2018年からはじまっている「つみたてNISA」はもう利用されいますか?
つみたてNISAは、2013年からはじまった「一般NISA」とは併用できないので、
- つみたてNISAと一般NISAはどっちがお得なんだろう?
- みんなはつみたてNISAと一般NISAのどっちを選んでいるんだろう?
- 自分にあっているのはつみたてNISAと一般NISAのどちらなんだろう?
とお悩みかもしれません。
なかなか判断に困りますよね。
そこで、すでに多くのサイトで語られている気もする「つみたてNISAと一般NISAのどちらを選ぶべきか」を議論!
ついでに、状況次第では可能な、つみたてNISAと一般NISAの併用についても紹介します。
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最初に「一般NISA」と「つみたてNISA」を併用する裏技
最初に、一般NISAとつみたてNISAを併用する裏技を紹介します。
あなたとあなたの家族名義の口座を作ろう
例えば、
- あなたは一般NISA。あなたの配偶者はつみたてNISA
- あなたはつみたてNISA。あなたのご両親は一般NISA
など、あなたとあなたの家族名義の口座を用意すれば、あなたの世帯は2つのNISA口座を手にします。
ちなみに、あなたに18歳未満の子供がいる場合には、
- あなたはつみたてNISA(か一般NISA)
- あなたの配偶者は一般NISA(かつみたてNISA)
- あなたの子供はジュニアNISA
と、家族それぞれにNISA口座を開設することも可能です。
この場合、非課税枠は年間240万円(40 + 120 + 80)にも達するのでほんと強力ですよ!
家族の力を結集して資産を形成する。
これは、資本主義社会を勝ち抜くための強力な戦略ですよね。
残念ながら独り身ではできません・・・
残念ながら、独り身ではつみたてNISAと一般NISAの併用は不可能です。
独身って結構きついんですよね・・・ほら、体調崩したら収入源もなくなりますし(なお、筆者は独身の模様)
実は、世帯収入ベースでみれば「お金がないから結婚する」ってのも1つの生存戦略なんです。
・・・って、話が脱線しました。
一般NISAとつみたてNISAのどちらを選ぶか
そもそもどちらが得なのか:使い方次第だが一般NISAのほうがお得かも
お得度合いは口座の使い方にも依存する
制度上では、
- 一般NISA:毎年120万円 × 5年 = 600万円まで非課税の対象
- つみたてNISA:毎年40万円 × 20年 = 800万円まで非課税の対象
となっており、つみたてNISAのほうがお得に見えます。
ただし、実際には口座の使い方にも依存しますので、
- 一般NISA口座を毎年フル活用した
- つみたてNISAを契約したが、ほとんど使わなかった
といった状況では、一般NISA口座のほうがお得だった、という逆転もあり得ます。
理論上は「一般NISA」のほうがお得
一般NISAとつみたてNISAは投資できる商品が異なっていますので、「もし、うまく当たれば」という前提で一般NISAのほうがお得な可能性があります。
例えば、一般NISAでテンバガー(10倍株)を当てた場合、120万円全額をその株に投資していると、利益は1080万円(120万円 – 10倍株(120万円 × 10倍))にも達します。
この時、本来であれば約219万円(1080万円 × 税率である20.315%)の税金が発生しますが、一般NISAではこれがゼロ円になります。
一方、つみたてNISAでは、筆者の度重なる(?)乱数計算より、将来得られる利益はおおよそ積立額も1.5倍程度に達すれば成功と呼べると得ています。
仮に800万円満額で積み立てて、1.5倍である1200万円になった場合、利益である400万円のうち、節税額は約81万円です(400万円 × 税率である20.315%)。
つみたてNISAは「投資信託に投資する」という商品性ゆえ、個別に株式を購入できる一般NISAよりも損失も利益も見込みをつけやすく、予想よりも利益が上振れすることは期待しにくい特徴があります。
ので、「どちらがお得か?」と言われたら、理屈上は一般NISAがよりお得になりうると考えます。
ただし、繰り返すように口座の使い方にも依存しますので、この話は机上の空論ということで。
