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老後の安心づくりは月2~3万円の積立投資から始める

1. 始める前の基礎知識




この記事は、特にツイッターで「周囲の人、みんなすごい金額を投資しているし、自分の投資額は少なくて心細いなぁ」って方に捧げたいと思います。

投資で大きなリターンを得る方法の1つは、より多額の金額を投資することです。ですが、個人それぞれに事情があるわけですから、すべての人が毎月10万円も20万円も投資できるわけではないと思います。

実際のところ、月2~3万円の積み立てだけでも、長い運用時間をかけることで、ある程度まとまった老後資産になる可能性が高いです。ツイッターで人気者になるのは難しいかもしれませんが、まずは月2~3万円の積み立てを継続するところから始めてはいかがでしょうか、という話です。

どうしてもFIRE(アーリーリタイア)したい、SNSで称賛を浴びたいなどと思ったら、その時は投資額の増額を検討してはいかがでしょうか。

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月2~3万円の積み立てなら、老後資産の一部になる

最初に述べておくと、この話は現在20~40代ぐらいの方が前提です。50歳、60歳になってから毎月2~3万円ずつ投資信託にも積み立ててても限界があります。

という前提の元で。

例えば、2002年から2020年までの約20年間、毎月2.5万円を先進国株式に積み立てると、2020年6月現在で約1200万円の資産を持っていることになります。この資産だけで老後を暮らすのは難しいものの、他の貯金や公的年金などを合算すると、まあ人並みの老後は送れるのでは?と思うわけです。

毎月2.5万円の積み立てを約20年間継続すると?

アセロラの乱数シミュレーションの結果も紹介しましょう。以下は8資産均等型に30年間積み立てたときの将来予測で、中央値はだいたい1500万円です。

毎月3万円の積み立てを約30年間継続すると?

老後の生活費は、老後にどれだけ贅沢をするか、質素に生きるかで決まる部分も大きいです。

1000万円ちょっとの資産では、「老後に毎年海外旅行に行く」みたいな贅沢はできませんが、「一部を取り崩しながら生活費に充てる」という使い方には十分です。

あとは自分が将来どんな生活を求めるか、で必要な資産も決まります。

他人と競うために、積立額を増やす必要はない

こういう「少額投資でもいいんだよ」みたいな話をすると、たまにいちゃもんつけてくる人がいます。彼らの言い分によると、月2~3万円の投資では富裕層になれないんだそうです。

しかし、上述の通りに自分が将来どんな生活を求めるかで必要な資産が決まりますから、そこに他人の講釈は全く関係ないのです。資産形成はある意味で、自分との闘いです。

FIREして富裕層になりたければ頑張ればいいし、老後穏やかに過ごしたいレベルなら、そのレベルにあった運用を目指すのがベストです。

こういう意見があることもぜひ知っておいてくださいね。

月2~3万の投資を地道にやっていく。 | ねこのきまぐれブログ

庶民の投資には月2~3万円で十分なんだと思う | 氷河期ブログ

大切なのは、誰かと資産や入金力を競うのではなく、どうすれば自分の人生が豊かになるか、です。収入も生い立ちも、抱える悩みも、すべて他人とは違うのです。その上で、若くしてリタイアしたい、またはSNSで資産の多さや入金力で称賛されたければ、収入の多くを投資につぎ込めばいいと思います。

個人的には、すべてを金に換えてしまうと、「浪費から得られたはずの意外な人生」を失ってしまう気がするんです。

例えば筆者はカナダに行ったのがきっかけで、カナダ株式に関心を持ち、その結果カナダに関連するフォロワーさんとツイッターでつながりました。もし「外国なんて金がかかるから絶対行かない」なんて思ってたら、絶対にありえなかった話です。

もちろん、FIREしたことで得られる人生もあるので、どちらが良いかは正直わかりません。

ですが、人生は一度きりなので、蓄財と「浪費」の良いバランスを生きているうちに見つけたいですね、とは思います。

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まとめ

  • 現在30~40代の人であれば、毎月2~3万円の積立投資を老後まで継続することで、老後資産の一部になるお金を作ることができる
  • 2~3万円の積み立てでは、FIREしたり、SNSで称賛を浴びたりすることは難しいかもしれない
  • お金のすべてを投資に振り分けると、「浪費」から生じる人生の可能性はなくなってしまう。どこまで投資して、どこまでを消費や浪費に振り分けるかは難しい

ちなみに、相場が下落したタイミングで心を折られて投資をやめていく方は結構いらっしゃいます。仮に月2~3万円の積み立てでも、20年30年と継続することはそこまで簡単ではありません

だから、金額の大小は問わず、「投資を継続できている」ことだけでも胸を張っていいと思います。

さあ、一緒に積み立てを継続していきましょうか。