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「MSCIエマージングマーケットインデックス」の特徴。中国等の新興国株式に投資できるよ

投稿日:2019年4月17日 更新日:

MSCIエマージングマーケットインデックス(Emerging Market Index)は中国や台湾・韓国などの株価から算出される指数です。日本は含まれません。主に新興国の株価動向を見る際に使われると同時に、この指数をベンチマークにするつみたてNISA対象ファンドも複数あります。

中国の成長に期待したいとあなたが考えるなら、この指数のことは知っておくと良いです。おそらく今後も本指数における中国株の比率は高まるはず、と予想されるからです。

なお、新興国株式は値動きが大きいので、運用結果はハイリスクハイリターンになりやすい特徴を持ちます。金融危機が発生すると一気に値を下げる可能性がありますので、「投資で大損したくないな」と考えるなら、新興国への投資はしないか控えめにしておいたほうが良いと思います。

つみたてNISAで新興国株式への投資は必要なのか?

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では、詳しく見ていきましょう。

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MSCIエマージングマーケットインデックスとは

MSCIエマージングマーケットインデックス(MSCI Emerging Market Index)はアメリカのMSCI社が定めた株価指数の1つで、中国やインドなどの新興国24カ国の株価から算出されています。私たちがこれから成長が期待される国に投資したいと考えたときに利用できる指数の1つです。

構成国

MSCIエマージングマーケットインデックスの構成国のイメージ

MSCIエマージングマーケットインデックスの構成国のイメージ(ピザロより。厳密には異なる場合があります)

MSCI エマージングマーケットインデックスの構成国(新興国)
ブラジル チリ コロンビア メキシコ ペルー
チェコ エジプト ギリシャ ハンガリー ポーランド
カタール ロシア 南アフリカ トルコ アラブ首長国連邦
中国 インド インドネシア 韓国 マレーシア
パキスタン フィリピン 台湾 タイ

中国やインドなどの成長著しい国々が含まれています。その一方で、トルコやパキスタンなど、しばしば政情不安なニュースが流れてくる国々も含まれますね。

MSCIエマージングマーケットインデックスの構成国

出典:https://www.msci.com/documents/10199/c0db0a48-01f2-4ba9-ad01-226fd5678111

時価総額ベースで構成比率を見ると、中国が33%、韓国が13.02%、台湾が11.35%とアジアの国々が特に高い比率を占めています。MSCI社は2019年に中国への投資比率を高めると発表しており、今後もこの指数における中国の存在感は高まるはずです。

株価指数を開発・算出する「MSCI社」は2月28日、同社が算出する「MSCI新興国株指数(MSCIエマージング・マーケット・インデックス)」において、中国A株の組み入れ比率を高めると発表しました。それによると、同社は2019年5・8・11月の3回に分けて組み入れ比率を高め、MSCI新興国株指数におけるA株の比率は11月に3.3%と、現行の約4倍となる見込みです。

出典:「MSCI新興国株指数」の中国A株組み入れ拡大で、中国株に追い風か | トウシル

過去のパフォーマンス

1987年以降

MSCエマージングマーケットインデックスのチャート(1987~2019)

出典:https://app2.msci.com/products/indexes/performance/regional_chart.html

新興国の株価指数(プライスリターン。配当除く)は未だ2008年のリーマンショックの前の水準には戻っていません。これは当時、新興国への投資ブームがあり、適正な株価水準以上に株が買われたためです。2019年4月現在では、新興国は米国に比べると割安な水準になっているとの予想が多いです。

先進国株式との比較

以下は、先進国株式と新興国株式に投資したときのグロスリターン(配当込み。税引き前リターン)を比較したものです。

MSCIエマージングと、ACWI、Worldとの比較

出典:https://www.msci.com/documents/1296102/1362201/MSCI-MIS-EM-Dec2018-Brochure.pdf/778681c7-09c8-9142-9f08-58aa16690e0e

MSCIエマージングマーケットインデックスの特徴は、先進国に比べてリスクもリターンも高くなりやすい点にあります。リーマンショック時には大幅に落ち込みましたが、長い目では先進国よりも高いリターンを示しています。

