農業ETF(MOO)にいまさらながら投資しちゃう

3. 商品選択と組み合わせ




以前、農業ETF(ヴァンエックベクトル・アグリビジネスETF / VanEck Vectors Agribusiness ETF)(MOO)のことをテーマにしたんですが、いまさらながら買ってみることにしました。

農業ETF(MOO)の運用成績とエルニーニョ・ラニーニャ現象の関係
農業関連株に投資するETFは海水温の変化とパフォーマンスに関連性がありそうかを調べました。 2020年10月に赤道直下の東部太平洋の海水温が下がる「ラニーニャ現象」が観測され、すでに穀物価格に影...

VanEck Vectors Agribusiness ETF | VanEck(商品紹介サイトはこっち)

シナリオとしては、「米ドル安からの商品価格上昇で、農業関連企業が恩恵を受ける」との可能性を考えています。

MOOは新興国株式のチャートとも似ており、今後しばらく新興国株式の上昇時に同じように値上がりする可能性があると考えています。そのため、米国株(S&P500)のリスク分散先として使えるのでは?とちょっと思い始めました。

[スポンサーリンク]

MOOに投資した理由

アメリカの政策的な理由から

先に述べたように、農業ETF(MOO)は「米ドル安からの商品価格上昇で、関連企業が恩恵を受ける可能性」に賭けています。

もう、完全にアクティブ投資家の思考ですねw

2021年1月6日に行われた米上院議員選挙では、2議席とも民主党が取りました。トランプ現大統領がもめ事を大きくしない限りは、今後「大統領も議会も民主党が支配」となり、民主党が掲げる政策が実行されやすくなります。

過去、アメリカの景気後退期には、自国の経済回復のためにドル安政策が行われる傾向にあります。加えて、現在はコロナの影響を受けて、多額のドル紙幣が印刷されました。

基軸通貨を持つ米国の場合、景気拡大期には低コストの資金調達のためにドル高、景気後退期にはデフレ圧力を緩和するためにドル安を指向する歴史的な傾向がある。

出典:ドル安は続くのか? | ピクテ投信

政策目標として円高誘導に動くのではなく、いわゆる「コロナ・ショック」対策の経済政策、FRB(米連邦準備制度理事会)のゼロ金利政策や米ドル資金の大量供給が、結果としてどれだけ米ドル安・円高をもたらすことになるかという観点が基本

出典:米民主党への政権交代と円高、日本の短命政権 | マネクリ

筆者が過去に調べた範囲によると、このような景気後退期には、大量供給された紙幣が米国以外の市場に流れて大相場をもたらす可能性があります。資源や商品(いわゆるコモディティ)はその候補の1つですが、コモディティそのものに投資するのは難しいので、ここでMOOが登場するのです。

MOOの過去の株価推移から

以下はMOOの過去の株価推移です。MOOの比較対象として、EEM(iシェアーズ新興国株式ETF)を挙げました(橙)。

MOOの過去の株価推移

こうしてみると、MOOの値動きはEEM(新興国株式)とも似ています。この両者の関係から、ドルが弱い時(ドルインデックスが下がり続ける時)は、MOOの値上がり・高値圏での維持が続くのでは?との予想ができます。

MOOは新興国株式の代用にも使えそうですね。

2008年以降の相場で、MOOが天井になったのは2011年4月でした。後付けではありますが、このMOOの値下がりはFRBのQE2の終了アナウンスが意識された可能性があります。つまり、今後も米国の金融政策の正常化はMOOの価格推移に大きな影響を与えそうです。

今のところ、ゼロ金利政策は2023年頃までは続くとされていますので、MOOの賞味期限は長くてもその頃までです。

ちなみにドルインデックスが早期に反転上昇した場合には、MOOは値下がりする可能性が高まります。MOOに投資する時には、アメリカの政策とともに、セットでチェックしたい指数です。

DBAが買えないから

MOOを除くと、農業系ETFとして「DBA(インベスコ DB アグリカルチャー・ファンド)(※農作物そのものに投資するコモディティETF)」が知られています。

ですが、筆者が主に使うSBI証券ではDBAを買えないため、その代わりにMOOを買いました

MOOの主な特徴

構成国とセクターウェイト

MOOの主な投資国と構成するセクターの比率は以下の通りです。

MOOの主な投資国とセクターウェイト

MOOは米国の企業を中心にカナダやドイツ、日本、中国など全世界の国を投資対象にしています。日本からはクボタ、マルハニチロ、日本ハム、日本水産が含まれており(2021年1月7日時点)、農業以外にも農業機器メーカーや加工食品メーカーも投資対象だとわかります。

一方、海外企業ではニュートリエン(カナダ)やモザイク(アメリカ)などの肥料会社の他、ディア・アンド・カンパニー(アメリカ)等の農業・建設関連機械のメーカーが含まれており、資源価格の上昇のほかにバイデン政権のインフラ投資の恩恵もありそうです。

セクターで見ると、生活必需品、素材、ヘルスケアで75%を占めています。

ファクター

ETF.comによると、MOOはサイズファクター(いわゆる小型株効果)と低ボラティリティに比較的ポジティブです。

MOOのファクター的な特徴

出典:VanEck Vectors Agribusiness ETF | ETFcom

一般に、サイズファクターを持つ商品はハイリスクハイリターンになりやすいものの、農業というテーマや生活必需品セクターが含まれることから、ボラティリティが抑えられているのかもしれません。

コストなど

その他、MOOの特徴は以下の通り。

MOO(農業ビジネスETF)(2021年1月1日時点)
ティッカーMOO
投資先全世界の農業関連ビジネス企業
ベンチマークMVIS Global Agribusiness Index
価格81.40ドル
取引単位1口
購入手数料証券会社に依存
経費率0.56%
純資産827ミリオンドル
分配頻度年1(12月)
分配金利回り1.14%
運用会社VanEck

[スポンサーリンク]

まとめ

  • MOOは農業関連企業に投資できるETF
  • 「米ドル安からの商品価格上昇で値上がり」で恩恵を受ける可能性がある(と考えている)
  • MOOは新興国株式のパフォーマンスにも似ているので、その代用に使えるかも

将来的にはMOOのインフレ感応度なんかも調べてみたいですね。

MOOの商品性を考えると、一過性の相場が終わった後も、(パフォーマンスはともかく)長く持っても差し支えないETFの1つだと思ってます。アイスを買うつもりで、MOOを買っていこうかな。

2021年6月に売りました

6月のFOMCの前後でMOOを売りました(長く持っても差し支えないと言いつつ)。今のところはまあまあ良いタイミングで売れた気がします。