ビットコインをアセットアロケーションに組み入れるかどうかを考えてみた

ビットコインと主要資産の2018以降のパフォーマンスアセットアロケーション

これは筆者の好奇心を見たすためだけのネタです。

例えばアセットアロケーションにビットコインを組み入れたら、資産全体の価格変動を抑えつつ、効率的に資産は増えるのかどうかを考えてみたいと思いました。

結論から述べると、ビットコインはやはり他の資産とは独立的な値動きをする可能性があり、アセットアロケーションに組み入れるメリットはゼロではないと感じました。

ただ、今回の検証期間ではマイナスリターンだったため、計算上は組み入れるメリットを算出することはできませんでした。

というわけで、仮想通貨の保有・運用に未だ関心がある方はこの記事をどうぞってことで。

なお、個人的なイメージでは、東北投信をご覧になるような方の多くは仮想通貨系はやってないと思ってますw

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今回やったこと:ビットコインと主要資産の相関係数を求めた

今回やりたいことは、ビットコインと主要資産の相関係数を求め、アセットアロケーションを構築する上でビットコインに投資するメリットはあるか、を考えてみました。

結果の前に:2018年1月以降のパフォーマンス

まずはビットコインと主要資産の2018年1月1日以降のパフォーマンスを紹介しましょう。

以下は、2018年1月4日を基準(100)として、いくつかの資産とビットコインのパフォーマンスを指数化したものです。

厳密には投資信託の基準価額やETFの株価を使って求めており、対応関係は以下の通りです。

  • 米国S&P500指数:iFree S&P500インデックス
  • TOPIX、国内債券、外国債券、J-REIT:野村インデックスファンドシリーズ(Funds-i)
  • 原油:WTI原油価格連動型上場投信(1671)
  • 純金:純金上場信託(現物国内保管型)(1540)

ビットコインと主要資産の2018以降のパフォーマンス

出典:SBI証券などのデータをもとに、筆者作成

これを見ると、ビットコイン(茶色)の価格変動の大きさには驚きますね

2018年1月以降なので、ちょうど仮想通貨バブルが崩壊したあとの成績ですが、例えば2019年1月から7月にかけて、価格は4倍になっており、いまだに「仮想通貨で一発当てる」が有効であることがわかります。

それを除くと、比較的価格変動が大きいのは原油(緑色)でしょうか。

また、この期間はJ-REIT(国内REIT:灰色)のプチバブルも象徴的ですね。

というわけで、これが各資産とビットコインの相関係数

主要資産とビットコインの相関係数(2018年~2019年の2年間)
各資産相関係数
(対ビットコイン)
日本株式
(TOPIX)
0.29
米国株式
(S&P500)
0.13
国内債券0.26
先進国債券0.36
国内REIT0.11
原油-0.01
純金0.39

相関係数とは-1~1の間で表され、0よりマイナス側は負の相関、0よりプラス側は正の相関を示します。

この結果のなかでもっとも相関が強かったのは純金で、意外なところで先進国債券との弱い正相関もありました。

ただ、現実的にはどの資産ともそれほど強い相関とは言いがたいため、実際にはビットコインは純金も含む主要な資産に対して独立的に値動きすると考えたほうが良さそうです。

この性質は、各資産に対して独立的な純金の価格変動に似ています。

ビットコインが「デジタルゴールド」とも呼ばれる由縁ですね。

ビットコインをアセットアロケーションに組み込むか

まあ、価格変動の大きさや独特の投資リスクなどを考えても、現時点では普通の人のアセットアロケーションにビットコインなどの仮想通貨は不要かと思います。

「仮想通貨に対して購買力を確保する」という意味では、資産のごく一部を投資しておくと十分だと思います(筆者はこの考えで持っています)。

ちなみに、今回のデータはビットコインの利回りがマイナスになっているため、計算上はアセットアロケーションに組み入れるメリットを見出すことはできませんでした。

仮にある程度のプラスリターンが期待できる場合には、アセットアロケーションに0~5%程度組み入れることで、資産全体の価格変動リスクを低減できるかもしれません。

このあたりは純金をアセットアロケーションに組み入れる考え方と同じだと思います。

ビットコインを含む仮想通貨への投資リスク

★ビットコインを含む仮想通貨への投資リスク

  • 取引所への不正アクセスによる通貨の喪失リスク(いわゆる「GOX」)
  • 自身の不注意で通貨を失うリスク(いわゆる「セルフGOX」)
  • 一般的な資産よりも大きな価格変動

※GOXとは「マウントゴックス」に端を発する言葉で、クラッキング等の理由で通貨が失われることを意味します。

ビットコインは、株や債券への投資とは少し異なる注意点が多いですね。

ビットコインETFやビットコイン投資信託のようなものが待たれますが、今のところはそういう商品が出てくる気配がありません。

GBTCという私募ファンドもありますが、どうやって買うんでしょうね。

ちなみにビットコインの価値は、ビットコインを「採掘」するためにかかった「電気代」だそうです。

仮想通貨であるビットコインにも、代替物は存在します。ビットコインはマイニング(採掘)と呼ばれる複雑なコンピュータ演算によって生み出されます。ですから、ビットコインを生産するためにはコンピュータを稼働させる電気代がコストとして必要となります。この電気代こそがビットコインの価値の源泉であり、ビットコインが実物貨幣に分類される理由となっています。

出典:「ビットコインとその将来性」東京大学法律勉強会発表資料 | Bitflyer

その裏づけがある点で、「価値が全て失われる」可能性は低いのでは?と思ってます

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まとめ

  • ビットコインをアセットアロケーションに組み入れるメリットを考えるべく、主要な資産との相関係数を求めた
  • ビットコインと純金との相関係数が0.39と弱い正の相関。他の資産とも正の相関が無くはないが、ほぼ独立的に価格が動くと考えたほうが良さそう
  • ビットコインを含む仮想通貨は特有の投資リスクがある。それを考慮すると多くの人はアセットアロケーションに組み入れる必要はないと思う

ちなみに筆者は現在のところアセットアロケーションの2%ほどをビットコインで保有しているようです。

今回の結果を元に考えると、妥当な保有量かなと思いました。

はい、超自己満足な記事でしたw

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