この記事では、つみたてNISAを20年続ける秘訣を考えてみたいと思います。
文章で書くと簡単ですが、20年ってめちゃくちゃ長いですよね。
人生80年と考えると、その4分の1の期間をつみたてNISAと共にするのです。
「20年間も継続できるかな・・・」と不安になりますね。
そこで、考えてみたい、つみたてNISAを20年間継続する方法。
途中でやめてしまって後悔しないように、今のうちにやめる理由を潰していきましょう!
Contents
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そもそも、投資経験者はなぜ投資をやめたのか
投資するお金がない or 過去に損失を出したことがある or 知識がない
つみたてNISAを20年継続するためには、そもそも、なぜ投資経験者は投資をやめたのか、が貴重な資料になるかもしれません。
そこで、日本証券業協会の平成22年アンケート結果より、投資経験者が投資をやめた理由を紹介します。
お察しのとおり、平成22年のアンケートですので、まだつみたてNISAはおろか、一般NISAすら始まってない頃のデータです。
出典:http://www.jsda.or.jp/katsudou/kaigi/chousa/newdev_kon/files/10121602.pdf
このグラフは、現在証券投資を行っていない理由で、投資未経験者の回答も含まれています。
ここから、投資経験者の回答分だけを抽出すると以下の通りです。
投資経験者が投資をやめた理由
- 投資にまわすお金がない:36.0%
- 以前、投資をして損失を出したことがある:35.4%
- 投資するタイミングではない:23.2%
- リスクが高い:22.9%
- よくわからない(知識がない):20.1%
※2つまで複数回答可能
大きく分けると、以下の3つになると思います。
- 投資に回すお金がない
- 以前、投資して損失をだしたことがある(リスクが高い、も含む)
- よくわからない(投資するタイミングではない、も含む)
つみたてNISAを継続するためには、この逆を行えば良いわけですね。
つみたてNISAを20年継続するための秘訣
投資するお金を耐えず確保し続けよう
既にご存知の通り、つみたてNISAは毎月最大3.33万円まで積み立てできる投資です。
そのため、毎月の収入から最大3.33万円を捻出し、積み立てし続ける必要があります。
例えば、
- 自営業・非正規雇用などで収入が一定しない
- 子供が生まれた・学校に入学した
- 会社の業績が悪く、給与が減らされた・退職することになった
といったイベントは、つみたてNISAでの運用を止めざるを得ないきっかけになるかもしれません。
収入の複線化(副業などを通じて、新たな収入を確保する)を計るのでも良いですし、家計に応じてつみたてNISAの積立額を変更するのでも良いですし、そういった対策が必要になりそうです。
つみたてNISAを選ばないのも1つの手
筆者個人としては、自営業者や非正規雇用者は、一般NISAを利用しETF(上場投資信託)を買うのも悪くないと思っています。
ETFを使っても、先進国株式や先進国債券といった、インデックス投資を実行できますし、毎年分配金も得られるからです。
低収入の人がインデックス投資で資産を作る・・・・・・よりは、低収入なら積極的に配当とか分配金とか狙うべきと思うんですけどね
インデックスだとETF使ったりして
そういう意味で、つみたてNISAは一定の収入が約束されていて、生活がそこまで苦しくない人向けだと思ってます
— インストックネット【公式】 (@instockexnet) 2018年7月16日
損失への備えと正しい理解を進めておこう
投資は絶対儲かるものではないので、時には損失が出てしまいます。
それでも、投資を止めようと思うほどならば、想像していたよりも大きな損失が出て(もしくは期待を裏切られて)、心理的なダメージを負ったからかもしれません。
つみたてNISAで投資できる各商品の損失見込み額(1年)をざっくりと見積もっています。
- 株式100%の投資信託:投資額の30~40%/年・・・ハイリスクハイリターン
- バランスファンド:投資額の10~20%/年・・・ミドルリスクミドルリターン
- 特にローリスクなバランスファンド:投資額の10%未満/年・・・ローリスクローリターン
つみたてNISAの長期投資は勝てる見込みの高い投資ですが、単年では投資額の半分近くを失う嵐のような相場を経験するかもしれません。
そのような最悪の事態を踏まえた上で、投資を始めることが大切です。
「よくわからない・知識がない」は大丈夫
例えば、株式投資なら、どの銘柄を選び、どのようにポートフォリオを組むかを考えるのはとても難しいです。
ですが、つみたてNISAなら、ある程度選択肢となる商品は限られています。
また、いつ投資するか、も大した問題ではありません。
つみたてNISAの積立日をあなたの給与日の3日後ぐらいに設定しておき、給与収入を使う前に天引きしてしまえば良いからです。
一緒につみたてNISAの話ができる仲間を見つけてみよう
最後にもう1つ。
つみたてNISAのような長期投資を志す上で、「投資仲間」を作ることは大切だと考える方が多いようです。
#インデックス投資ナイト
竹川
リーマンショックの時など、積立投資そのものをやめてしまう人が多かった。そういうことにならないように「仲間を作る」という事を重視(コツコツの会もその為)。
企業型DCなど、いつも(今でも)マイナスの人がいる。暴落時に全売却してそのままの人がいるため— 安房(ティッカー:ANBW) (@an_bow) 2018年7月7日
なぜ「仲間を作る」ことが大事なのか。それは、投資という行為はどこまでも自己責任原則が貫徹される世界だからこそ、投資家はどこか孤独な存在となりやすいからです。人間は孤独になると頭の回転が悪くなるので間違いを犯しやすい。結局、投資で失敗するというのはそういう状態の時に起こるのではないでしょうか。だから仲間を作ることが大切になる。
出典:“仲間”の存在が長期投資を実践するための支えになる | The Arts and Investment Studies
もし、あなたが1人でつみたてNISAや投資をやっているなら、どこかで投資の話ができる仲間を見つけてみてはいかがでしょうか。
なかなか投資話って、お金が絡むので直接面と向かって話しづらい一面もありますよね。
もしそうならば、ツイッターなどに匿名アカウントを作って、ツイッターにいる個人投資家らと仲良くする手もあると思います。
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まとめ
- 投資経験者が投資をやめた理由は、投資するお金が無くなった or 過去に損失を出した or 投資の知識がなかったから
- なるべく毎月お金を積み立てられるようにしよう。また、今あなたがどのくらいのリスクを取っているのか(どのくらい損失を抱える可能性があるか)、は把握するようにしよう
- 投資の仲間をみつけよう。一人でやるよりも、誰か話せる友達がいたほうが、つみたてNISAのような長期投資はうまくいきやすい(と考える人が多い)
さあ、一緒に20年、つみたてNISAを続けましょう。