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【つみたてNISA】私たちはすでに不景気の中。それでも積み立てを継続する

米国10年債と3か月債の利回りの差分体験談




最近、不景気や不況に関する検索が増えてきたので、筆者の思うところやつみたてNISAの方針などを紹介します。といっても、「つみたてNISAはただひたすら積み立てを続けるのみ」なのですが。

こういう相場が続くと「安全が確認されてから投資を再開したい」と考える方が結構出てくると思います。しかし、筆者の予想では、完全に安全が認識される頃には、株価は今よりもはるかに高いところにあると思ってます。

「稲妻の輝く瞬間」を逃さないためにも、相場には居続けたほうがいいのです。

株価が今後どうなるかはわかりませんが、「今まで誰も予想してなかった悪いニュース」が出ると、さらなる下落や、株安の長期化が続くかもしれません。さらなる下落の可能性も忘れないようにしつつ、なんとか、生き残りたいですね。

なお、つみたてNISAの他の話題は以下よりご覧ください。

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では、詳しく解説!

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不景気が来たら株価がどうなる?

私たちはすでに不景気の中にいる

最初に述べておくと、私たちは既に不景気の中にいると筆者は思います。

どこでみたか忘れましたが、一般的には不景気が終わってから、「あの時は不景気だった」と発表されることが多いですよね。

以下のグラフは米国のS&P500指数とリセッション(景気後退)の関係です。このグラフを見ると、リセッションとベアマーケット(下落相場)はほぼ同時にやってくることが多いことがわかります。今回の相場では、ベアマーケット入りしたのは2020年3月です。それと同時に不景気が始まっていると思ってよいと思います。

S&P500指数とリセッションの関係

出典:https://www.seeitmarket.com/what-history-says-about-recessions-and-market-returns-17861/

新型コロナウイルスの欧米での感染拡大や原油価格の急落をきっかけとする金融市場の動揺は依然続いています。昨日(筆者注:2020年3月12日)は、リスク回避の動きが一層強まり、欧州の主要株価指数が10%以上下落し、米国株価指数も同様の下落となりました。高値からの下落率が2割を超え、株式市場はいわゆるベアマーケット(弱気相場)入りしました。

出典:ベアマーケット入りした株式市場 リスク回避の動きでクレジット市場や新興国市場も軟調 | 三井住友DSアセットマネジメント

もう1つ、米国10年債と3か月債の利回りの差分を見ても、やはりリセッション中と同じ傾向がみられます。現在は逆イールドが解消され、米国10年債と3か月債の利回り差が拡大していく時期です。他の時期はいずれもリセッションだったと灰色に塗りつぶされています。

米連邦準備理事会(FRB)は歴史的な金融緩和政策を開始しているため、今回は過去と同じようにはならないかもしれませんが。。

米国10年債と3か月債の利回りの差分

出典:https://fred.stlouisfed.org/

すでに破綻とか失業とか、ネガティブなニュースが増えてきていますね。という点からも、これから不景気が来るのではなく、すでにその中にいると考えたほうが良いと思います。

不景気と株価の関係

先ほどのグラフを見ると、一部例外はありますが、リセッションの最中に下落相場の底があることが多くなっています。

今回の相場が、2020年3月の株価クラッシュだけで終わるのか、これからさらに株価が下がるのかはわかりません。とはいえ、3月の相場は、今回のリセッションにおいて象徴的なイベントになるのは間違いないと思います。

後述していますが、これから株価がさらに下がるかはコロナウイルス次第かなと個人的には思ってます。仮に感染者が増えたとしても、レイオフされた労働者が数百万人単位でいたとしても、それが市場参加者の想定の範囲内であれば、案外株価は下がらないと思います。

どんな状況でもただ積み立てを継続する

「新型肺炎が終わったら投資再開」はおそらく正しくない

これは筆者予想ですが、おそらく新型コロナウイルスが「完全に」終わる頃には、株価は2020年2月と同等の水準か、それよりも高いところにある可能性があると思ってます。言い換えると、「コロナが落ち着いたら投資再開」は、もっとも利益を生み出す「稲妻の輝く瞬間」を逃す可能性が高いのです。

過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。

この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。

出典:敗者のゲーム

「安全が確認されてから投資する」というのは、投資で利益を得るためには見合わない考え方です。なぜなら、投資の利益とは「不確実性(リスクを取ること)の対価」なのですから。

残念なことに、筆者には、2020年3月がこの相場の底なのか、それとも4月以降に二番底が来るのかはわかりません。だから、常に相場の中で生き続け、そこで積み立てを継続するのが最良だと思うのです。

2020年4月もちゃんと積立NISAを利用

今月もちゃんと積み立ててますよ!(出典:筆者SBI証券口座)

来月の株価は今月より低いかもしれません。ですが、10年後や20年後の株価が今月よりも低い、ということはさすがに無いと思います

ちなみに、ワクチンが出回るのは来年(2021年)頃とされています。楽観的なシナリオを考えると、ワクチンで封じ込めに成功し、元の生活に戻る感じでしょうか。おそらく今の相場はそれを織り込んだ株価推移になってるのだと思います。

米製薬大手ファイザーは9日、独バイオ医薬品企業ビオンテックと取り組んでいる新型コロナウイルスのワクチン開発について、順調に進めば年末までに数百万回分のワクチンを供給できる可能性があるとの見方を示した。早ければ今月末に臨床試験(治験)を始める。

出典:新型コロナワクチンの年内供給目指す 米ファイザーと独社 | 時事ドットコム

悲観的シナリオはコロナウイルスの変異等でさらなる感染拡大が起こってしまうパターンです。これは株価がさらに下がる要因になりえます。

「みんなが知らない、困った情報が出てきた」というのがあると危ないです。

でも、お金なくなってきたよ(涙

正直追加投資できるお金も無くなってきたので、あんまり不景気長引かないでほしいですw

お金がある限りは、積み立てを継続しましょう。

まあ、カナダ株買ったりするから資金が分散してしまうのも原因なのですが。。。

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まとめ

  • 私たちはすでにリセッション(景気後退)の中にいると予想される。一般に、景気後退期の中に、株安の底があることが多い
  • 安全が確認されてから投資するのでは、「稲妻の輝く瞬間」を逃す可能性が高い。投資の利益はリスクを取ったことの対価でもある
  • とはいえ、不景気が続くと積み立てる収入にも難がでやすいので、はやくコロナが収まってほしいです

つみたてNISAの他の話題は以下よりご覧ください。

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今回の株安の話題は以下にまとめています。

2020年の株式市場クラッシュ
2020年2月、新型肺炎に端を発した世界的な混乱がきっかけで、株価はかつてない速さで下落しました。米国S&P500指数は最高値更新からわずか数日で10%超の下げを記録しました。 ★「2020年の株式市...

余談:世界株式の期待利回りは上がるだろう

2019年までは米国を中心に割高で、将来の期待利回りが低く見積もられていました。昔、以下の記事を書いたときの、米国株の期待利益は3.2%でした。

404 NOT FOUND | 東北投信
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ですが、2020年3月末現在の期待利益は4.5%まで上昇しています。

STOCK MARKET EXPECTATIONS | Star Capital

ドルコスト平均法的には、この株安をうまく使っていきたいですね。そうすることで、将来享受できる利回りは少し上がるはずですから。