もしも2003年から積み立てていたら

新興国株式のパフォーマンス(2003-2008)

出典:myINDEXで公開されているパフォーマンスを使ってアセロラで作図

MSCIエマージングマーケットインデックス(円建て。配当込み)の過去の年次リターンはmyINDEXをご覧ください。

MSCIエマージングマーケットインデックス(円) | myINDEX

上記のグラフは2003年から2018年の年次リターンを利用し、1年間で12万円ずつ投資したときの、2018年末時点の運用成績を求めたものです。このケースの運用成績は、年平均で7.4%の利回りでした。

指数のデータでは未だリーマンショック前の水準に戻せないものの、積み立てて運用する分にはきちんと利益が出ているのも投資の面白いところですね。

長期投資と元本割れの確率の関係

S&P500、TOPIX、MSCIコクサイインデックス、MSCIエマージングマーケットインデックスの予想元本割れ率の推移

出典:myINDEXで公開されているデータを利用し、筆者作成。

これは過去のMSCIエマージングマーケットインデックスのデータを利用し、今後運用し続けたときの運用年数と元本割れの確率の関係を求めたものです。投資信託の運用成績は正規分布になると仮定しており、実際の投資信託の成績の再現には限界がありますので、この結果は必ずしもあなたの将来の運用結果を保証しません

元本割れ確率はリスクに対してリターンが小さいと高くなる傾向にあり、このグラフは過去のMSCIエマージングマーケットインデックスへの「投資」が米国株並みに効率の良い投資であったことを意味します。

MSCIエマージングマーケットインデックスに連動する主な投資信託

非上場のインデックスファンド

MSCIエマージングマーケットインデックスに連動する主な投資信託(2019年4月時点)
ファンド名 為替ヘッジ 信託報酬 つみたてNISA iDeCo
たわらノーロード 新興国株式 × 0.3672%
iFree 新興国株式インデックス × 0.3672% ×
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド × 0.20412% ×
野村インデックスファンド・新興国株式 × 0.648% ×
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド × 0.3672%
i-SMT 新興国株式インデックス(ノーロード) × 0.3564% ×
SMT 新興国株式インデックス・オープン × 0.648% ×
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス × 0.20412%
eMAXIS 新興国株式インデックス × 0.648%
つみたて新興国株式 × 0.3672% ×
Smart-i 新興国株式インデックス × 0.3672%

先進国株式同様、<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドとeMAXIS Slim 新興国株式インデックスが2強状態になっています。他のファンドは信託報酬で0.1%以上離れており、先進国株ほどにはまだ低コスト化が進んでいない状況です。

11種類と、たくさん種類があるように思えますが、さほど困る点はありません。ここに挙げた11種類は

  • 種類が多いのは各運用会社がMSCIエマージングマーケットインデックスに連動するファンドを売り出しているから
  • 細かい運用方針と信託報酬以外は同じ

と、「MSCIエマージングマーケットインデックスに連動させる」という運用目的は同じです。つまり選択のポイントは、

  • 利用したい証券会社・金融機関で扱っているか
  • 信託報酬が安いかどうか
  • 純資産が多いかどうか
  • あとは運用会社に対する共感を持っているか

などになります。一般には純資産や信託報酬など、ファンドの「スペック」で選ぶことが多いです。

参考:上場投資信託(ETF)の場合

株式と同様に購入できる上場投資信託(ETF)を利用して、MSCIエマージングマーケットインデックスに連動する投資信託を買うこともできます。

MSCIエマージングマーケットインデックスに連動する主な国内ETF(2019年4月時点)
ファンド名 証券コード 為替ヘッジ 信託報酬 つみたてNISA
上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング) 1681 × 0.15% ×
NEXT FUNDS 新興国株式・MSCIエマージング・マーケット・インデッックス 2520 × 0.19% ×

※iシェアーズ・コア MSCI 新興国株ETFはベンチマークが異なります(MSCIエマージング・マーケッツ IMI指数。後述)

