つみたて日本株式(TOPIX)は東証株価指数(TOPIX)に連動する商品で、主に地方銀行などのつみたてNISAで利用できます。
マザーファンド部分はeMAXIS slim 国内株式(TOPIX)と共有していますので、つみたて日本株式(TOPIX)はeMAXIS slim 国内株式(TOPIX)の廉価版的な位置づけです。
あなたが、
- どうしても地元の銀行がよければ、つみたて日本株式(TOPIX)を
- ネット証券を使えるのならば、eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)
と、使い分けると良いと思います。
なお、投資先は日本に限られる以上、その命運は日本企業にかかっています。
リスク分散のために、外国株式に投資する商品(例えば、「つみたて先進国株式」)などの併用もオススメしたいです。
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つみたて日本株式(TOPIX)の特徴
つみたて日本株式(TOPIX)(協会コード:03312178)は三菱UFJ国際投信が運営する低コストインデックスファンドの1つです。
つみたて日本株式(TOPIX)は、同社の「つみたてんとう」シリーズの1つで、主に銀行など窓口のある金融機関での運用に利用されている商品です。
信託報酬や純資産などの基本情報
投資先 | 日本株式 |
ベンチマーク | TOPIX (TOPIX配当込み) |
購入手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 | 0.198% |
実質コスト | 0.198% |
信託財産留保額 | 0% |
換金手数料 | 0% |
運用期限 (償還日) |
無期限 (償還なし) |
純資産 | 約44億円 |
つみたてNISA | ○ |
iDeCo | ○ |
※消費税10%対応
信託報酬ランキング(2019年11月)
37位
SBI証券で2019年11月6日時点で取り扱う153本のつみたてNISA対象投信との比較。
マザーファンド純資産と売買高比率
出典:https://www.am.mufg.jp/pdf/koumokuromi/252929/252929_20190925.pdf
マザーファンドは国内株式(東証株価指数(TOPIX)を構成する東証一部上場銘柄)に投資するTOPIXマザーファンドです。
ファンド名 | 投資先 | ベンチマーク | 純資産 | 売買高比率 |
---|---|---|---|---|
TOPIX マザーファンド |
日本株式 | TOPIX | 2450億円 | 1.49 |
東証株価指数を構成する国内株式に投資
良くも悪くも日本と命運をともにする商品
出典:ピザロ
つみたて日本株式(TOPIX)の投資先は、東証株価指数を構成する全銘柄です。
そのため、TOPIXが上がれば、つみたて日本株式(TOPIX)も値上がりし、TOPIXが下がれば、つみたて日本株式(TOPIX)も値下がりします。
基本的には日経平均株価とTOPIXはほぼ1に近いほどの強い相関がありますので、つみたて日本株式(TOPIX)は日経平均株価の値動きともほぼ同じように変動します。
ちなみに、つみたて日本株式(TOPIX)はつみたて日本株式(日経平均)よりも保有銘柄数が多いのが特徴です。
つみたて日本株式(TOPIX)はつみたて日本株式(日経平均)同様に日本株式のみに投資する商品ですので、良くも悪くも日本と命運を共にする商品とも言えます。
個人的には、つみたて日本株式(TOPIX)の他にも外国株式に投資する商品(例えば、「つみたて先進国株式」)などの併用をオススメしたいです。
eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)との違い
★eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)との違い
- 販売金融機関が異なります(slimは主にネット証券とmattocoに限られます)
- 信託報酬が異なります(slimのほうがコストが安いです)
- slimは今後も信託報酬の引き下げを期待できます
→特別な理由がない限り、eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)を選んだほうが良いです
つみたて日本株式(TOPIX)はほぼ銀行向けの低コスト投信で、おそらく今後も信託報酬の引き下げは期待できません。
一方、eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)は販売金融機関がネット証券や直販(mattoco)と限られる一方で、今後も信託報酬の引き下げが期待できる点がメリットです。
あなたがネット証券などを利用して運用できるのでしたら、つみたて日本株式(TOPIX)よりもeMAXIS slim 国内株式(TOPIX)のほうが最適です。
どうしても銀行窓口でつみたてNISAを始めたい場合に限り、つみたて日本株式(TOPIX)を選ぶようになさってください。
ちなみに、つみたて日本株式(TOPIX)とeMAXIS slim 国内株式(TOPIX)のマザーファンド部分は同じですので、基本的には両者の成績は信託報酬の差だけ前者が劣後します。
日経平均株価とTOPIXはどっち?
出典:https://stocks.finance.yahoo.co.jp/
過去の実績を見る限りは日経平均株価のほうが良い成績になっています。
純資産ベースでみても、つみたて日本株式(日経平均)のほうが多くなっていますね。
購入できる金融機関
主に地方銀行などで広く販売
つみたて日本株式(TOPIX)を購入できる金融機関 | 三菱UFJ国際投信
つみたて日本株式(TOPIX)は主に地方銀行などで広く販売しています。
上述の通り、銀行で日本株を運用したい場合にご利用ください。
auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)のiDeCoで購入できます
つみたて日本株式(TOPIX)はauカブコム証券(旧:カブドットコム証券)のiDeCoで購入できます。
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まとめ
- つみたて日本株式(TOPIX)は東証株価指数(TOPIX)に連動する投資信託。主に地方銀行向けのユーザー向け
- マザーファンドはeMAXIS slim 国内株式(TOPIX)と共有。ネット証券を利用できるなら、eMAXIS slim 国内株式(TOPIX)のほうが良い
- 良くも悪くも日本と命運を共にする商品なので、リスク分散のために外国株式に投資する商品(例えば、「つみたて先進国株式」)の併用もオススメ
余談ですが、TOPIXのほうが日本の実体経済に近いという話があったと思います。
日経平均株価は一部のねがさ株に歪められやすいため、「投資を通じて日本経済の体温を実感したい」場合には、つみたて日本株式(日経平均)よりもつみたて日本株式(TOPIX)が向いています。
まあ、普通はそれよりも利益!お金が欲しい!って感じで商品選定しますけどw