NASDAQ Q-50(次世代50)の過去パフォーマンスを調べてみた

3. 商品選択と組み合わせ




NASDAQ 100と同時に、サイト内検索で増えてきたのが「NASDAQ Q-50」です。このインデックスは「QQQN」、または「iFree NEXT NASDAQ次世代50」のベンチマークとして使われています。

個人的に「次世代50?→成長期待で株価上がる??」って関心を持ったので、調べてみたのがこの記事です。

結論から述べると、「NASDAQ Q-50」は景気敏感性があり、主に景気の底から景気回復期においてNASDAQ 100以上の成績になる可能性があります。一方、株式のサイズ(時価総額)がNASDAQ 100よりも小さいことから、値動きが大きくなり、その分長期保有時の期待利回りがNASDAQ 100以下になりました。

パフォーマンス重視ならNASDAQ 100、夢を買うならNASDAQ Q-50かなって個人的には思いました。

以下、一緒にみていきましょう!

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過去のパフォーマンス

NASDAQ Q-50(次世代50)の過去パフォーマンスを見ていきましょう。データの出典はNasdaq Global Indexesです。

NASDAQ Q-50 (NXTQ) | Nasdaq Global Indexes

リンク先のチャート、Allという表記があるのに、なぜか1年分しかパフォーマンスが表示されないのはわたしの環境のせい??

ちなみに比較対象に昨日の記事で紹介したNASDAQ 100 インデックスを使っています。

NASDAQ 100(ナスダック100)インデックスの過去のパフォーマンス等をまとめます
SNSでは「QQQ」や「eMAXIS NASDAQ100 インデックス」「iFree NASDAQ100 インデックス」等の「NASDAQ 100 インデックス(ナスダック100インデックス)」に連動...

なお、この記事では全てのデータをドル建てで示しています。

設定来(2007年)以降の成績

まず、NASDAQ Q-50(次世代50)が設定された2007年以降の成績が以下のグラフです。ある時期にはNASDAQ Q-50(次世代50)の成績が上回るけども、最終的にはNASDAQ 100 インデックスが勝っていることが示されています。

nasdaq-q50(次世代50)の2007年以降の成績

ただ、これだけだと「NASDAQ 100 インデックスが勝ちましたね」で終わってしまうので、もうちょっと詳しく見てみました。以下のグラフは、NASDAQ Q-50(次世代50)からNASDAQ 100 インデックスの成績を引いたもの(橙の線。上に振れるほどNASDAQ Q-50の成績が良い)で、併せて米10年債と米2年債の金利差(黒い線)を掲載しています。

nasdaq-q50(次世代50)とnasdaq 100の成績差と、米10年債から米2年債の金利を引いたもの

完全に一致とは言いませんが、米10年債と米2年債の利回りの差が拡大するときにNASDAQ Q-50(次世代50)の成績は良くなりやすく、逆に利回り差が縮小するときにNASDAQ Q-50(次世代50)の成績は悪くなりやすい関係が見えます。

以前、S&P500かVTIかの記事で、大型株と小型株のパフォーマンスと景気循環の関係を紹介しているんですが、それと同じですね。米10年債と米2年債の利回り差が拡大するときは景気の底~拡大期で、利回り差が縮小する時は景気のピーク~縮小期です。

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つまり、NASDAQ Q-50(次世代50)は景気拡大期に相対的にパフォーマンスが良くなりやすく、NASDAQ 100 インデックスは景気縮小期に相対的にパフォーマンスが良くなりやすいとの関係にあります。

一説には株式の時価総額が小さくなるほど、金融緩和でプレミアムが乗る傾向もあるんだとか。リーマンショック後やコロナショック後にNASDAQ Q-50の成績が優れた背景には、そのあたりもありそうですね。

構成銘柄のサイズで言うと、NASDAQ Q-50(次世代50)のほうが小さめです。一般に、小型株のほうが景気敏感性があるとされますので、NASDAQ Q-50(次世代50)とNASDAQ 100 インデックスの成績差はそのあたりで説明できると思います。

ちなみに、「iFree NEXT NASDAQ次世代50」の公式サイトでは、2020年3月基準のパフォーマンスがNASDAQ 100 インデックスを上回っていることが紹介されています。これはもちろん、2020年3月~現在が景気の底から景気拡大期に向かっているからです。

コロナショック後のNASDAQ Q-50 推移

出典:NASDAQ次世代50/ 大和アセットマネジメント株式会社

値動き(ボラティリティ)の大きさが問題

さて、NASDAQ Q-50(次世代50)は値動きの大きな商品です。そもそもNASDAQ 100自体が値動きが大きいことは昨日の記事でも紹介していますが、NASDAQ Q-50(次世代50)はそれ以上です。

★期間中の株価の変動の大きさ(毎日の株価の標準偏差)

  • NASDAQ Q-50(次世代50):1.49
  • NASDAQ 100:1.45

数値が大きいほど、1日あたりの変動量が大きい

リターンに対して株価の変動が大きすぎる場合、投資家の得られる利回りは低くなります(いわゆる「リスクはリターンを蝕む」)。そこで、NASDAQ Q-50(次世代50)とNASDAQ 100の(一括投資した時の)保有期間リターンの中央値を求めたものが以下のグラフです。

nasdaq-q50(次世代50)の保有期間リターン

2年以上保有すると、NASDAQ Q-50(次世代50)の期待利回りはNASDAQ 100を下回りました。言い換えると、長期投資でリターンを重視するならNASDAQ 100が良いです。

サイズの小さい株式のボラティリティが大きくなる理由として、資本基盤が小さく経済的な危機への対象する能力が低い点やキャッシュフローの不確実性が大きい点等が挙げられます(ファクター投資入門より)。

NASDAQ Q-50(次世代50)はたぶん中型グロースといった部類になるかと思いますが、それでもNASDAQ 100より景気敏感性があって、その分上げも下げも大きいみたいな感じなんでしょうね。

ちなみに、ITバブルの時はどうだったんでしょうね。NASDAQ 100とNASDAQ総合の差で求まりそうな気がしますが。

最近の成績

おまけとして、2021年の成績をQQQとQQQNの比較で見てみます。ローソク足がQQQで、橙の線がQQQNです。

QQQとQQQNの2021年1~6月までの成績

値動きの方向は似ていますが、QQQNは上に下にと大きく動きますね。こういう商品はドルコスト平均法で積み立てると案外化けるかも。

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まとめ

  • NASDAQ Q-50(次世代50)の2007年以降のパフォーマンスを確認。景気敏感性があり、景気の底から拡大期にNASDAQ 100以上の成績になる傾向が見えた
  • NASDAQ Q-50(次世代50)はNASDAQ 100に比べて値動き(ボラティリティ)が大きい。ボラティリティが大きい商品は利回りが下がりやすく、2年以上の保有でNASDAQ 100の期待利回りを下回った
  • 長期投資で利回りを重視するなら、NASDAQ 100に連動する商品でも良いのでは?

というわけで、NASDAQ Q-50(次世代50)はNASDAQ 100よりも「夢」を買う商品だと思いました。短い期間ではあるものの、過去の実績を見る限りは、NASDAQ 100に連動する商品でも十分な感じです。

「iFree NEXT NASDAQ次世代50」、関心持ってたんだけどどうしようかなー。