あなたが投資信託を通じて国内債券に投資したいなら、「ノーロード明治安田社債アクティブ」のこともチェックしておくと良いかもしれません。
ノーロード明治安田社債アクティブって知ってます?
国内債券市況は金融緩和政策の影響もあって、なかなか投資しにくい状況が続いています。
その中でも比較的運用成績がよく、ローリスクな資産の投資先の候補になりそうな商品が、このファンドなんです。
なお、ノーロード明治安田社債アクティブはアクティブファンドで、運用実績もまだ短いため、いつもの収益シミュレーションや見込みの損失額を議論することはできません。
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ノーロード明治安田社債アクティブとは
ノーロード明治安田社債アクティブ <特化型> | 明治安田アセットマネジメント
信託報酬や純資産などの基本情報
情報は2018年4月12日現在(実質コストとマザーファンド純資産は2016年11月22日~2017年11月20日)。
購入手数料 | 0% |
信託報酬 実質コスト(4ヶ月) |
0.243% 0.088% |
信託財産留保額 | 0% |
純資産(ベビー) 純資産(マザー) |
9.3億円 1,139億円 |
SBI証券ランキング | 156位 (2018年3月) |
信託報酬はファンドが標榜するコストなのに対し、実質コストは実際に運用で生じたコストのことです。
4ヶ月間で見ると、1万口あたり8円(0.088%)のコストがかかっています。
マザーファンドは「明治安田社債マザーファンド」と言い、明治安田社債ファンド(適格機関投資家私募)など、適格機関投資家向けの商品と共通しています。
ベビーファンド(ノーロード明治安田社債アクティブ)の純資産が9億なのに対し、マザーファンドの純資産は1000億円を超える巨大なファンドです。
貴重な利回り高めの国内債券ファンド
ノーロード明治安田社債アクティブは国内債券に投資する商品の1つで、円貨で運用する社債のみが投資先となるため、リスクが低く利回りが高い点で魅力的です。
通常、私達が直接社債投資を始めようとすると、
- 1口50万円や100万円などと金額的ハードルが高い
- 企業のクレジットリスク(信用リスク)の勘案が難しい
- そもそも、条件の良い社債は個人向けに販売されない
など、さまざまな制約がつきます。
しかし、ローリスク資産の代表である日本国債に投資しようとすると、
- 利回りがめっちゃ低い
- 金融緩和の影響で、国内債券価格はめちゃくちゃ高く、これ以上は上がらない
など、それはそれで悩ましい事情があります。
2018年現在、債券投資はかなり難しいのです。
そこで、ノーロード明治安田社債アクティブの登場です。
ノーロード明治安田社債アクティブなら、
- 投資信託なので、最低100円から購入できる
- 企業のクレジットリスク(信用リスク)はファンドが勝手に判断してくれる
- 条件の良い商品が組み込まれており、安心して投資しやすい
といった特徴を持つのです。
注:アクティブファンドです
ノーロード明治安田社債アクティブは、その名が示すようにアクティブファンドです。
アクティブファンドは同じジャンルのインデックス(指数)よりも高い成績を目指すファンドのこと。
ノーロード明治安田社債アクティブはベンチマークに、国内債券の代表的なインデックス「NOMURA-BPI総合指数」を採用しており、ベンチマークと運用成績をしっかりと示しているファンドです(多くのアクティブファンドはベンチマークを設定しません。成績が悪いと突っ込まれたくないのでしょうか)。
ご覧の通り、現在の基準価額はベンチマークを上回る成績を残しています。
こちらは、モーニングスターのデータベースを利用して、
- 橙:明治安田債券ファンド(ホワイトウイング)
- 赤:ニッセイ国内債券インデックスファンド
- 緑:ノーロード明治安田社債アクティブ
- 青:モーニングスターインデックス(ほぼNOMURA-BPI総合指数に相当)
の過去1年間の4つの国内債券ファンド(とインデックス)の成績を比較したもの。
ノーロード明治安田社債アクティブは明治安田債券ファンド(愛称:ホワイトウイング)とともに、モーニングスターインデックスやニッセイ国内債券インデックスファンドを上回る成績を残しています。
国内債券もののインデックスファンドよりも、ちょっと成績の良い国内債券に投資したいなら、ノーロード明治安田社債アクティブは悪くない選択だと思うんです。
運用リスク
特化型運用って何?
