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感想:「3000円投資生活デラックス(DELUXE)」問題もあるが積立投資の手引きに最適

貯金感覚でできる3000円投資生活DELUXE3000円投資生活

2019年9月に発売された書籍「貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス」を購入したので、その感想など紹介します。

結論から述べると、いろいろ疑問に思う箇所や記述不足もあると感じますが、前著同様に投資の最初の手引書として優れていると思います。

2016年の書籍が出版されて以降、つみたてNISAが始まりましたし、新しい金融商品も登場してきました。本著はそれをカバーしつつ、従来の「誰でも手軽に取り組める投資」というイメージを継承しています。

全体的に「ダメだった時の話(運用で失敗したらどうなるか)」があまり書かれていないので、本書を参考にする際も「投資は損をする時もある」ことも忘れないようにと感じます。

なお、書籍に書いていないおすすめ商品などはこちらの記事にまとめました。

「3000円投資生活」を参考に積立投資を始める際の「おすすめ投資信託」はどれ?
投資信託の商品選びは多くの人にとってかなり難しい事柄です。よく「おすすめは?」って聞かれるんです。 そこで、この記事では書籍「3000円投資生活」にて紹介されていた投資信託を中心に解説しつつ、後...

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おすすめ商品の変更には疑問を感じます

楽天全世界株式インデックスファンドに

「3000円投資生活」では、

★3000円投資生活のおすすめ

をおすすめ商品にあげていましたが、デラックスでは変わっています。

★3000円投資生活デラックスのおすすめ

この商品を選んだ根拠に以下の点を挙げられています。

  • 世界49か国、約8000の株式銘柄に分散投資できる
  • 利回りが比較的高く、過去の実績をみると平均年率6%程度のリターンを確保できている
  • 類似の商品に比べて、純資産総額が大きく、信頼性が高い
  • 信託報酬が低く、コストパフォーマンスが良い

同著ではこれが述べられた次のページに「VT(ほぼ楽天VT投信)」に年利6%で積み立てた時の複利計算のグラフが紹介されています。読者がこの図をみて、「毎年6%ずつ増えていくんだ」と誤解しないかが心配です。

世界経済インデックスファンドと比べてどうなの?

世界経済インデックスファンドは株式50:債券50のアセットアロケーションに対し、楽天・全世界株式インデックス・ファンドは株式100%のアセットアロケーションです。

世界経済インデックスファンドのアセットアロケーション

世界経済インデックスファンドのアセットアロケーション(出展:https://www.smtam.jp/fund/detail/_id_140844/)

楽天全世界株式インデックスファンドの仕組み

楽天全世界株式インデックスファンドの仕組み(出展:https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rivge/)

そのため、長い目でみれば、後者の楽天・全世界株式インデックス・ファンドは世界経済インデックスファンドよりもハイリスクハイリターンな成績になります。

ただ、世界経済インデックスファンドは新興国比率が高く、別の意味でややハイリスクハイリターンな商品です。といったあたりから、個人的には後述する意見が出てきます。

ちなみに、本書のP260ページには、著者が運用するファンドと、そのアセットアロケーションが書かれています。新興国株式の比率が35%と高めに設定されていることから、この著者はおそらく新興国株式好きです。前著で世界経済インデックスファンドをおすすめに挙げた理由もなんとなく分かった気がします。

eMAXIS slim バランス(8資産均等型)でも良かったのでは?

というわけで、個人的にはeMAXIS バランス(8資産均等型)の後継商品である「eMAXIS slim バランス(8資産均等型)」でもよかったのでは?と思います。

もっとも、3000円で投資する分なら何を買っても良いと思いますが、eMAXIS slim バランス(8資産均等型)なら楽天・全世界株式インデックス・ファンドよりも株価が下落したときの損失も抑えられやすいので、こういう本を読んで投資を始める人向きかなと個人的に思っています。

実際、以下の記事では2016年時点のおすすめ商品と比較して、楽天・全世界株式インデックス・ファンドの値動きの大きさにも触れています。

3000円投資生活の「バランス型投資信託」のパフォーマンスを比較してみた
昨日の「3000円投資生活」の体験記事で、投資信託ごとのパフォーマンスの話をちょっと書いてたので、今回はその流れでしっかり比較してみようと思った次第です。 読んだことない方にざっくり紹介...

