「金投資の新しい教科書」は、その名の通り金投資に関する教科書です。雑学本としてのニュアンスも強いので、ゴールドに投資しつつ、ゴールドそのものを好きになるための書籍です。
どういった要因でゴールドが値動きするのか、ざっくりとどんな投資サービスがあるのか、政治・政策との関係はどんなものがあるか、といった事柄を広く学びたい時に、読んでみても良いと思います。
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金投資の新しい教科書の概要
「金投資の新しい教科書」はゴールドについて過去の歴史や相場、中央銀行との関係などのファンダメンタルズ的な内容から、なぜ日本は「黄金の国」と呼ばれたのか、錬金術は成功したのかなど、投資とは少し離れた雑学的な内容までを納めた書籍です。
1つの項目につき4ページ、全50問のFAQ形式になっています。
そもそもゴールドの本はジャンルがジャンルだけになかなか新しい書籍が発行されません。加えて、なぜか「今すぐ金を買え」みたいな命令口調の書籍が多く、その時のニュースをテーマに勢いだけで書かれた書籍が多いように思います。
そんな中で、堅実で必要な情報が網羅されているのが「金投資の新しい教科書」です。投資に関連する主な項目を挙げると以下のような話題が書かれています。
★主に解説されていること
- ゴールドが注目される理由
- どんなときにゴールドが買われ、どんな時に売られるか
- ゴールドに投資できる主な商品
- ゴールドに長期投資すべき理由
- 消費税とゴールドとの関係
多くのテーマが紹介されているので、1つのテーマはそこまで深く深堀されてはいません。とはいえ、ゴールドと米ドルが対の関係にある点や金ETFが価格に影響を与えている点、金融緩和との関係など、金投資を行う上での基本は押さえられています。
2013年の書籍なので、ちょっと新しいとは言い難くなった話題が多いのは仕方ないところですね。
感想など
「金投資の新しい教科書」は初めて買ったゴールド関係の本です。
実は買ったのは数年も前のことだったのですが、買ったのを忘れて、最近まで本棚の中に眠っていました。当時は理解できてなかったですけど、今見るとドルインデックスとの関係とか、金融緩和で流動性が高まるほど価格も上昇してきたとか書いてますね・・・はい。
もっと早く理解してたらコロナショックの価格上昇でもっと儲けられたはず・・・ううう。
「金投資の新しい教科書」の全体のコンセプトは、ゴールドへの長期投資を推奨しつつ、ゴールドそのものに関心を持ってもらう、といったものになってると思います。例えば、金融商品の話も純金積立やゴールド現物、金ETFなど、長期投資向きの金融商品に関する説明が多くなっています。
残念ながら、具体的なサービス名・商品名に関する情報は少ないので、この本を読んだだけでは既存のサービス選択まではできないと思います。なので、便利なサービスはグーグル検索で探しましょうね。
最近のさまざまなゴールドの投資サービスをまとめた本は「ムック本」としてたまに出てくるので、1冊買っておくと便利だなぁと思ってます。
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まとめ
- 「金投資の新しい教科書」はゴールドの歴史やファンダメンタル的な要因、雑学などを解説する書籍
- 2013年発行と少し古くなってきたため、例えばコロナの影響など、最新情報はない
- ドルインデックスや金融緩和との関係も書かれているので、「なぜゴールドが値上がりしているか・値下がりしているか」の理解に役立つ
というわけで、ゴールドへの投資について、参考になる書籍が欲しいと思ってましたら、本書のレビューなどもご覧になってみてください。
余談ですが、無料でゴールドのことを学ぶなら、ピクテ投信の動画チャンネルがかなり役立つのでぜひご覧になってみてください。今は書籍でなくとも、Youtubeで専門家の発信を視聴できるので便利な時代ですね。