ノーロード明治安田社債アクティブは特化型運用を行うファンドです。
特化型運用ファンドとは、いわば「卵は一つのカゴに盛るな」の逆をいく商品で、よりハイリスクハイリターンな結果を導く可能性があります。
特化型運用ファンドとは、一般社団法人投資信託協会規則に定める寄与度が10%を超える又は超える可能性の高い支配的な銘柄が存在するファンドをいいます。
- 寄与度とは投資対象候補銘柄の時価総額の合計額における一発行体あたりの時価総額が占める割合または運用管理等に用いる指数における一発行体あたりの構成割合をいいます。
当ファンドが主要投資対象とする債券には、寄与度が10%を超える又は超える可能性の高い支配的な銘柄が存在するため、投資先について特定の銘柄への投資が集中することがあり、当該支配的な銘柄に経営破綻や経営・財務状況の悪化が生じた場合には、大きな損失が発生することがあります。
出典:ノーロード明治安田社債アクティブ <特化型> | 明治安田アセットマネジメント
一般的な国内債券ファンドよりは高いリターンを見込めるものの、その分だけリスクを背負っていることも忘れないようになさってください。
ノーロード明治安田社債アクティブはどんな人に向いてる?
極力リスクを取らずに資産を成長させたいあなたへ
- ローリスクローリターンな投資信託に投資して、資産を増やしたい人
- 分配金はいらない人
一般に、債券ファンドを好むのは年齢層がある程度高く、あまり財産を減らしたくないが、ちょっとは増やしたい人だと勝手に思っています。
ので、弊サイトの読者のあなたにとっては、ノーロード明治安田社債アクティブはちょっと合わない商品かもしれません。
しかし、誰しもが先進国株式のファンドに投資してハイリスクハイリターンを求めたい、とも限らないので、30代や40代だけど、投資であまりリスクを取りたくない人にこの商品は向いているように感じます。
なお、ノーロード明治安田社債アクティブは分配金は出しません。
分配金を出す国内債券ファンドなら、明治安田債券ファンド(ホワイトウイング)が比較的同じ程度の成績を残していますので、分配金目的の投資なら、そちらを検討してみてください。
明治安田日本債券ファンド【愛称:ホワイトウィング】 | 明治安田アセットマネジメント
個人向け国債以上、海外債券以下のリターンを見込めるので、結構貴重なファンドだと思うんですけど、あなたはいかが感じるでしょうか。
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まとめ
- ノーロード明治安田社債アクティブは国内の社債のみで運用を行う債券ファンド。アクティブ運用で、インデックス物の国内債券ファンドよりも成績が良い
- 特化型運用を行うため、一部の銘柄などに集中投資する可能性。債券がデフォルトした際には、値下がりのリスクあり
- 分配金は出さずに、資産の成長を目指すファンドなので、投資する人は選ぶかも。個人向け国債以上、海外債券以下のリターンを見込めるので貴重
資産の中核に据えるのはちょっと怖いのですが、例えば脇を固めるローリスク資産として保有しておくのは有りだと思います。
たとえば「つみたてNISA」では、ハイリスクな株式ファンドばかりに積み立てるわけですから。
なお、ノーロード明治安田社債アクティブは「つみたてNISA」非対応ですので、購入は通常の課税口座(特定口座・一般口座)をご利用ください。
SBI証券や楽天証券などで購入できます。
ちなみに、国内債券のインデックスファンドは以下の記事で比較してますので、併せてご覧ください。