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【2019年12月】つみたてNISAオススメ商品ランキング@東北投信版【積立NISA】

SBI証券のつみたてNISA設定件数ランキング 3. 商品選択と組み合わせ




先につみたてNISAオススメ商品ランキングの結論だけ載せると以下の通りです。

つみたてNISAオススメファンド順位表(2019年12月)
ランク ファンド名 投資先 信託報酬
1位 eMAXIS slim 先進国株式インデックス 日本を除く先進国株式 0.10989%
2位 eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー) 全世界株式 0.132%
3位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型 日本と先進国株式
日本と先進国債券
0.154%
4位 eMAXIS slim バランス(8資産均等型) 全世界株式の株式
全世界株式の債券
日本と先進国の不動産
0.154%
5位 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型) 全世界株式
日本と先進国の債券
0.252%

このいずれかのファンドを楽天証券で購入すると、ポイント還元を受けられるため最もお得です。

では、以下は詳細な解説です。

筆者の独断と偏見で選んだ、「つみたてNISA」のオススメ商品ランキングを発表したく思います。

こういうランキングで安易に投資先を選ぶのは良くないのですが、現在のつみたてNISA対応商品はすでに100本を超えており、投資初心者が選ぶにはかなり難儀するとも感じます。

つみたてNISAの商品選びで迷子になっていたら参考にしていただければ幸いです。

なお、ランキングの根拠は、これまでの各ファンドの様々な考察結果と筆者主観なので、その点はご了承を。

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つみたてNISAオススメ商品ランキング

第1位:eMAXIS slim 先進国株式インデックス

eMAXIS slim 先進国株式インデックスをもっともオススメする商品として提案します。

日本を除く先進国株式に投資できる商品で、主にアメリカ株式のほか、ヨーロッパやアジア・オセアニアなどの株式にも投資します。

先進国株式(日本除く)の投資先

ピザロで作成した投資対象国のイメージ。

★eMAXIS slim 先進国株式インデックスを1位にした根拠

  • 信託報酬が十分に低く、将来の引き下げの可能性も高い
  • 投資先が十分に分散されている(= 日本を除く先進国株式)
  • 利用者も多いので選びやすい(みんなが選んでるので自分も、という選び方で選びやすい)

eMAXIS slim 先進国株式インデックス自体はリスクの高い商品で、1年で投資額の50%を失う可能性もありますので、リスク許容度の低い人には向いていません

損失など気にせずにがんがん投資できる人向けです。

第2位:eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)

第2位はeMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)はeMAXIS slim 先進国株式インデックスの投資先(先進国株式)に日本株式と新興国株式を加えた商品で、文字通り全世界の株式に投資します。

オール・カントリーの投資先

ピザロで作成した投資対象国のイメージ。

★eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)を2位にした根拠

  • 信託報酬が十分に低く、将来の引き下げの可能性も高い
  • 投資先が十分に分散されている(= 日本株式 + 先進国株式 + 新興国株式)
  • 日本株式と新興国株式が加わることで、1位の先進国株式よりもやや価格変動が大きい可能性がある
  • 利用者も多いので選びやすい(みんなが選んでるので自分も、という選び方で選びやすい)

eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)は、つみたてNISA以外では積極的に投資するつもりがない人に最もよく適していると思います

金融危機時には1年で投資額の50%を失う可能性はありますので、リスク許容度の高い人向け商品です。

第3位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型

4資産均等配分

アセロラで作成した4資産均等配分のアセットアロケーション

第3位は<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型です。

★<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型を3位にした根拠

  • 信託報酬が十分に低い
  • 債券比率が50%と高く、ローリスクローリターンな運用を期待できる
  • SNSでは高いリターンの商品が人気になりやすく、本商品のようなリターン低めの商品は影に隠れやすい

この商品は大儲けするための商品でなく、慎重に投資を進めたい投資家のための商品です。

1位と2位の商品は、長い目でみれば投資の最適解ですが、いずれも損失の見込み額が大きく、万人が20年間戦える商品としてはオススメしがたい面もあります。

金融危機が来たときに、その損失の大きさに感情が揺らぎ、途中で投資をやめてしまう可能性があるのです。

そこで、つみたてNISAの中でも低リスク商品として、<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型を挙げたいと思ったわけです。

本商品は金融危機時は1年で投資額の10~20%程度の損失の可能性はあります

第4位:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)

8資産均等配分型

第4位はeMAXIS slim バランス(8資産均等型)です。

★eMAXIS slim バランス(8資産均等型)を4位にした根拠

  • 信託報酬が十分に低く、将来の引き下げの可能性も高い
  • リターンとリスクのバランスが良い
  • 8資産均等型は運用実績があり、愛用者も多く選びやすい

eMAXIS slim バランス(8資産均等型)はこのランキングで紹介している5ファンドの中では中間的な特徴を持つ投資信託です。

つみたてNISA以前からの運用実績もあり、愛用者も多い点で選びやすいと思います。

本商品は金融危機時は1年で投資額20~40%程度の損失を被る可能性があります

第5位:楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)

