あなたが投資信託を利用した運用を始めようと思った際に、こんな疑問を感じたことはありませんか?
★投資信託の解約に関するよくある質問
- 一度、投資信託にお金を預けたら、お金は戻ってこないのでは?
- 投資信託を買ってしまうと、お金が必要になったときに困るのでは?
結論を述べると、投資信託はいつでも売却できます。ただ、換金から実際にお金を受け取るまでに一週間ほどかかるなど、少し時間がかかる点にご注意ください。
以下、投資信託の解約について、基本的なことを解説していきます!
[スポンサーリンク]
投資信託って解約できますか?
投資信託はいつでも解約できます。
★投資信託は自由に解約できるよ!
- 全て解約し、全額を換金することもできます
- 例えば半分を換金し、半分を運用し続けることもできます
投資信託は定期預金とは異なりますので、その時の投資信託の時価に応じて換金が行われます。
投資信託の取得価格(個別元本)より値上がりしていれば、売却して得られるお金は増えますし、購入時より値下がりしているれば、売却して戻ってくるお金は減ります。
たまに「最初に預けた金額がそのまま戻ってくる」と勘違いされている方もいらっしゃいますが、これは違います。戻ってくる金額はその時の時価次第で変わります。
ちなみに、証券会社で投資信託を買っている場合には、解約代金はあなたの証券口座に入金されます。
お金が戻るまでの日数
投資信託の解約から、解約代金が入金されるまで、早いもので3営業日ほど、時間の掛かるもので6〜7営業日ほどです。「営業日」なので、土日祝日、また市場の休業日を挟む場合には、換金日もそれだけ後ろに遅れる点にご注意ください。
例えば、ある投資信託の「約定日(やくじょうび)が翌営業日で受渡日(うけわたしび)が約定日から5営業日」ならば、お金が戻ってくるのは6営業日後です。
ところで、投資信託の売却代金は今日、または明日必要な突然の出費には対応できません。
例えば、「1か月後にお金が必要になるので投資信託を今日解約しよう」はOKですが、「今日の夕飯を買うために、投資信託を解約しよう」では間に合わないのです。
このことから、緊急の出費に対応しなければお金で投資信託を買ってはいけない、と言えます。投資信託にあてて良いお金は、もう少し緊急性のないお金です。
解約時に控除されるもの
投資信託の解約時には手数料などが発生します。
★解約時に代金から控除されるもの
- 信託財産留保額(しんたくざいさんりゅうほがく)※
- 解約手数料(換金手数料)
- 税金(利益が出ている場合)
※信託財産留保額は厳密には手数料ではありません
例えば、解約時に50万円の評価額を持つ投資信託の信託財産留保額が0.1%ならば、5,000円は手数料として控除されてしまいます。そのため。ある程度利益を持った状態で解約できたらいいですね。
[スポンサーリンク]
まとめ
- 投資信託は解約できます。解約すると3営業日〜7営業日ぐらいでお金が戻ってきます
- 解約まで時間がかかりますので、「今日必要なお金」「明日必要なお金」には利用できません
- 解約時に信託財産留保額がかかる場合があります。また、利益を得ている場合には約2割の税金が発生します
というわけで、筆者が知人に話をされたときは、「一週間ぐらいかかるけど、解約できるよ」と伝えることにしています。
ただ、特にインデックスファンドはこまめに解約せず、長く運用し続けるのが、本来は一番良い結果になると筆者は考えています。