良い成果になると予想する
  • それでも、つみたてNISAはやめない。むしろ、投げ売りの金融商品を安く買えるチャンスと考えたい

というわけで、そんな検証でした。

値下がりしてしまったものはしょうがないので、ぼちぼち継続しましょう。

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