PayPay証券は手数料が割高だから損?は実際どうなのか検証してみた

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米国株を1,000円から購入できるPayPay証券ですが、手数料が楽天証券やSBI証券より少し高いので「もったいないのでは?」と聞かれることがあります。最近は「手数料は大切」とあちこちで言われますので、そのあたりが気になるのもよくわかります。

そこで今回はそのあたりを検証してみましたよってお話。

結論から述べると、PayPay証券の1,000円から米国株を買えるお金の投入しやすさが、手数料面のデメリットを十分に打ち消せるのでは?と考えています。特にGAFAMやテスラのように、高額な株を買いたい時には利用する価値は大いにありそうです。

では、そのあたりの検証結果を紹介しますね。

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1株あたりの手数料の比較

検証の前に、シンプルな手数料面の比較から紹介します。まず、PayPay証券で米国株を買うときの手数料体系は以下の通り。

★PayPay証券で米国株を買うときの手数料体系(米国市場が開いているとき)

  • 株価に対して0.5%のスプレッド
  • 米ドルに対して35銭のスプレッド

出典:手数料について | PayPay証券

まあ、これじゃ全然わからんwって感じですね。

そこで、具体的な銘柄を挙げて、実際に1株買うときにかかる手数料を計算してみました。以下はAmazonの株を1株買うときにいくら手数料を支払うか比較した図です(これは2021年10月ごろの株価を使ったと思います)。

PayPay証券の手数料を住信SBIネット銀行 + SBI証券と比較

※キャンペーン等は考慮してません。

楽天証券とSBI証券(住信SBIネット銀行を通さないとき)は同じ手数料です。米国株を1株買うときに支払う手数料は、PayPay証券が他のネット証券よりも少し手数料が高いのは事実です。

さて、本題はここから。

検証:PayPay証券ですぐ買うか、楽天証券で貯めて買うか

PayPay証券で米国株を買うときと、楽天証券やSBI証券で米国株を買うときでは、買い方が違います。「資金の投入しやすさ」で言えば、PayPay証券が有利なんですよね

★米国株の買い方の違い

  • PayPay証券:どんな銘柄でも1,000円ずつ買える
  • 楽天証券やSBI証券:1株ずつ買う。お金が足りないときは貯めて買うことに

そこで、手数料に資金の投入しやすさを加味して比較したら、どちらが有利かを検証してみました。

以降、楽天証券を基準に使います。手数料体系は2022年1月1日時点のものを過去にさかのぼって適用させて計算しました。キャンペーンや買付手数料無料の特典などは無いものとします。

検証①:Amazonの株を買ったとき

例えば、Amazonの株が買いたいけども、毎日1,000円(月2万円)しかお金を準備できないとします。

この時、PayPay証券で毎日1,000円ずつ買うべきでしょうか?それとも1,000円を貯めて、1株相当の金額になったら楽天証券やSBI証券で買うべきでしょうか?

2017年初~2021年末の5年分の株価(Yahoo finance USの配当調整後データ)と為替データを使って比較したのが以下のグラフです。

PayPay証券で1000円ずつ買うのと、楽天証券で1株ずつ買うのではどちらが有利か比較

この条件では、より利益を出せたのはPayPay証券でした。前述のとおり、PayPay証券は資金の投入しやすさで他のネット証券を上回ります。そのため、多少手数料は割高でも、それを上回る利益を得られました。

楽天証券のように1株ずつ買う方法では、お金を待機させる時間が増えてしまうんですよね。特にAmazonのような高額な株ではその影響が大きいです。

検証②:Amazonの株がもしも現在の100分の1なら

では、もしAmazonの株価が現在の100分の1しかなく、もっと買いやすい銘柄なら、この結果はどう変わるでしょうか。

PayPay証券で1000円ずつ買うのと、楽天証券で1株ずつ買うのではどちらが有利か比較。その2

今度は楽天証券の運用成績が上回りました。株価に対して、投資できるお金が十分に大きい時には、他のネット証券でもPayPay証券同様にお金を投資しやすくなるためです。

PayPay証券が向いてる人。他ネット証券が向いている人

ここまでの検証をまとめると以下のようになります。

★PayPay証券が向いてる人

  • 毎月の投資額が限られる人(例えば、月数万円以下)
  • 1株株価の高い銘柄を買いたい人(例えば、GAFAMなど1株数百ドルを超える銘柄)

★楽天証券が向いてる人

  • 毎月の投資額が豊富な人(例えば、月10万円以上)
  • 1株株価の低い銘柄を買いたい人(例えば、SPYDのように1株数十ドルで買える銘柄)

「少ないお金で、株価の高いGAFAMに投資したい」といったケースでは、手数料を気にせずPayPay証券で買ったほうが有利です。QQQのような数百ドルの海外ETFもPayPay証券を使うメリットはあります(が、海外ETFなら投資信託でも代用できますね)。

投信の投資家さんが、つみたてNISAやiDeCoの次の投資として、例えば毎月1万円ずつ米国株を買うなら、PayPay証券も結構ありなんじゃないか、と思う検証結果でした。

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まとめ

  • 米国株を1000円から買えるPayPay証券は、楽天証券などの他ネット証券に比べると取引手数料は少し不利
  • しかし、資金の投入しやすさに優れるので、運用成績では他ネット証券よりも良くなる場合がある
  • 投資額が限られるとき、1株当たりの株価が高い銘柄を買いたいときにPayPay証券はメリットがある

というわけで、筆者もPayPay証券を端数のお金の運用に使ってましたが、割と正しい使い方でした。

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上述のとおりに、「資金が限られる状況で、株価の高い銘柄を買いたい」ときほどPayPay証券のメリットが生きてきます。つみたてNISAなどの次の投資先として、高額な米国株への投資を考えてましたら、ぜひ検討してみてください。