表題の通りです。
先日、SBI証券に口座開設を行った知人に「口座開設したけどどうすれば良いか」といろいろ聞かれましたので、その時に聞かれた質問内容を中心にご紹介します。
なお、口座開設手順は下記の記事で紹介しています。
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口座開設後の初回ログインで行うこと
SBI証券の場合、口座開設に直接関係のない情報入力は、初回ログインのタイミングで行います。
主な内容は以下のような事柄です。
勤務先情報の登録
勤務先情報は初回ログインのタイミングで行います。
昔、筆者がSBI証券に口座開設したときは、すべて口座開設時に入力した記憶があるので、現在はちょっと手順が変わっているようです。
勤務先情報の入力って怖くない?
上記記事にも書いていますように、勤務先情報の入力を求められるのは、インサイダー取引防止のためであり、企業への在籍確認を行うためではありません。
ここに勤務先情報を入力しても、インサイダーを疑われるような取引をしなければ、あなたの会社に連絡がいくことはありません。
繰り返しますが、クレジットカードのように、在籍確認を目的としたものではありません。
また、SBI証券は個人への営業を行っていませんので、仕事中に「株を買いませんか」と電話がくることもありません。
インサイダー取引って例えばどんな?
- あなたの勤務先企業が上場企業だった場合、新商品の発表前に自社企業の株式を大量に購入する
- あなたの取引先企業が上場企業だったとして、不祥事などの情報を事前に掴んで、発表前に株を大量に売りさばく
あなたが上場企業の内部的(インサイド)な情報を使って、大儲けしようとすると、それがインサイダー取引に該当します。
少なくとも、
- あなたの勤務先、取引先に上場企業が含まれていなければ、まずインサイダー取引に該当することはありません
- 投資信託や個人向け国債を買う場合には、そもそもインサイダー取引は関係ありません
です。
投資に関する質問回答
これは読んで回答するだけなのですが、一応紹介しておきます。
聞かれる質問事項は以下の通りです。
- ご投資の方針
- 主たる資金の性格
- 主な収入源
- お取引の動機
- 資産運用期間
- 年収及び金融資産
- ご興味のあるお取引
- ご投資の経験
この質問は、信用取引や先物取引など、上級者向けのサービスを利用したくなったときに、その適性があるか、の判断基準に使われることがあります。
ただし、筆者個人としては、あなたに信用取引も先物取引も勧めません(失敗すると借金するので)ので、この質問を特別意識する必要はありません。
きちんと働いて収入を得て、その一部を投資しようとしているなら、なんら問題はありませんので、上記に正確にお答えください。
iDeCo/信用/FX/CFD/先物OP/金・プラチナ同時申し込み(与信口座かんたん同時開設)
知人に質問されたのがここですね。
なので、ちょっと詳しく説明します。
なお、いずれの項目も後から申し込めますので、よくわからなければ全部チェックを外してください。
iDeCo(個人型確定拠出年金)資料請求
iDeCo(個人型確定拠出年金)は老後に向けた年金のための積み立てです。
SBI証券のiDeCoに加入したい場合、ここにチェックを入れます。
SBI証券のiDeCoは、厳密にはSBIベネフィットシステムズが提供しており、「SBI証券」と名が付いているものの、サービスが分かれています。
そのため、SBI証券のiDeCoを利用したい場合には、同社の総合口座とは別に申し込みが必要です。
iDeCoを利用するとあなたが、
- 会社員の場合、最大23,000円まで掛け金をかけることができます
- 自営業の場合、最大68,000円まで掛け金をかけることができます
これらの掛け金は全額所得控除になりますので、支払った分だけ税金を安くできるのがメリットです。
SBI証券のiDeCoのサービス自体はとても優秀で、ほぼ「SBI証券か楽天証券か」みたいな軸ができています。
「イデコ」手数料 SBIと楽天、仁義なき戦い | 日本経済新聞
この新聞記事が出たあとに、「イオン銀行」や「マネックス証券」もすぐれたサービスを発表していますが、ネット証券のシェアから考えてもSBI証券や楽天証券に利用者が集まりやすいと筆者は考えています。