みんなはどっちを選んでいるの?:年齢が若いほど「つみたてNISA」
具体的な統計はありませんが、
- 一般NISA:中高年。特に高齢者
- つみたてNISA:現役世代。特に若い年代
といった特徴があります。
つみたてNISA半年 女性・若者つかむ: 日本経済新聞 https://t.co/V8IaFSRRek
— 竹川美奈子 (@minakotakekawa) 2018年7月30日
このように分かれる理由には、一般NISAは最長5年、つみたてNISAは最長20年まで運用できるという制度の違いがあります。
消去法でいくと、引退間近な60歳やすでに引退した65歳がつみたてNISAを始めると、その運用を終えるのは80歳や85歳となり、ほぼ平均寿命と同等の年齢になってしまいます。
つみたてNISAには分配金・配当金・株主優待の類は一切ありませんので、80歳や85歳までひたすらただ積み立てるのはメリットに乏しいです(例えば。子供や孫のための資産形成なら「ジュニアNISA」もあるわけですし)
少なくとも、65歳までには仕事を引退して、資産を崩しながらゆっくりと過ごしたいと考えている人には、つみたてNISAは向いていません。
一方、20歳や30歳がつみたてNISAを始めると、20年後もまだ現役時代で働いている可能性の高い年齢です。
そのため、つみたてNISAは若い世代と相性がよく、結果として利用者も若い年齢(特に30代前後)が多くなっています。
配当金や分配金が欲しいか?:欲しいなら「一般NISA」
上述のとおり、
- 一般NISA:配当金の出る株式を買えば、配当金をもらえます。株主優待銘柄も購入できます
- つみたてNISA:購入できるのは分配金がでないインデックスファンドがほぼ全部
といった特徴がありますので、どちらを求めるかでも選択できますね。
筆者は、収入の安定したサラリーマンはつみたてNISAを選び、収入の不安定な自営業や非正規雇用者、または高齢者は一般NISAを選ぶと良いと思っています。
つみたてNISAは毎月決まった金額を投じる制度ですので、(家計が苦しい時には減額・停止もできますが)一定の収入が約束されていなければ継続が難しいからです。
低収入の人がインデックス投資で資産を作る・・・・・・よりは、低収入なら積極的に配当とか分配金とか狙うべきと思うんですけどね
インデックスだとETF使ったりして
そういう意味で、つみたてNISAは一定の収入が約束されていて、生活がそこまで苦しくない人向けだと思ってます
— みらい@インストックネット (@instockexnet) 2018年7月16日
すでに始めてる人向け:もしもつみたてNISAと一般NISAを変更したくなったら
より詳しい勘定変更(NISA口座の切り替え)の話は以下をご覧ください。
口座を開設した金融機関に勘定変更を申し出よう
つみたてNISA、または一般NISAを開設している金融機関に口座の変更(勘定変更)を申し込みます。
その年にすでにつみたてNISAまたは一般NISAで商品を買っている場合には、翌年から変更できます。
一方、まだ何も買っていない場合には、申し込みから数週間ほどで切り替わります。
去年まで購入した商品はどうなる?
去年までに購入した商品は、そのまま保有できますので、口座の切り替えに伴う売却は不要です。
実際筆者も、2017年まで一般NISAで買った株式を保有しながら、2018年からのつみたてNISAの積み立てを行っています。
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まとめ
- 一般NISAとつみたてNISAは併用できないが、世帯ベースでみれば家族や配偶者の口座開設を行うことで併用可能。併用することで、世帯全体の非課税枠を増やせる
- つみたてNISAは現在働いている若い人ほど有利。すでに引退が近い人、またはもう引退している人は一般NISAで配当金をもらうほうが喜ばれる
- 口座切り替え(勘定変更)は金融機関に申し込みを。今年商品を買っていなければすぐに、買っていれば来年から切り替えた口座で運用できる
個々人の状況もあるでしょうが、このブログをご覧のあなたにとっては「つみたてNISA」のほうが合っているのではないか?と思います。
筆者もつみたてNISAを使っているので、あなたも一緒に積み立てで資産形成を目指しませんか??