なぜ、つみたてNISAでは将来の運用成績を予想することができるの?

つみたてNISAで将来の成績を予測できる理由5. 始めた後の応用知識




こんにちは、みらい(@instockexnet )です。

つみたてNISAなどのコンテンツで、「もし利回りx%で運用すると」といった仮定を見て、「どうして将来の運用成績を予想できるの?」と疑問に思ったことはありませんか

今回は「なぜ、つみたてNISAは、まだ始まって3年目なのに、将来の成績を予想できるのか」を紹介しましょう。

結論から述べると、こういった予想は過去の運用成績を使っていることが多いです。例えばアメリカ株式は約200年前からの株価の記録が残っていますし、日本株式においてもだいたい130年ぐらい過去まで遡っていることが多いです。

過去の成績を将来に延長したら・・・、そう、それが将来の予想成績になるってわけです。

以下、一緒に詳しく見ていきましょう!

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つみたてNISAでは将来の成績を予想できる理由

端的に説明すると、以下の絵のような話です。

つみたてNISAで将来の成績を予測できる理由

出典:筆者作成

★つみたてNISAで将来の成績を予想できる理由

  1. 歴史上の過去の株価は記録されている
  2. その株価はリターン(利回り)とリスク(利回りの変動・ぶれ)であらわされる
  3. 将来の株価も同じリターンとリスクと仮定して、株価の変遷を予想する

冒頭でも述べたように、アメリカや日本のほか、特に先進国については1900年以降の株価は記録されています。もし、過去の一定期間の株価の成長と同じような感じで、将来も株価が変動するならば、将来の株価も予想できますね、って話です。

ただ、現実的には1回の計算だけでは予想結果に偏りが生じるため、1000回や1万回を超える計算を行なって、比較的出現しやすい結果と、そうでない結果を分別していくことが多いです。これが東北投信でも行っているモンテカルロシミュレーション(乱数シミュレーション)と呼ばれるものです。

将来を予測することで、こんな推測もできる

将来を予測することで、例えば投資したときの元本割れの確率を概算することも可能になります。以下は米国のS&P500指数に積立投資したときの運用年数と元本割れ確率の関係です。

米国S&P500指数に積み立てた時の元本割れ確率

出典:筆者作成

これは、株価は上がったり下がったりしつつも、最終的には上昇してきたため、今後も同様ならば、運用年数とともに元本割れの可能性が減っていくだろう、という結果を示します。つみたてNISAが20年のような長期投資である背景には、こういう理屈もあるんです。

とはいえ、20年運用してもいくらかのデータは元本割れで終わる可能性があるのですが(苦笑)。金融庁はつみたてNISAをもともと40年ぐらいの超長期制度にしたかったが、税制的な理由で20年になった、といった話があった気がします。

将来予測の注意点:予測はあくまで過去に基づく

市場が大きく変われば、将来予想は役に立たなくなる

お気づきの方もいらっしゃると思いますが、基本的にこういった将来予測は過去のデータに基づくことが多いです。そのため、将来ががらっと変わってしまうと、過去に基づく将来予測値はあっさり外れるのです。

例えばバブル期の日本株式と、バブル崩壊後の日本株式では、参考とするリターンも変わってしまうため、将来の予想成績も変わってしまいますよね、って話です。

リターンよりも損失の予想を重要視したい

ただ、知っておいてほしい点として、リターン(利回り)は結構変わりますが、リスク(利回りのブレ)はあまり変わらないようです。つまり、いくら儲かるか、よりも、いくら損失を抱える可能性があるか、のほうが確実度の高い予想になるのです。

もし、あなたがすでにつみたてNISAを利用していて、将来いくら損失を抱えるのか検討もつかないのであれば、ぜひ、以下の記事も参考にしてみてください。長期で継続すれば元本割れの確率は低くなりますが、そこにたどり着くまでに、あなたはどんな相場でも生き残らないといけないのですから。

おまけ:将来の株価は上がるのか?

予想云々より、気になるのはこっちですねw

以下の図はMSCI社のレポート「Global Markets & Return Drivers」より引用したもので、同社がカバーする企業の、1994年から2015年の株価を決める要因を調べたものです。これによると、特に超長期の投資になるほど、配当利回りと配当成長が株式のリターンになったと考察されています。

 Average absolute return contribution from Dividend Yield, Dividend Growth and Valuation Adjustments for different holding periods

出典:Global Markets & Return Drivers

つまり、現在の資本主義経済が継続し、企業が株主のために配当を出し、配当成長率を高めようとするほど、株価は将来も上昇する可能性が高い、と筆者は考えています。

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まとめ

  • つみたてNISAの将来の損益予想は、おおよそ過去の相場に基づくことが多い
  • 時には過去の市況とがらっと変わってしまうこともある。利回りの予想よりも損失の予想を重要視したほうが良い
  • 株価は将来も上がるとは言い切れないが、企業が配当を出し、配当の成長を試みる限りは上がるだろう(と個人的には思ってる)

というわけで、株価が上昇することを期待し、つみたてNISAを継続しましょう。途中でやめないためにも、あなたがどの程度損失を抱える可能性があるかは、随時確認するようになさってください。

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