ゴールドへの投資について、読者様から質問を頂いたのでご紹介します。
8資産均等型のバランス投信を買いつつ9資産目として特定口座でゴールドのETFを買うのはどうなんでしょうか?
- eMAXIS slim バランス(8資産均等型) 88%
- 純金上場信託(1540) 11%
こんな感じで
eMAXIS slim バランス(8資産均等型)にゴールド(円建て)を11%加えることで9つの資産(国内外の株式・債券・不動産投資信託 + ゴールド)に均等に投資できます(以下、9資産均等型と呼ぶ)。
結論を述べると、過去の実績に基づく限り、9資産均等型のパフォーマンスが良くなります。
では、一緒に見ていきましょう!
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9資産均等型のリスクとリターン
myINDEXの資産配分ツールで9資産均等型のリスク・リターンを求めると以下のようになります。
8資産 | 9資産 | |
---|---|---|
リスク | 12.2 | 11.5 |
リターン | 6.3 | 6.8 |
シャープレシオ | 0.52 | 0.59 |
過去20年のデータに基づけば、8資産均等型にゴールド(円建て)を加えた9資産均等型のほうがリターンとシャープレシオが高く、効率的な運用を期待できます。これぞまさに分散投資の効果、ですね。
myINDEXのデータでは、ゴールドの過去20年の運用成績は「リターン:9.3%・リスク:16.3%」と、先進国株式もびっくりのハイリターン商品でした。このリターンは全て値上がりによって実現されたものです。
一方、ゴールドの過去20年のリスクは16.9%と高めです。ゴールドは短期的には値動きの大きい商品であることも指摘できると思います。
長期投資シミュレーション
モンテカルロシミュレーションを行い、8資産均等型と9資産均等型を比較したところ、ゴールドを加えた9資産均等型が良い成績になりました。
評価額 8資産 | 評価額 9資産 | |
---|---|---|
中央値 (実現利回り) | 468万円 (6.1%) | 493万円 (6.5%) |
平均値 | 501万円 | 515万円 |
最大値 | 1,300万円 | 1,436万円 |
最低値 | 167万円 | 182万円 |
20年後 元本割れの確率 | 3.3% | 2.3% |
★シミュレーション条件
- 上述のリスク・リターンの値を用いる
- 毎月1万円の積立投資
- 運用期間は20年(投資元本は240万円 = 1万円 × 12ヶ月 × 20年)
※あなたの将来に運用成績を保障するものではありません
インプットしたデータは9資産均等型が優れているので、モンテカルロから出力されるデータも、9資産均等型が良くなった、というわけですね。
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まとめ
- 国内外の株式・債券・不動産投資信託に純金を加えた9資産均等型を評価
- 過去20年の純金の成績が良かったため、シミュレーションによると9資産均等型のほうが運用成績がよくなりやすい
- 値動きの大きさに注意
実際にデータとして出してみると、純金をアセットアロケーションに加えるメリットがあるようだ、と求まりましたね。下記記事で紹介したのと同じような結果を得られていると思います。
金銭的余力があるなら、つみたてNISAなどと平行して運用してみてはいかがでしょうか。
もし8資産均等型を選ぶ際には、以下の記事も参考になれば幸いです。