アクティブファンドについて最近思うところ

4. 始めた後の応用知識




アクティブファンドについて最近思ってること」をまとめます。筆者も2~3年前は「信託報酬が大切!アクティブファンドは高コストだからダメ」みたいな思考に陥っていましたが、最近はもう少し柔軟に考えられるようになりました。

成長しましたね笑

最初に述べておくと、

★アクティブファンドへのよくある反論

  • 優れた商品を探すのが難しく、時間がかかる
  • せっかく選んでも優れた成績を出せるかはわからない

というデメリットがあることは知っています。知った上で、アクティブファンドについて最近思ってることを紹介します。

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アクティブファンドは衰退の道に?

もともとインデックス投資界隈では、「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」という話題はよく知られていました。

この情報を日本の若い資産形成層に広めるに至った一因を作ったのは金融庁だと個人的に思っています。そもそも、つみたてNISA自体がアンチアクティブファンド的な制度なのですから。

その結果として、今やTwitter上では、「低コストのインデックスファンドを選ぶことがマネーリテラシーの高さである」と言われるようになりましたね。これからを担う若い投資家層で、積極的にアクティブファンドを買う方はほぼいらっしゃらないのでは?と感じます。

手数料ビジネスで稼いでいたアクティブファンドや金融機関(特に銀行)は商売あがったりです(笑)

ただ、全てのアクティブファンドがインデックスファンドに劣後するわけではありません

冒頭で述べたように、優秀なアクティブファンドを探すには手間やそれなりの見る目が必要です。ただ、ある程度条件を絞ってやれば、少しは探しやすくなるのでは?と考えています。

優秀なアクティブファンドを探したい

というわけで、どう優秀なアクティブファンドを探すのか、というお話。

そもそも優秀なファンドは何に投資している?

そのヒントが、「どの程度のアクティブファンドがインデックスファンドを上回るか」にあります。少しS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスの資料を見てみましょう。

SPIVA Japan Scorecardよりベンチマークを下回ったアクティブファンドの割合

出典:SPIVA日本スコアカード(2020年) | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

この表はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが日本の投資信託が過去6か月~過去10年の間でどの程度インデックス(比較する指数)を下回った(アンダーパフォームした)かをモニターしたもので、途中で償還となったファンドも含みます。

これによると、以下のような事柄言えます。

★表から言えること

  • 国内株は小型株よりも大型株のアンダーパフォームする率が高い
  • 国内株と外国株では、後者のほうがアンダーパフォームする率が高い

つまり、この表に基づくと有力なアクティブファンドを探すなら、日本の小型株を投資対象とする商品を探すのが良さそうだと言えます。逆に海外株に投資するアクティブファンドで有力な商品を探すのは極めて難しそうです。

なぜ国内の小型株なのか?

このあたりは「ファクター」で説明できるように思います。

時価総額インデックスのパフォーマンスはほぼ大型株の成績で決まります。そのため、大型株主体のアクティブファンドは必然的に時価総額インデックスの成績に近づきます(そして、信託報酬分だけパフォーマンスが落ちます)。

一方、小型株には「サイズプレミアム」があります(いわゆる小型株効果)。つまり、小型株主体のアクティブファンドは「サイズファクター」で時価総額インデックスを上回る可能性を持ちます。もちろん、全ての小型株が大型株以上の成績を出すとは限らないので、その見極めがアクティブファンドの実力になります。

外国株については物理的な距離や言語の壁があります。筆者が思うに、優秀なアクティブファンドは海外に拠点を持つ外国人の運用者が運用していることが多いようです。日本人が無理に運用するのは向いてないんでしょうね。

最初から負けることが見える商品を除外する

アクティブファンドの中には、設定当初から指数に負ける(指数と勝負する気のない)商品が多いように思います。こういう商品に期待しても、まあ負けますよね。

例えば、ピクテのグロイン(ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド)は純資産が多いのと銀行で販売していることから、しばしば批判の的になるアクティブファンドの1つです。しかし、この商品は高配当の公益株を主体に投資しており、そのポートフォリオの時点で最初から指数と勝負する気がないのでは?と感じます。

今回の記事で考えたいアクティブファンドは、このような指数と勝負する気のないアクティブファンドではなく、運用者の実力でTOPIXやS&P500を超えていくような商品です。コンセプトからして負けて当然のような商品は除外しましょう。

少なくとも「毎月分配」等、分配の持続性をテーマにしたファンドを除外するだけでも、勝率の高いアクティブファンドを抽出できるのでは?と思います。

おすすめはなんですか?は秘密

こういう記事を書くと、たぶん「おすすめは?」となると思うんですけど、今は伏せておきます

アクティブファンドは過去成績が優秀だったからと、将来も高い成績を出るとは限らないのが怖いところ。だから個別株なんかと同じで、安易におすすめするものではないですね。

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まとめ

  • インデックスファンドの支持者が優勢になった今だからこそ、アクティブファンドを見直してみたい
  • ベンチマークを上回るアクティブファンドは日本の中小型株を投資対象とする商品が多い
  • 最初からベンチマークに勝つつもりのない商品は相手にしない

というのが、最近アクティブファンドに対して思ってることです。

結局のところ、例えば米国株(S&P500)が日本の中小型株以上の成績を出しているなら、日本の中小型株に投資するアクティブファンドを選ぶ意味がなくなるかもしれません。が、敢えて市場を分ける、運用ロジックを分けるという意味では、1つの分散投資に使えるんじゃないかなぁと思っています。

何より、日本の中小型株で億る人は結構いらっしゃいますよね。

個別の銘柄選びができないなら、それを投資対象としたアクティブファンドの選択の余地があると思うんです。