2020年は「iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETF(証券コード:1478)」に投資してみました。毎月、1株ずつぽちぽち積み立てのように買っていく感じですね。
★iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFを選んだ理由
- 1口2,000円から買えるので、ポイント投資にちょうどいい
- 分配金利回り3%以上
- 日本の高配当ETFなので、為替リスクがない
日本の高配当ETFを買っているという話はあまり多くないので、銘柄の特徴とともに運用状況をまとめてみます
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iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFの特徴
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETF(1478)は米ブラックロックが設定したETFで、1口2,000円前後から買える点で魅力的な商品です。
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETF | BlackRock
信託報酬や純資産などの基本情報
証券コード | 1478 |
投資先 | 日本株式 (特に高配当銘柄) |
ベンチマーク | MSCIジャパン高配当インデックス (MSCI Japan High Dividend Yield Index) |
価格 | 1,966円 |
取引単位 | 1口(!) |
購入手数料 | 証券会社に依存 |
信託報酬 | 0.209% (税込み) |
純資産 | 534億円 |
分配頻度 | 年2回 2月/8月 |
分配金利回り | 2.95% |
マーケットメイク | ○ |
運用会社 | ブラックロック |
1478はマーケットメイク対象なので、取引量の少なさは心配無用です。
株式・為替・債券など、金融商品の市場における取引方法の一つで、取引所から指定されたマーケットメイカー(株式は証券会社、為替は銀行など)が常時「売り気配」と「買い気配」を提示し、相対取引を基本に売買を成立させる方法。発行済み株式数の少ない銘柄を扱う市場などで有効とされる
1478を選ぶ意義
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFは、MSCIジャパン高配当インデックス(MSCI Japan High Dividend Yield Index)に連動します。
MSCIジャパン高配当インデックスのパフォーマンスから、iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFを選ぶ優位性を確認してみましょう。以下は2004年からのMSCIジャパン高配当インデックス(MSCI Japan HDY)とMSCIジャパン(≒ TOPIX)の比較です。
グロスリターンなので「税金を考慮せずに配当を再投資した」と仮定したものです。
出典:MSCIジャパン高配当インデックス | MSCI(pdf)
ご覧の通り、MSCIジャパン高配当インデックス(MSCI Japan HDY)のほうが高い成績を出しています。
さらに過去に遡り、1994年6月30日からの年率リターンを見ると、MSCI Japan(≒ TOPIX)が1.68%だったのに対し、MSCIジャパン高配当インデックスは4.18%と、2.5%ほど上回っています。
出典:MSCIジャパン高配当インデックス | MSCI(pdf)
値上がりの乏しい指数は、配当再投資戦略で指数越えを狙える場合があります。TOPIXの特徴を考えると、1478は日本市場からできるだけリターンを取り出したい時の1つの方法と言えそうです。
ちなみに、1478のβ値は0.73でTOPIXに比べて、値動きがやや小さくなる可能性があると求まりました(対TOPIX。2016年1月1日~2018年12月31日)。実際、過去10年間のMSCIジャパン高配当インデックスの標準偏差は15.22で、MSCI Japan Index(≒ TOPIX)の17.09よりも小さめです。
★TOPIXに対する1478のベータと確実度
- β値:0.73
- 確実度:0.55
投資先企業とセクター比率
★1478の主な投資先(2020年1月6日時点)
- パナソニック
- 日本電信電話
- セブン&アイホールディングス
- 伊藤忠
- トヨタ自動車
- ソフトバンク
- KDDI
- 東京海上ホールディングス
- 日本たばこ産業
- 大和ハウス
※構成銘柄数は40
1478の構成銘柄は以下のような根拠で選定されています。配当利回りだけでなく、銘柄のクオリティをチェックしている点で、海外ETFのDVYやHDVに近い特徴を持ちます。
- 単純に配当利回りが高い銘柄を抽出するのではなく、配当性向、配当の継続性、ROE、負債 / 自己資本比率、収益の変動性、などをチェックした上で銘柄を選択する。
- 配当利回りの高さだけではなく、企業の財務体質まで勘案し、銘柄を選択しているのが、MSCI 高配当利回り指数の大きな特徴である。
出典:MSCI指数ハンドブック
1478のセクター比率は以下の通りで、主に一般消費財(Consumer Discretionary)や、金融(Financials)、通信(Communication Service)が占めています。配当利回りを高めようとすると、金融や通信の比率が多くなってしまいますね。
なお、業績が悪くなったた銘柄は1478のポートフォリオから外されますので、株価に対する配当利回りはおおよそ維持されるものと予想します。
ファクター
1478はスマートベータETFです。そこで、1478のファクターについてもチェックしておきます。
1478は配当要素を除くと、主にバリューファクター(相対的に割安な株)にポジティブです。一方、モメンタム要素はネガティブなので、典型的な「配当再投資で稼ぐ」タイプの商品だとわかります。
iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFに1年間投資した結果
というわけで、1478に2020年の1年間投資してみました。以下は2018年以降の株価推移で、投資した期間は真ん中より右側です(つまりコロナショックのちょっと前から)。
2020年は他の高配当ETFの例にもれず、1478にとっても厳しい1年間となりました。バリュー属性のある株式はワクチンのニュースが出るまで株価がほとんど戻りませんでしたね。
さて、そんな中でポイントがたまる度に1478を買った結果が以下。
2020年の1年間で1478を34株買え、年末時点で利益が出ています。ワクチン誕生のニュースで、それまでの購入が一気に救われた感じです。
2021年はまだコロナが終わってはいないものの、バリュー属性の株式にとっては引き続き厳しい状況が続くように思います。引き続き、ちょこちょことポイントで集めていくのが良さそうです。
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まとめ
- iシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFは1口2,000円前後で購入できる、利回り3%超の高配当ETF。投資先は日本の著名な企業
- 配当再投資を行なうと、MSCI Japan Index(≒ TOPIX)を上回る成績になる。リーマンショック時の下落もやや抑えられている
- 2020年はコロナの影響でバリュー属性のある高配当ETFにとっては厳しい1年間に。しかし、積み立てで集めた結果、2020年末には利益が
というわけで、2021年も楽天スーパーポイントでiシェアーズ MSCIジャパン高配当利回りETFを積み立てのように買っていこうと思います。
なお、この話題はインスタでも扱いましたので、関心あれば合わせてご覧ください。実際の購入履歴なども紹介しています。
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