なお、筆者はSBI証券派です。
これらは利用しなくて良い:信用/FX/CFD/先物OP
この4つのサービス(信用取引・FX・CFD・先物OP(オプション))は、いずれも「証拠金取引」と呼ばれ、取引に失敗すると借金が発生する可能性があるものばかりです。
これから初めて投資を志すあなたが、今これらのサービスに利用を申し込む必要はありません。
FXとか、みんな気軽にやってるイメージもお持ちかもしれませんが、もともとはそういう危険性のある取引なので、無理にやる必要はないと思います。
上述の通り、始めたくなったらあとあと申し込めますので。
これもやらなくても大丈夫:金・プラチナ
これは金やプラチナの積み立てです。
積み立て自体はネットで行い、将来現物の純金などを手元に保管したくなったら、金は1kg、プラチナは1oz(約0.031kg)から交換できます。
金やプラチナを利用するかは、「資産運用で金やプラチナに投資すべきか」を考えて判断します。
しかしながら、いずれの貴金属も
- 長い目でみればインフレリスク対策程度の値動きに収まる
- 長期間保有しても配当金・分配金がつかない
といった特徴を持っているため、筆者個人としては積極的に投資すべき理由はないと思います。
あなたが、
- 現物の金やプラチナを手にして部屋に飾ってみたい(盗まれるリスクがありますが・・・)
- 投資先を分散させて、リスクの分散を図りたい(株や債券が値下がりしても、資産全体の値動きを緩やかに抑えたい)
といった希望があるときに利用してみると良いと思います。
なお、金やプラチナは宝石店などでも買えますので、現物の金を手にする方法は他にもあることを知っておくと良いと思います。
1ozの金貨なら1枚20万円ぐらい、より小さいものだと10万円かそれ以下でも買えますね。
初回ログイン後に確認すること
NISA(つみたてNISA)は手続き中?
あなたがNISA口座(つみたてNISAも)を申し込んでいる場合、NISA(つみたてNISA)の口座開設が完了しているか確認してみてください。
通常、NISA(つみたてNISA)の開設には少々時間がかかりますので、初回ログインのタイミングではまだ「手続中」になっているはずです。
これらの口座開設が完了していない場合、NISA(つみたてNISA)での商品買い付けはまだできません。
ただ、NISA(つみたてNISA)を利用しない課税口座(一般口座・特定口座)での買い付けはできますので、練習がてらにそちらで何かを買って見るものも良いとおもいます。
おまけ:お金の入金はどうする?
以下の記事をご覧ください。
手数料無料でお金を入金する方法ってある?
「手数料無料でお金を入れる方法はある?」と聞かれましたので、
- メガバンクやゆうちょ銀行からの即時入金サービス(要・振込元銀行のネットバンキングの利用登録)
- 住信SBIネット銀行やSBI証券のATMカード(キャッシュカード)の利用
を挙げておきました。
特に、あなたが地方銀行しか使っていない場合、銀行振込では手数料が発生します。
その場合にはATMカードを使うのが、手数料もかからず、難しさも感じないと思いますので、一番良いでは?と筆者は考えます。
ATMカード(キャッシュカード)が無いんだけど
SBI証券経由で住信SBIネット銀行口座も開設した場合には、最初はどちらもATMカード(キャッシュカード)を発行してくれないそうです。
口座開設完了後にマイページにログインを行い、カードの発行を依頼してみてください。
「申し込みから届くまでがすごい早かった」
だそうです。
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まとめ
- 勤務先情報は正しく入力しよう。入力したところで、あなたの会社に在籍確認の電話がかかることはない
- 信用取引・FX・CFD・先物OP(オプション)は申し込まなくても良い。iDeCoや金・プラチナはあなたの関心に合わせて選ぼう
- あなたがNISA(つみたてNISA)も申し込んだ場合、おそらく初回ログインのタイミングではNISA(つみたてNISA)は手続中である。その場合は、まだNISA(つみたてNISA)を利用できない
というわけで、知人を投資の世界に引き込んだところ、本日のような日経平均株価の大幅下落(-1,071円)の発生です。
不安に感じているようなら、サポートしないといけないですね。