話に聞くところでは、割と専業主婦やパートで働く女性が本書を買っていくことが多いらしいですね。一般に、女性は男性よりも安定的な運用を求めることが多いため、その場合にはeMAXIS slim バランス(8資産均等型)あたりでどうでしょうか?と思います。

具体的なおすすめなどは以下の記事に書きました。

「3000円投資生活」を参考に積立投資を始める際の「おすすめ投資信託」はどれ?
投資信託の商品選びは多くの人にとってかなり難しい事柄です。よく「おすすめは?」って聞かれるんです。 そこで、この記事では書籍「3000円投資生活」にて紹介されていた投資信託を中心に解説しつつ、後...

ちなみに

ここに挙げたファンド以外にもいくつか名前が出てるので、それは書籍を買ってご覧くださいってことで。

ちなみに、たわらノーロードの運用会社がDIAMアセットマネジメントになってるんですが、過去の原稿まるこぴなんでしょうか。。。

おすすめの金融機関は2大ネット証券に

一方、オススメの金融機関はSBI証券と楽天証券の2大ネット証券に絞られていました。ポイント投資など、サービスの拡大が著しいこの2社に絞られるのは必然でしょうか。

3000円投資生活を楽天証券で始めよう!積み立てで楽天ポイントも貯まる!
横山光昭氏の「3000円投資生活」は、これから投資を始める初心者が、老後を見据えた将来の資産形成を始めるために参考になる書籍だと思います。 「毎月わずか3000円から積立投資を始める!」 ...
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筆者は楽天証券で2年ほど前から世界経済インデックスファンドに約3,000円ずつ積み立てており、現在までに3,970円の利益(含み益)を得ています

楽天証券で世界経済インデックスファンドに約3000円ずつ積み立て

世界経済インデックスファンドに約3000円ずつ積み立て(出典:筆者楽天証券口座)

この積み立ては楽天カード(クレジットカード)で行なっており、3,000円 / 月の積み立てに対して30ポイント / 月の還元を貰っています。カード決済なので、ずぼらな筆者でも長く続けられるのがメリットです。

最近の情勢を考えても、3000円投資生活は楽天証券を利用するのが無難だと思います。


楽天証券のウェブサイトを見る

つみたてNISAやiDeCoなどのきっかけづくりに

前著と異なり、デラックスではつみたてNISAやiDeCoに関する話題に結構ページが割かれています。おそらく、前著よりは内容が濃い、というかより実用的です。

明確には述べられていませんが、いわゆる「老後2000万円問題」を意識させることも書かれており、将来の金銭の問題と、現在の制度を使ってそれを解決する(と期待される)手段が紹介されています。

上述の通りに誤解を招く記述や、リスク(損失)に関する記述が少ないなどのツッコミどころはありますが、現在私たちが抱える問題や、様々な制度を俯瞰する意味でよく書かれていると感じます。

将来のお金のことに関心を持ったなら、ぜひ本屋で立ち読みしてみてほしい書籍です。

実際の投資信託の運用そのものは別の書籍(例えば、「お金は寝かせて増やしなさい」)などを読んだ方が役に立つと思います。

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まとめ

  • つみたてNISAにも対応し、前著よりもより実用的な内容に。老後資産の話も触りを学べる
  • おすすめ商品は前著と異なる。個人的には前著を継承し、eMAXIS slim バランス(8資産均等型でもよいと感じる
  • 全体的に「ダメだった時の話」が少ないので注意。3000円とはいえ、投資には変わりない

というわけで、関心があれば書籍なども購入してみてください。3000円投資で利益が出れば、書籍代ぐらいは元取れますよ!

貯金感覚でできる3000円投資生活デラックス

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3000円投資生活のカテゴリ全体はこちらからご覧ください。

「3000円投資生活」解説一覧。投資初心者におすすめだよ!
3000円投資生活とは、ファイナンシャルプランナーの横山光昭氏によって執筆された書籍。毎月3000円を積立投資しながら、家計改善も行うことで、将来に備えようといった内容です。原著は2016年に発行され...

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