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つみたてNISA(対象投信)と円高ドル安の関係

投稿日:2019年1月4日 更新日:

結論から述べると、円高はつみたてNISA対象ファンドにとってマイナスの影響が大きいです。

ただし、これから買う場合には円高のほうが安く買える可能性が高いです。

2019年最初の記事でございます。

ここんところ、為替相場が円高に進んでおり、「つみたてNISA(対象の投資信託)と円高の関係」と検索されている方がちらほら出てきました。

1月3日は一時104円台と、急激な為替相場の変動も話題になりました。

今日は、つみたてNISA(対象投信)と為替相場の関係を解説。

結論から言うと、円高は日本株、米国株のような海外株のいずれで運用していても不利な状況になりえます

ただ、見方を変えれば「安く投資信託を買えるチャンス」でもあるので、怖気付くことはないと思います。

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円高がつみたてNISA対象投信にとってよくない理由

日本株と外国株で分けて考えましょう。

先にイメージしやすい外国株の話。

外国株の場合:円建ての評価額が下がってしまうため

すでに積み立てた分の評価額は下がってしまう(ただし、これから買うのはお得に)

例えば、外国株式、先進国株式、米国株式などの名前がつくファンドは、日本国外の企業(例えばAmazonとかAppleとか)に投資しています。

海外の企業に投資するということは、必然的に円を現地通貨(ドルなど)に変えて取引する必要がありますので、

  • 円高ドル安:円→ドルは割安に。ドル→円は割高に(日本人は海外に行きやすくなるが、外国人は日本に来にくくなる)
  • 円安ドル高:円→ドルは割高に。ドル→円は割安に(日本人は海外に行きにくくなるが、外国人は日本に来やすくなる)

といった為替の変動を受けるわけです。

円高ドル安になると、日本から海外の株式は買いやすくなる一方で、すでに保有している海外株式の評価額は下がります

例えば、1ドル100円で1口100ドルの株式は、日本円で1万円の評価額になりますが、1ドル80円で1口100ドルの株式は、日本円で8千円の評価額にしかならないからです。

というわけで、これから積み立てる分はお得になる一方で、すでに積み立てた分は評価額が下がってしまうのです。

円高になる = いわゆる「リスクオフ」局面

ちなみに、相場が円高ドル安になる理由に、いわゆる「リスクオフ」が関わっているケースも多いです。

投資家がリスクを回避するようになり、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況を表した金融用語です。ここ最近では、欧州の金融危機懸念が再燃するとリスクオフ(リスク回避)となり、株式から比較的安全とされる米ドル(米国債)や日本円(日本国債)などに投資家の資金が向かいます。つまり、万が一に備えて、リターンは低くても安全な金融商品が選ばれる状況がリスクオフです。

出典:リスクオフ | SMBC日興証券

「安全資産として円が買われている」とも言われますが、例えば米国株を買っている日本人が、それを円貨に戻そうとすると、

  1. 米国株を売って、米ドルにする
  2. 米ドルを売って日本円を買う

と、ドルを売って円を買う流れが生じるわけです(他にも様々な要因があります)。

つまり、リスクオフ局面では株価が下がりやすく、円相場も円高に進みやすいため、私たちは二重に損をしやすいとも言えますね。

これはどちらかというと日本特有の事情かもしれません。

対策:為替ヘッジタイプの外国株式に投資する

為替ヘッジを行うファンドを利用すると、為替の影響をある程度低減できます

投資信託に為替ヘッジは必要か

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つみたてNISAでも販売されています(例えば、たわらノーロード先進国株式<為替ヘッジあり>)が、人気度合いとしてはイマイチなので、利用者はさほど多くないと思います。

日本株の場合:円高で輸出企業の利益が減ってしまうため

一方、日経225やTOPIX、JPX400などの名前がつくファンドは、日本国内の株式に投資しています。

日本株の場合、海外株式とは異なり、円高ドル安など為替の影響を直接受けることはありません

為替そのものでは、投資信託の基準価額は動かないでのです。

しかし、企業業績を見た場合、特に株式市場で存在感ある輸出企業は円高で利益が減ってしまうため、業績の悪化を懸念され、株安要因となりやすいのです。

また、相場全体が悲観的になると、必要以上に株が売られてしまうことも相まって、やはり株安の原因となります。

結果として、円高は日本株にとっても悪影響を与えます

余談:海外債券もやはり為替に弱い

ちなみに、リスク分散として、つみたてNISA以外で海外債券ファンドを買うこともあると思うのですが、海外債券もやはり為替相場の影響を受けてしまいます

円高が進むと、

  • 海外株式:株安と円高のダブルパンチ
  • 海外債券:債券価格は上昇しやすいが、円高のため、日本円での評価額は下がってしまう

といった状況になり、結局両方とも値下がりしてしまうのです。

これがいわゆる「海外債券不要論」とも言われるところですね。

「外国債券は、国内債券と比べて期待リターンが高いとは言えないのに、そこそこの大きさの為替リスクがあるので、リスクに対するリターンの割が悪いから持たなくていい」と説明すると、おおよその感じを伝えることができる。

付け加えて、「外国債券を持つと、円安になったときには儲かりますが、円安の場合に儲かるのは外国株式や国内株式も同様なので、内外の株式に投資しているなら、円安への備えは十分であって、むしろ、実質的な為替リスクの取り過ぎが心配なので、内外株式に加えて外国債券を持つのは過剰です」と説明すると、より運用判断の実態に近い。

出典:なぜ個人のポートフォリオに外国債券が不要なのか? | トウシル

つまりはこういうことである

円高ドル安は基本的にすでに保有している投資信託の基準価額を押し下げる可能性が高い。

しかし、安く買えるチャンスではあるので、追加投資の可能性も考えたい(投資は安いときに買うのが鉄則!!)

ということです。

関連:日本は為替の影響で分散投資が難しい

詳しくは以下の記事に書きましたが、日本は為替の影響で、本当の意味でのリスク分散が難しい国でもあります。

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アセットアロケーションで為替の影響をどのように吸収するか、はなかなか頭を抱えるところですね。

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まとめ

  • 海外株式は円高ドル安によって円建ての評価額が下がってしまう。ついでに、平行して株安が生じることも多いので、私たちにとっては二重の悪影響になりやすい
  • 国内株式は円で取引できるが、円高によって業績悪化を懸念されるため、やはり悪い材料として取られやすい
  • 既に買った投資信託は値が下がるだろう。しかし、これから買う分には「安く買えてお得である」と考えたい

余談:自分がどの程度海外に投資しているかわからない場合(プチ宣伝)

自分がどの程度海外に投資しているのかわからない(だから円高・円安の影響をどの程度被るのかイメージつきにくい)って結構あると思うんです。

例えば、

  1. 私は「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」に投資しています
  2. じゃあ、eMAXIS slim 先進国株式インデックスはどこの国に投資してる?日本は含まれるの?

って質問された場合に、答えられないようなケース。

これでは円高・円安がどの程度自分のポジションに影響を与えるのかもわからないですもんね。

そのような状況を打破するため、ウェブアプリを作りました。

アセットアロケーション分析ツール 「ピザロ!!」 by 東北投信

これを使えば、あなたが投資している国を簡単に表示できます。

もう「自分がどこに投資しているのか」って悩むこともありませんね!

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