老後のお金と近い将来必要なお金を同時に運用したい。どんな投資をする?

1. 始める前の基礎知識




インスタのストーリーで「10年後ぐらいに向け、貯金でなく投資でお金を増やしたい。どんな投資方法を選びますか?」との質問をいただいたので考えてみます。

この手の質問、定期的に頂きますね。

おそらくなんですが、「10年後」って区切りは教育費か住宅の頭金など、老後のお金とは異なる目的のお金だと思うんですよね。そこで今回は「老後のお金とは別に、10年後に必要な教育費の準備をしたい」というシナリオで考えてみます。

さて、この話、質問者さんがどんな運用をしているかにも依存しますし、正直すごい難しいですw

「10年後のために投資したい」という文面をそのまま受け取ると、「じゃあ10年後に換金するための投資信託を買いましょう」という話になります。しかし、場当たり的に商品を選んでいくと、どこかで「なんか口座がごちゃごちゃで。。」と整理したくなる日が来るようにも思うんです。

そこで今回は、付け焼刃的に商品を買うのではなく、アセットロケーション(どの口座にどの資産を置くか)を考慮しながら、10年後のお金~老後のお金まで意識した運用を考えました。

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どんな方法で投資しますか?

運用について

最初に考えを述べます。「投資は楽しまず、初心者でも真似できる」前提です。

★10年後に必要な教育費を意識しつつ、老後まで視野にいれた運用

  1. 特定口座とつみたてNISA口座は同じ商品を選ぶ。オルカンなどの株式ファンド、または8資産か4資産などのバランスファンド等
  2. ジュニアNISAは特定口座 + つみたてNISA口座と同じ商品を選ぶ
  3. iDeCoは株式ファンド等、リターンを期待できるものを選ぶ
  4. 1~3までの投資信託とは別に預金や保険商品を保有する。比率は投資信託の残高と半々

保有商品が増えるほど、「どれから売る?」「比率が崩れたらどうする?」みたいな悩みが生じます。そのため、「複数の口座でできるだけ同じ商品を買うことで、投資信託と現金(や保険等)の比率だけに注意する」という方向で考えてみました。

つみたてNISAで株式ファンド、特定口座で債券ファンドといった分け方はしません。リバランスや将来の換金時に迷うからです。

売り方について

この運用では、「必要な時に必要な分だけ売る」ことで、必要なお金を用意します。また、換金タイミングを分割できる場合(例えば、学費の支払い等)は、できるだけ小分けに売却する(積立投資と同じように、売却タイミングもばらばらにする)ことで、相場の影響を抑えます。

10年後にはジュニアNISA(継続管理勘定)やつみたてNISAから売っていけば、税金はかかりません。ジュニアNISAは売った時点で口座も閉鎖されますが、つみたてNISAは継続して利用できるので、その後の運用は全て老後のお金に向けられます。

つみたてNISAを10年後に大学の教育資金に使いたいという話
現在子育て中と思われる方から、「大学の学費のために、つみたてNISAを10年後に途中解約して活用できますか」との質問をいただきました。この記事ではそれを考える際のポイントを紹介します。 ★つ...

売り方を小分けにして、相場の影響を抑えるのと、残った投資信託はそのまま運用し続ける部分が大切です。

この考えに至った理由

例えば、「10年後のために投資したい」という文面をそのまま受け取ると、「じゃあ10年後に換金するための投資信託を買いましょう」という話になります。

この場合、老後資産用の投資信託を運用しつつ、10年後に換金するようの投資信託も一緒に運用する、みたいな話になってしまいますよね。

もちろんこれでも良いのですが、保有する投資信託の種類が増える分だけ、管理が煩雑になるかもしれません。

というのも、目的別に投資信託を買っていくと、ある商品はローリスクなバランスファンド、ある商品はハイリスクな株式ファンドと、リスク選好度の異なる商品が複数共存することになりうるからです。

★セオリー通りに商品を買うと口座がごっちゃになるかも。。

  • 近い将来に必要なお金 or 失敗できないお金はできるだけリスクを抑える
  • 遠い将来に必要なお金 or 失敗してもかまわないお金はできるだけリスクを取る

もし、5年後に必要なお金、3年後に必要なお金と話が増えていくと、それに応じた商品が増えていくことで、ポートフォリオがごちゃごちゃになります。

そこで、できるだけ簡素な運用を目指した結果が、「複数の口座で同じ商品を買う」という運用です。つみたてNISAでは債券ファンドは買えないので、リスクを抑えたい時には、バランスファンドを選ぶのが良いと思います。

それならば、リバランスの悩みも不要です。

目的別に商品を選ばないことで、不必要にリスクを抑えなくてもいいのもメリットです。売却タイミングのコントロールで相場のリスクの軽減を目指します。

デメリットとして、この運用には投資の楽しみ、みたいな要素はないです。PayPay証券あたりで少額投資を併用するのが良いと思います。

どこかで運用の設計をしてもいいかも

最近運用を始めた方は、おそらく「つみたてNISAを始めたい→おすすめ商品は何?→米国株を買えばいいの?」と、アセットアロケーション(資産配分)という言葉も知らずに運用されている方が多いかと思います。

もしそうなら、場当たり的におすすめ商品を買っていくのではなく、将来どう売っていくかの観点から、口座(つみたてNISAやジュニアNISA、特定口座)をどう使っていくか、どんな投資信託を選んで、どう配置するかを考えてみても良いかもしれませんね。

本当はこういった運用方針を最初に決めてから運用したほうが良いと思うんですが、やってみないとわからないことって多いのが難しいところですね。

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まとめ

  • 特定口座、つみたてNISA、ジュニアNISAでそれぞれ同じ商品を選ぶことで、リバランスや「どの商品から売るか」といった運用上の悩みを排除できる
  • 目的別に商品を選んでいくと、リスク選好度の異なる商品を選んでしまい、資産全体のアセットアロケーションがよくわからなくなるかも
  • 口座ごとにネットのおすすめを買っていくのではなく、どこかの時点で「将来どう売るか」の観点から資産の配置を見直してもよいかも

というわけで、この記事は「10年後ぐらいに向け、貯金でなく投資でお金を増やしたい。どんな投資方法を選びますか?」という質問には直接的に答えてない(笑)内容になってしまいました。

しかし、「老後のお金用の投資信託」「教育費用の投資信託」とラベルをつけていくよりかは管理は簡単なんじゃないかと思います。

運用の一案ということで、記事には残しておこうと思います。