いろいろ思うところあって、純金価格に連動する投資信託を購入することにしました。個人的にはアセットアロケーションにゴールドを加えるメリットは大きいと思っています。
この記事では主に純金価格に連動する投資信託(為替ヘッジなし)の商品を比較し、コスト面や純資産などから購入する商品を選定したく思います。
結論を述べると、楽天カード積立を使って「iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)」を買うつもりです。
将来的にはもっと別のサービスを使ったり、現物の金なども買ってみたい。
「投信を使って純金に投資する意図」みたいなところは以下の記事で解説しています。

では、詳しく見ていきましょう。
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そもそも投信でゴールドに投資する優位性
前提知識として、純金に投資する際には投資信託よりもETFがおすすめです。一般に純金に投資する投資信託は、純金ETFの権利を買っているだけのことが多いからです。
しかし、コスト的な不利さを考慮しても、投信で純金に投資する優位性には以下のような事柄があると思います。
★ETFよりも投信で純金に投資するメリット
- 毎月自動での積立設定ができる
- 100円から購入できる
- 特に海外ETFの場合には、ドルを買って取引するなどの手間がかかる
- 為替ヘッジ付きの純金ファンドを購入できる
- 楽天カードで買えばポイント還元(1%)
コストと引き換えに得られるメリットは多いので、ここはうまく使い分けたいですね。
商品を選ぶ
パフォーマンス比較
では、パフォーマンスを比較してみましょう。以下は2017年11月時点で販売していた主な純金連動の投資信託の価格と、金の果実(1540)の価格を比較したものです。
出典:SBI証券の基準価額をもとに筆者作成
★凡例
- 水:金の果実(1540)
- 黄:iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
- 青:SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
- 橙:三菱UFJ純金ファンド
- 灰:日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
この期間、もっともパフォーマンスが良かったのはETFの金の果実(1540)でした。ただ、他のファンドと拮抗しており、その差はわずかです。
これだけではわかりにくいので、1540との比を取ったのが以下のグラフです。1を下回ると金の果実(1540)にパフォーマンスで劣ります。
出典:SBI証券の基準価額をもとに筆者作成
★凡例
- 黄:iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
- 青:SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
- 橙:三菱UFJ純金ファンド
- 灰:日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
投信でもっとも成績が良かったのは、iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)でした。そこからわずかに低い成績で日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)と三菱UFJ純金ファンドが続きます。
SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)はなぜか2017年から2018年に大幅にパフォーマンスが劣ってしまいました。ただ、それ以後は差が拡大することはありませんでした。
ここから商品を選ぶなら
この比較から純金に投資する投資信託を選ぶなら。
商品名 | 信託報酬 (%) | 実質コスト (%) | 純資産 (百万円) |
---|---|---|---|
SMT ゴールドインデックス・オープン (為替ヘッジなし) | 0.275% | 0.70% | 329 |
三菱UFJ純金ファンド | 0.99%※ | 0.545% | 29,365 |
日興ゴールド・ファンド (為替ヘッジなし) | 0.407% | 0.489% | 3,865 |
iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド (為替ヘッジなし) | 0.5085%※ | 0.335% | 2,485 |
現状のおすすめ順位は以下の通りです。
★純金に投資する投資信託のおすすめ順位
- 1位:iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)
- 2位:日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)
- 3位:三菱UFJ純金ファンド
- 4位:SMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)
純金は価値を生む商品ではないので、高いコストはそのままリターンの悪化に直結します。そのため、期間中でコストが低かったiシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)を1位に上げました。
iシェアーズゴールドインデックス・ファンド(為替ヘッジなし)は2018年、2019年と実質コストを0.3%台で運用し、投資先ファンドの管理費用を含めたコストが0.5%台と優秀でした。
信託報酬では優位だったSMT ゴールドインデックス・オープン(為替ヘッジなし)は、実質コストが割高な点と、まだ純資産が少ない点を理由に順位を下げました。できれば、10億円程度の資産が欲しいところですが、まだ時間がかかりそうです。
純金投信としては人気の三菱UFJ純金ファンドは3位にしておきました。他に比べて純資産が圧倒的に豊富なので、「みんなと同じものがよい」人にはこちらをおすすめします。
ちなみに日興ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし)は可もなく不可もなしといったところですね。この商品だけ2つの海外ETFに分散投資しているのが面白いですね。
投資信託を通じて純金に投資します!
というわけで、投資信託を通じて純金に投資しようと思います。コスト面ではたしかにETFが優位ですが、何より楽天証券 + 楽天カード積立で積み立てればポイントももらえるし、「積み立て忘れ」も防げるので。
特に株式を選好する投資家には「純金には配当や利息の類がないから投資しない」という意見が多いのですが、過去のパフォーマンスを見る限り、アセットアロケーションに純金を加えることでパフォーマンスの向上を期待できることを検証してきました。

年初は「(貴金属会社の)純金積立」と言ってましたが、まずは投信を通じて運用を始めます。あとは、状況次第でまた考えます。
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まとめ
- 純金に投資する際には、投資信託よりETFのほうがコストが安くなりやすい
- 純金価格に連動する主な投資信託を比較したが、パフォーマンスは正直大きな差が無かった
- 過去の純金のパフォーマンスを信じて、楽天カードで積み立てします
ちなみに、金の果実を買うメリットの1つは、現物と交換できることでしたね。その点で投資信託にはその手の交換制度がないので、「純金価格に連動する何か」を買ってるような気分になるのがデメリットの1つでしょうか。
将来的には金のインゴットとか買いたいですけど、それは金鉱株で一発当ててからになりそうです。
あたるのか。。
というわけで、この記事の補足を次の記事に書きました。

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