楽天・インデックス・バランス・ファンド

出典:https://www.vanguardjapan.co.jp/retail/articles/news-from-vanguard/20180703-rakuten-balanced-funds.htm

第5位は楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)です。

★楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)を5位にした根拠

  • 信託報酬が十分に低い
  • 債券比率が50%と高く、ローリスクローリターンな運用を期待できる
  • 商品は良いが、商業上はうまくいっていない点がデメリット

楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)は価格変動を抑えて安定運用したい投資家向けです。

債券部分の為替ヘッジに賛否両論ある点と、商品は良いものの売れ行きが良くない点を考慮し、ニッセイの4資産よりも順位を下げました。

本商品は金融危機時に1年で投資額の10~20%程度の損失の可能性はあります

5商品比較

以下は2018年10月末時点から2019年12月までの、オススメ5商品の価格の変化を示したグラフです。

出典:SBI証券のデータを元に筆者作成

先進国株式とオールカントリーは上下に大きくふれていて、価格変動が大きいことが分かると思います。

一方、バランスファンドは価格変動が抑えられていますが、この期間は8資産均等型が健闘していますね。

このファンドをランキングから外した理由

SBI証券のつみたてNISA月間設定件数(2019年10月)のランキングを参考に、筆者ランキングに加えなかった投資信託の理由を紹介します。

SBI証券のつみたてNISA売れ筋商品

出典:https://site2.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_PageID=WPLETmgR001Mdtl20&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&_ActionID=DefaultAID&burl=iris_ranking&cat1=market&cat2=ranking&dir=tl1-rnk%7Ctl2-nisa%7Ctl3-fund&file=index.html&getFlg=on&OutSide=on&OutSide=on#reservedval

この投資信託をランキングから外した理由
商品名 理由
SBIバンガードS&P500 米国株への集中投資になるため
ニッセイ外国株式インデックスファンド eMAXIS slim 先進国株式インデックスを加えたため
正直、どちらを選んでも良い
ニッセイTOPIXインデックスファンド 日本への集中投資になるため
野村7資産バランス やや信託報酬が高いため
ニッセイ日経225 日本への集中投資になるため
eMAXIS slim 国内株式(TOPIX) 日本への集中投資になるため

筆者は基本的に、つみたてNISAで1国に集中投資する商品を選ぶことはお勧めしません。

先に挙げた5つの商品は分散性が高いものばかりで、それ1つでも十分資産運用に耐えるものばかりです。

言い換えれば、複雑な資産運用を行なわずに、「つみたてNISA + 預金や円建ての保険商品」という運用でも良いと思います。

どの証券会社でつみたてNISAを始めるか?

つみたてNISAのみに関心がある場合には楽天証券をオススメします。

楽天証券は楽天スーパーポイントの還元があるため、つみたてNISAで投資信託の運用残高が増えるほど、ポイント還元で貰えるポイントが増えていきます。

一方、筆者のようにつみたてNISAと平行して米国株式・海外ETFなどを直接買いたい場合にはSBI証券をオススメします。

SBI証券はつみたてNISAの制度では、ポイント還元率の点で楽天証券に劣るものの、総合的なサービスは業界で1番だと思います。

どちらの証券会社を利用しても口座開設料や口座維持費は無料ですし、Twitterには多くの利用者がいますので、運用開始後に仲間を見つけることができますよ!

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まとめ

  • 第1位:eMAXIS slim 先進国株式インデックス(金融危機時の損失見込み額:1年で投資額の~50%)
  • 第2位:eMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)(同損失見込み額:1年で投資額の~50%)
  • 第3位:<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド 4資産均等型(同損失見込み額:1年で投資額の10~20%)
  • 第4位:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)(同損失見込み額:1年で投資額の20~40%)
  • 第5位:楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)(同損失見込み額:1年で投資額の10~20%)

つみたてNISAには他にも様々な商品がありますが、商品選びで困ったらこの5商品を見ておけば十分だと筆者は思っています。

あとは、あなたがどの程度損失に耐えられるのか、にかかっています。

ブログを書いてるような個人投資家はハイリスクハイリターン商品を選んでいることが多いので、彼らの真似をしようとしている場合にはご注意ください。

大切なのは「誰かがそれを選んでいるから」ではなく、「あなたがその商品と20年間ともに戦えるか」です。

変更履歴

★2018年11月

  • eMAXIS slim バランス(8資産均等型):5位→4位
  • 楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型):4位→5位

楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)は純資産の伸びが悪いので下げました。

★2019年8月

楽天・全世界株式インデックス・ファンドをeMAXIS slim 全世界株式(オール・カントリー)に変更。