感想:定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法

1. 始める前の基礎知識




先日、「定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法」という中高年向けの資産形成本を購入しました。

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現在50代~60代の定年少し前~直前の方を対象としていて、資産形成と将来の取り崩し方を解説するものです。退職が近づいてきて、慌てて投資を始めるような失敗をしないように、抑えるべきポイントが各種解説されていて、参考にできる話題が多かったです。

最近は「積立投資でFIRE」みたいな話題が多く、若者向けの(ちょっと極論的な)資産形成論が多い印象を受けます。本書はFIREを目指さない、ごく普通の方の老後に向けた準備や過ごし方を解説している点で印象的でした。

というわけで、詳しく見ていきましょ。

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「定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法」について

本書では主に以下のような事柄が解説されています。

★書籍で主に解説されていること

  • 現在の50~60代を取り巻く環境
  • 公的年金の現状や、老後資産を考える時の考え方
  • 資産形成を始める時の考え方(特に退職を絡めて)
  • 退職後のお金の運用方法
  • 老後の生活費の見積もり方と、生活費を落とす方法

本書では、この50代、60代を「エアポケット世代」と呼んでいます。この世代の両親は公的年金が手厚く、一方この世代より下はつみたてNISAやiDeCoを通じた資産形成が普及しつつあり、ちょうど50~60代がその間で置き去りにされた世代だというのです。

また、フィデリティ退職・投資研究所の退職者アンケートなどを参考に、中高年の資産形成層によくある問題や失敗談なども解説されています。「退職金で投資を始める」はその典型の1つですが、これについても何が問題かが説かれているのが印象深いです。

書籍中では、FIREの話題でも聞くことの多い「4%ルール」を採用しています。これは資産を年4%ずつ売却するもので、残りは運用し続けることで資産を長持ちさせようとするものです。

一般的にイメージされやすい「定額取り崩し(毎月同じ金額分ずつ売る方法)」は相場次第で元本の毀損を早めるため、やめたほうが良いと述べられています。そのあたり含め、売り方については、以前東北投信でも記事にしています。

運用の終わり方・出口戦略
投資信託の売却を「出口戦略」と呼ぶことがあります。特に、つみたてNISAやiDeCoを使って投資信託を積み立てた場合には、将来「どう現金化し、どのように生活に生かすか」と考える日が必ず来るはずです。 ...

なお、本書では老後までの資産形成策として一般NISAの活用を勧めています。具体的な商品例は出てきませんが、基本的には世界市場への分散投資が想定されています。

50代ならつみたてNISAでも間に合いそう

50代ぐらいなら、つみたてNISAでも良いのでは?というのが率直なところです。というのも、一般NISAは選べる銘柄多い分、中途半端に個別株を始めたりして、お金を増やせないケースも割とあるからです。

本書で考える資産形成策は帯に書かれているように「3%の運用と4%の取り崩し」です。3%程度の運用はバランスファンドを活用すれば十分実現できます。退職までつみたてNISAでバランスファンドを積み立て、その後は4%ずつ取り崩していくイメージです。

書籍の図例を使うならば、4資産均等型が選択肢にちょうど良さそうですね。書籍中ではモーニングスターのサイトから商品を探すみたいな話になっていますが、普通にeMAXIS slimや購入・換金手数料なし等が無難だと思います。

「第一章の逆算の資産準備」のところは、将来いくら必要で、そのためにどの程度のお金を用意すべきかといった、マネープランを考える際の凄く基本的なことを解説しています。このあたりはぜひ、適当な投資を始める前に読んで欲しいところだなぁと感じます。

書籍中では60歳で退職し、95歳まで生きることを前提に話が書かれています。人生の約3分の1の時間を資産枯渇の恐怖におびえながら、ほそぼそと生きていくのはちょっと避けたいですよね。。そのためにもしっかりとした準備が必要だなぁと。

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まとめ

  • 「定年後のお金 寿命までに資産切れにならない方法」はこれからお金のことを考えたい50~60代向けの本
  • 中高年を取り巻くお金のこと、退職や寿命を絡めたお金の考えたがまとめられている
  • ルールは「利回り3%の運用と、年4%の取り崩し」。書籍中では具体的な銘柄の話題は無いものの、つみたてNISAでバランスファンドを選べばほぼ同じことができる

難しいことは書いておらず、結構楽に読めます。これからお金のこと始めようかなぁと考えている方向きです。

ガチの投資本を求めてる方は別の書籍をお買い求めください。

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