ETFは全体的に信託報酬が低いものの、まだ投資信託に比べると低コストで競争力を持っています。つみたてNISAには対応しませんので、特定口座や一般NISAで分配金を貰いつつ運用したい時の選択肢になりますね。

2つしかありませんが、上場インデックスファンド海外新興国株式(MSCIエマージング)(1681)が取引量も多く信託報酬も低いので、ETFで買うならそれをお勧めします。

他のベンチマークとの比較

MSCIコクサイインデックスとの違い

MSCIコクサイインデックスは日本を除く先進国株式の株価から算出されますが、MSCIエマージングマーケットインデックスはそもそも新興国の株価と対象が異なります。

「MSCIコクサイインデックス」の超詳しい解説。日本を除く先進国株式の株価指標

MSCIコクサイインデックスとは日本を除く先進22カ国の株式から構成される株価指数です。特に先進国株式へ投資を行うインデックスファンド(例えばニッセイ外国株式インデックスファンドやeMAXIS sli …

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MSCI ACWIとの違い

MSCI ACWI(オールカントリーワールドインデックス)は、「MSCIコクサイインデックス + 日本 + MSCIエマージングマーケットインデックス」です。つまり、ACWIの中にはMSCIエマージングマーケットインデックスが含まれます

ただし、ACWIの中でMSCIエマージングマーケットインデックスが占める比率は10%程度です。今後この比率は変わる可能性がありますが、現在は未だ先進国株式優位な指数になっています。

MSCI ACWIの投資範囲
MSCI ACWI(オールカントリーワールドインデックス)の特徴。先進国と新興国の株式に投資

MSCI ACWIは先進国と新興国の計47カ国の株式から構成される株価指数です。MSCIコクサイインデックスに比べるとマイナーな感のある指数でしたが、eMAXIS slim 全世界株式(オール・カント …

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あなたがもし、先進国株式を高い比率で、かつ新興国を少し加えて運用したいと考えるなら、ACWIに連動する投資信託を購入すると便利です。

MSCIエマージング・マーケッツ IMI指数との違い

上述のiシェアーズ・コア MSCI 新興国株ETFは「MSCIエマージング・マーケッツ IMI(Investable Market Index)指数」をベンチマークにしています。エマージングマーケットインデックスとは若干構成銘柄が異なり、IMI指数のほうが構成銘柄数が多く、より小型株を多く含んでいます

MSCIエマージング・マーケッツ IMI指数の比較(2019年4月現在)
MSCI
EM
MSCI
EM IMI
構成銘柄数 1,136 2,711
配当利回り 2.71 2.70
銘柄の時価総額平均
(100万ドル)
4,667.00 2,196.45
銘柄の時価総額中央値
(100万ドル)
2,035.18 496.16
トップ10銘柄が全体に占める比率 24.43 21.75

出典:https://www.msci.com/documents/10199/c0db0a48-01f2-4ba9-ad01-226fd5678111 および https://www.msci.com/documents/10199/97e25eb7-9bd0-4204-bea9-077095acf1d3 

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まとめ

  • MSCIエマージングマーケットインデックスは新興国の株式からなる株価指数。中国や台湾、韓国など、主にアジアの新興国の構成比率が高い
  • 過去、この指数は様々な株価指数の中でも特にハイリスクハイリターンだった。今後も大きく儲かる可能性があるが、金融危機での大幅な株価下落には注意
  • 先進国と混ぜて投資するならMSCI ACWIに連動する投資信託を選ぶ手も。新興国比率を高位に取りたいなら、MSCIエマージングマーケットインデックスに連動する投資信託を選ぼう

余談:MSCIエマージングマーケットインデックスのチャートを閲覧・ダウンロードできるところ

MSCI エマージング・マーケット・インデックス (円) | myINDEX(日本語・円建て/ドル建てもあり)

https://app2.msci.com/(英語・ドル建て・ヒストリカルデータのダウンロード対応・要Adobe Flash Player)

REAL TIME INDEX DATA SEARCH | MSCI(英語・ドル建て・リアルタイムデータ(20分ディレイ))

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