感想:老後資産はドルで増やしなさい 毎月3万円で1000万円貯まる方法

1. 始める前の基礎知識




老後資産はドルで増やしなさい 毎月3万円で1000万円貯まる方法」という書籍を読んだので、概要と感想を紹介します。

この本、「ドル建ての終身保険」で資産を作ることを提案する珍しいものです(だから買ったのです)。結構、強引に感じる部分もありますが、終身保険で資産を作りたい人には参考になるかもと感じました。

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一緒にみていきましょう!

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「老後資産はドルで増やしなさい」の概要

本書は「米ドルでお金を増やすこと」そして「終身保険を活用し資産を作ること」がテーマになっています。どちらかといえば、為替の話が多く、終身保険の話は全体の3分の1程度。また、具体的な商品例はなく、架空のモデルを例に終身保険の特徴が紹介されていきます。

まず、「なぜ米ドルなのか」について、著者は「将来は円安になるから」との根拠を持っています。「将来の日本は国力が相対的に衰退するので、通貨が売られて円安になる」というもので、米国株の投資家さんに比較的多くみられる考え方ですね。

もう1つ、「なぜ終身保険なのか」については、「株や投資信託は価格の変動で元本割れするが、終身保険には価格の変動がない」点を理由に挙げています。といっても、ドル建て終身保険も円ベースでは元本割れしうるのですが、そこは前述の「円安になるだろう」との見立てでカバーされている感じです。

株や投信の利用には否定的ではなく、コア・サテライト運用で活用する案も紹介されています。コア部分がドル建ての終身保険で、サテライト部分(おまけ部分)が株や投信です。この時、特別法人税を理由に、iDeCoは利用せずに運用すべきと述べられています。

2021年の本なのに、つみたてNISAの話題が一切無いのはマイナス点に思いますw

その他、投資初心者がよく失敗する「高金利通貨」の問題点や、終身保険を契約する際に注意すべき点(例えば、短期解約は損)といった事柄がまとめられています。

読んで思ったこととか

冒頭でも触れように、そもそも本書を読もうと思った背景はドル建ての終身保険で資産を作ることを提案する内容だったからです

最近のSNS界隈は「保険は不要なので解約して、つみたてNISAやiDeCoにまわそう」という主張が多く見られます。加えて、ドル建て終身保険は、円ベースで元本割れするので、保険商品としては嫌われやすい傾向にあるようにも思います。

といった、背景を踏まえ、「珍しい本だ」と思って読もうと思いました。

正直なところ、将来が「国力低下で円安」になるかは、個人的には少し懐疑に思っています。というのも、為替レートはもっと複雑な関係で決まると思っているので。書籍中では、高金利通貨はインフレや金利の面で問題があるとしつつ、円と米ドルだけは円安に進むのが既定路線的に語られているのに、強引さを感じました。

わたしたちは円をたくさん持ってるので、「購買力を維持する」という意味で、円安に備えること自体は大切だとは思います。

一方、終身保険の話は、初歩的な話題が解説されているので、「終身保険はさっぱり」って方がざっくり学ぶには良いのでは?と思います。

一般に、終身保険と投信(インデックスファンド)の比較では、前者の返戻率より後者の期待リターンが大きいことを理由に「資産形成するなら投信で」みたいな話になります。

わたしも昔通った道w

しかし、所得税や相続税まで踏み込んで考えると見え方が変わってくるのと、どの程度保障を必要とするかは家族ごとに異なるなど、保険と投信の比較は結構難しいです。

本書だけで、終身保険のすべてを完全に理解できるとは言いませんが、よくわからないまま契約してしまった方とか、投資信託でリスクをあまりとりたくない方には、本書を読むことで得られるものもあるように思います。

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まとめ

  • 「老後資産はドルで増やしなさい 毎月3万円で1000万円貯まる方法」はドル建ての終身保険を活用して資産形成しようと述べる書籍
  • その根拠は、「将来円安になる」という著者の見立てと、終身保険は(ドルベースでは)元本割れせずに運用できる(中途解約しない場合)ので、値動きを気にせずに資産を増やせるだろうという話
  • 「円安になる」との議論は少し結論ありきな内容にも読める。具体的な保険商品の話題はないが、「終身保険とは何か」という導入的知識があるので、そのあたりを知りたい人には役立ちそう

ちなみに、年金の話もちょっと含まれていたのが興味深いです。いわゆる老後2000万円問題では、モデルケースを例に「2000万円足りない」という話になりました。が、このモデルケースは比較的恵まれている例で、実際には年金の受給額が少ないので4000万円近く不足すると本書では述べられています。

残念ながら、本書ではその不足分をすべて終身保険でカバーできるのかどうかはうやむやにされていますが、現実的にはインデックスファンドの活用は避けられないと感じます。そのあたりも含めて、運用プランが書かれていたら良かったですね。

ドル建て終身保険に関心持つ方はご覧になってみてください。

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