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PayPay証券で毎月1万円で買えるポートフォリオを考えてみた(その2)

3. 商品選択と組み合わせ




「つみたてNISAの次にどんな投資をしようか」シリーズの第2弾

例えば、毎月満額でつみたてNISAを利用する方が、「残り1万円投資できるんだけど、どうしようかな」って状況で、楽しみながら運用できるポートフォリオ例を紹介していきます。「あ、そういう運用方法もあるのね」と何か気づきを得られるとうれしいです。

前回はこちら。

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今回も、どんな銘柄でも1,000円から買えるPayPay証券の取り扱いETFを使って、つみたてNISAと同時に利用できそうなサテライトポートフォリオを考えてみました。

★毎月1万円で買う疑似オールウェザーポートフォリオ

  • SPY:30%(毎月3,000円)米国株
  • TLT:30%(毎月3,000円)米国超長期債
  • SHV:20%(毎月2,000円)米国短期債
  • GLD:20%(毎月2,000円)ゴールド

以下、一緒に見ていきましょう!

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オールウェザーポートフォリオを真似てみた

というわけで、改めて紹介します。

★毎月1万円で買う疑似オールウェザーポートフォリオ

  • SPY:30%(毎月3,000円)米国株
  • TLT:30%(毎月3,000円)米国超長期債
  • SHV:20%(毎月2,000円)米国短期債
  • GLD:20%(毎月2,000円)ゴールド

この配分、レイ・ダリオの「オールウェザーポートフォリオ」をかなり意識しています。オールウェザーポートフォリオって知ってますか?

ご存じない方に紹介すると、レイ・ダリオ氏はアメリカの有名な機関投資家。「オールウェザーポートフォリオ」は書籍「世界のエリート投資家は何を見て動くのか」にて、個人投資家向けの黄金のポートフォリオとして紹介されました。相場の天気が良い時も悪い時も安定的に利益を出すという意味を持ちます。

オールウェザーポートフォリオの基本的な配分は以下のようになってます。

  • 30% US stocks(米国株)
  • 40% long-term treasuries(長期債)
  • 15% intermediate-term treasuries(中期債)
  • 7.5% commodities, diversified(コモディティ)
  • 7.5% gold(ゴールド)

出典:Ray Dalio All Weather Portfolio Review, ETF’s, & Leverage | Optimized Portfolio

この配分は、株式の比率が30%とかなり低く、残り70%が債券やゴールド等に割り振られています。最近の米国株相場からすると異端な感じがしますが、つみたてNISAで米国株1本の投資家がサテライト運用でオールウェザーポートフォリオを運用すると、資産全体ではかなりバランスの取れた配分になるのでは?という気がします。

ちなみにこの記事では「PayPay証券で買えるETF」という条件のもと、「SPY + TLT + SHV + GLD」の4つを選びました。以後「疑似オールウェザーポートフォリオ」と呼びますか。

過去のパフォーマンスの解説

Portfolio Visualizerを使って、「疑似オールウェザーポートフォリオ」の過去のパフォーマンスをチェックしてみましょう。

疑似オールウェザーポートフォリオのバックテスト

「疑似オールウェザーポートフォリオ」の配分は「下落相場にめっぽう強く、上昇相場はそこそこ」となってます(前回の「FRB神頼みポートフォリオ」同様ですね)。

期間中の「疑似オールウェザーポートフォリオ」の利回りは7%程度。SPY(S&P500)100%の利回りが10%前後なので、ざっくり株式100%の7割ぐらいの利回りを期待できそうです。

次は資産の下落だけを取り出したドローダウンの図です。

疑似オールウェザーポートフォリオのバックテスト(下落率)

月次ベースですが、「疑似オールウェザーポートフォリオ」の下落率はリーマンショックではわずか10%、コロナショックに至ってはほぼ無傷です。「FRB神頼みポートフォリオ」同様に、FRBの救済がかなり効いてます。

この2枚のグラフをご覧になって「資産の変動に耐えられずにロスカットしてしまう」という失敗はなさそうな気がしませんか?例えば、学費やローンの頭金のような失敗できない運用なんかにはかなり向いてる気がします。

レバレッジをかけてみる(応用編)

先ほどのグラフを見て、「なんだ、SPY(米国株)にめっちゃ負けるじゃん」って思いませんでしたか?もし、そう思ったらレバレッジETFも検討してみると良いと思うんです。そこで応用編では「疑似オールウェザーポートフォリオ」にレバレッジを加えた場合のシミュレーションも考えてみます。

ここでは、SPYとTLTをそれぞれSPXLとTMFに置き換えました。

★毎月1万円で買う疑似オールウェザーポートフォリオ(レバレッジ版)

  • SPXL:20%(毎月2,000円)米国株(レバレッジ)
  • TMF:20%(毎月2,000円)米国超長期債(レバレッジ)
  • SHV:30%(毎月3,000円)米国短期債
  • GLD:30%(毎月3,000円)ゴールド

誰が運用しても差し支えないように、レバレッジ比率を少し抑え、SHVとGLDの比率を増やしました

では、改めてバックテスト。

SPXLの設定日の都合上、先ほどと見てる期間が少し変わります。

疑似オールウェザーポートフォリオ(レバレッジETFを含む)のバックテスト

レバレッジをかけることで、先ほどのレバレッジを使わない「疑似オールウェザーポートフォリオ」に比べてパフォーマンスがかなり底上げされています

その代わり、大きく下落する確率は少し上がります。これは主に株価下落以外に金利上昇に伴う超長期債(TMF)の下落もあるためです。

下落率も見てみます。

疑似オールウェザーポートフォリオ(レバレッジETF含む)のバックテスト(下落率)

月次ベースでコロナショックはほぼ無傷。株100%(SPYのみ)で運用するよりも守りが固いのが強みです。

ちなみにレバレッジ比率はSPXL + TMFとSHV + GLDの比率でコントロールします。守りを固めるならSPXLとTMFの比率を下げ、攻めを重視するならSPXLとTMFの比率を増やすと良さげです。もしくは株式部分をSPY + SPXL、債券部分をTLT + TMF + SMVとしてもレバレッジ比率をコントロールできます。

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まとめ

  • レイ・ダリオのオールウェザーポートフォリオを参考に、ETFのポートフォリオを考えてみた
  • 配分はSPY 30% + TLT 30% + SHV 20% + GLD 20%で、下落相場にめっぽう強い
  • SPYとTLTをそれぞれSPXLとTMFに変更すると、上昇相場での値上がり益も追いやすくなる

というわけで、「つみたてNISAの次にどんな投資しようかな」と思ったら、今回の記事も一例としてお役に立つと嬉しいです。

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ここまで述べた運用はPayPay証券を使うと1,000円から米国株を買えるので実行しやすいです。関心あればぜひチェックしてみてください。

また忘れたころに3つめ作りますw