つみたてNISAの利益確定問題。いつ売るかは重要だ

6. 運用中に悩むこと・リバランス




最近、つみたてNISA利益確定のために買った投信を売却したい方が増えているように感じます。ここ数ヶ月の相場で、一気に利益が増えて、「今つみたてNISAの投信を売ればxx円が俺の/私のものに!!」ってうずうずしてる方って多いと思うんです。

結論を述べると、つみたてNISAで買った投資信託はいつでも売却できますし、利益には税金がかからずに、そのまま受け取ることもできます。ですが、つみたてNISAは20年の長期投資を標榜する制度ですから、始めてたった2年で利益確定してしまうのは早すぎると思うのです。

少しの利益で小まめに売却してしまうと、将来手にするお金はあまり増えない可能性もあります。現在の損益に右往左往せず、じっくりと腰をすえることをオススメしたいです。

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利益確定が早すぎるとお金を増やせない

運用を始めてたった2年で利益確定すると、将来ほとんどお金が増えていないかもしれません

少し計算してみましょうか。

つみたてNISA利用者に多いと予想される毎月1万円の積み立てを、年利4%で20年間継続したときと、年利4%で2年ごとに利益確定したときの利益を比較します。

★もしも2年ごとに利益確定したら

  • 20年運用したとき:365万円(投資額240万円、利益125万円)
  • 2年ごとに利益確定したとき:250万円(投資額240万円、利益10万円)

こまめに利益確定すると、ほとんど利益が伸びず、資産の大部分が自分自身の投資したお金になってしまいます

積立投資では長く続けるほど、入金額も増えて、その分だけ将来獲得できるリターンも大きくなる傾向にあります。将来、大きな利益を手にするためには、やはり長く続けないといけないのです。

ちなみに、東北投信でも以前取材したカンさんはご自身のブログでこんなことを書かれています。

今の若い人にとっては、

【預金 = お金を預けておく器(うつわ)に過ぎず、お金が増える商品とはまったく思えないですよね。】

つまり、それだけ金融商品を保有して利益が出るということに免疫がないわけです。

だからこそ、

数百万円ほどに運用資産が増え、
利益が数十万円にも上ったら、
落ち着かなくなってしまうわけで・・。

利益を前にして、悩んでいるのは「あなた」だけではありません

出典:あなたは「つみたてリセットしたい症候群」ってご存じですか? | 投資信託クリニック

金融商品って買うときよりも売るときのほうが難しくて、タイミング次第で運用成績が結構変わります。

筆者も利益の出ている口座を見ると、どうしても「今売らないとダメなんじゃないか」って気になってしまいますし、結果、その後の利益を逃してしまった経験もあります。

ただ、つみたてNISAのような長期投資では、おそらく長く継続するほどにボロ負けする可能性は下がると予想されます。そういう意味では、やはりここはまだ我慢するところなのだと思います(たとえ、明日下落相場にトレンドが変わったとしても)。

個人的な方針

★個人的な方針

  • iDeCoと特定口座で買っているものは相場次第
  • つみたてNISAは原則売却せず

筆者は「売却した投資信託の代金は原則、次の投資費用にする」という考えの下で、iDeCoと特定口座で買っているものは相場を見ながら判断しようと思っています。実はiDeCoのほうは少し前に一部スイッチングしていて、将来の暴落時の追加投資資金として預金(元本確保商品)化しています。

一方、つみたてNISAは「売らない」という前提で計画を立ててるんです。

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まとめ

  • つみたてNISAは長期投資のための制度。売却しても、これまでの投信購入に使った非課税枠は回復しない点に注意
  • 仮に2年ごとに利益確定を行うと、資産はほとんど増えない。長く継続することで利益が複利的に増えてくることを忘れない
  • どうしても辛かったら、利益の部分だけでも売却して利益確定したら?という意見もある

後日談:やっぱり売った人もいたみたい

2020年になってから、こんな話がありました。

2019年に、前年につみたてNISA口座で購入した商品の売却が意外と大きかったことである。2018年のつみたてNISA口座の買付額が931億円のうち、2019年に158億円は売却されていた

出典:つみたてNISA、意外と多い短期志向?~積立投資と合わせて長期投資は根付くのか~ | ニッセイ基礎研究所

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つみたてNISAの運用方法について「短期取引が多いのでは?」という話題がありました。2019年の株高時に売却していた人が結構いらっしゃるようです。 2019年に、前年につみたてNISA口座で購入した...

売っちゃったものは仕方ないので、残りの期間は非課税枠を最大限活用できるようにやっていければいいですね。

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