これは昨日の話の続きで、今度はつみたてNISA口座と特定口座を併用するとどんな資産形成ができるのか?を紹介しましょう。
最初に述べておくと、つみたてNISA口座と特定口座を併用した運用は資産形成の理にも適ってますし、無意識的に多くの方がそういった運用を取り入れていると思います。もちろん、筆者もつみたてNISA口座と特定口座を併用して毎月お金を運用しています。
つみたてNISAだけ(もしくは、つみたてNISAとiDeCoだけ)でも構わないと思いますが、もし金銭的余力があったり、投資に関心を持ったりしたら、ぜひ試してみてほしいなと思います。
ちなみに、この話は以下の記事にも通じる話題です。
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つみたてNISA口座でできること。特定口座でできること
制限の多いつみたてNISA口座と制限がない特定口座
まず最初に、つみたてNISAのおさらいをしましょう。
★つみたてNISAの特徴
- 金融庁が認定した投資信託を買える
- 購入方法は積み立てのみ
- 利益には税金がかかりません
- 配当金は?株主優待は?→もらえません(悲
実は、様々な金融商品がある中で、この運用ルールはかなり厳しい制限です。例えば、投資と聞いて多くの人がイメージする「株主優待」や「配当金」といった運用と、このつみたてNISAの運用はかなり異なるものなんです。
言い換えると、「株主優待」や「配当金」といった運用も含めて「制限なく」取引できるのが特定口座です。
★特定口座でできること
- 配当金の多い国内企業の株式を買えます
- 株主優待のある国内企業の株式を買えます
- グーグル(アルファベット)やアップルなど、有名な外国株も買えます
- もちろん投資信託の運用もできます
- ただし、運用で得た利益には税金がかかります
例えば、Twitterで「つみたてNISAと米国株やってます」って人がいたら、その人はつみたてNISA口座と特定口座を併用しています。もしくは「つみたてNISAとネオモバやってます」という人も同じです。
つまり、つみたてNISA口座と特定口座を併用することで、両者の良いところをそれぞれ生かすことができるんです。
コア・サテライト運用という資産形成の王道
資産形成の1つの考え方に「コア・サテライト運用」という考え方があります。実はつみたてNISAと特定口座を併用するときの考え方って、このコア・サテライト運用を活用しやすいんです。
「コア・サテライト戦略」では、運用資産をコア(中核)とサテライト(衛星)に分け、コアは、「守りの資産」として長期的に安定して運用できる商品を保有し、サテライトは、「攻めの資産」としてコアよりもハイリスク・ハイリターンの商品を保有します。
これをつみたてNISAと特定口座に当てはめるとこうなります。
★コア・サテライト運用を私たちの資産形成に当てはめると?
- コア:つみたてNISAでインデックスファンドに長期投資
- サテライト:特定口座でインデックスファンドよりも超過利益を目指す
個人的にサテライト部分は必ずしもコア部分よりハイリスクハイリターンを目指す必要はないと思ってます。というのも、つみたてNISAの運用って配当金も株主優待もありませんから、投資の「わかりやすい利益」をサテライト部分で狙うのもよいと思うんです。仮にサテライト部分での運用に失敗したとしても、コア部分の長期投資に賭ければよいので、きっとなんとかなります。
筆者はそう信じるw
筆者は特定口座でどんな運用をしているか?
株主優待投資
筆者はつみたてNISAを始める前からイオン(8267)の株主を継続していて、長らく株主優待の恩恵を受けてきました。配当金や株主総会など、いわゆる普通の「株式投資」のために特定口座を利用しています。
ちょうど一週間前ですが、イオンの株主総会に行って来ました。貰った割引券を使って、総会後にイオンモール幕張新都心で食事してきました pic.twitter.com/9KaIrhLWkp
— みらいあせっと@東北投信🇨🇦🌴🇹🇭 (@instockexnet) May 30, 2018
現実的には、日本株は1単元100株の単元制度を敷いており、「日本株は軽く数十万円のお金が必要になる」という敷居の高さがあります。イオンも1単元で20万円以上の投資が必要なので、お金を貯めるのが結構大変です。
そのため、最近はネオモバやフロッギーのような少額投資できるサービスを使って、日本株を少しずつ買っている方も多いようです。
SBIネオモバイル証券(公式サイト)
以下のツイートはネオモバの話。
日本株は100株〜ってのが敷居高いので、端株投資出来るのが最大の魅力ですね!
手数料は期間限定Tポイントを考慮すれば実質月20円で安いですよねー。
お小遣いで少額投資を楽しんでいます☺️— りんりん@長期投資2年生 (@RinRin_aoihabur) February 22, 2020
メインがインデックス投信での運用ですので、「個別株を買ってみる」という経験のため使ってます。
ほとんどTポイントでの購入なので手数料取⇄ポイントで行ってこいと考えてます。
配当優待は考えず、奥さんが働いてる&今後の伸びを見込んでる介護業界の株をバイ&ホールドです。— のり (@noriyusaku1128) February 22, 2020
はじめまして🙇♀️
ネオモバは日本株の勉強として始めました。
花王など、1株あたりの金額が結構高いものを買えるのが利点だと感じています。日本株は内需の縮小で先が厳しそうなので、
数年様子見つつ出口をイメージして買い進めたいです。— 地味投資🍀ミーコ (@shouy09_chis09) February 22, 2020
カナダ株(米国株)取引
SBI証券の特定口座でやってるのはもっぱらこっちですね。米国市場に上場するカナダ籍企業の株式を売買しています。
多くの方は普通に米国の有名企業を買いに行くので、かなりマニアックなことやってますw
好きになった国の銘柄を売買しているだけなので、そこに合理性はありません。ただ「カナダのことをもっと知りたい」という一心だけで始めました。おそらく界隈唯一(?)のカナダ株専門ブログを始めてしまうほどなので、よほど好きなんでしょうね(他人事みたい言っちゃう)。
日本株と違って米国株は1株から取引できるため、「1か月1万円ずつ投資する」みたいな使い方もできます。最近の米国株ブームの背景には、過去数年で大きく利益が出た点に加えて、小口で取引できる敷居の低さもあると思います。
ちなみに海外ETF(米国上場の投資信託)を買う方もいらっしゃいます。筆者がTwitterで仲良くしているななしさん(@_teeeeest )やナザールさん(@investor_Nazal )は海外ETFを買ってますね。
VYMとBNDを定期購入。100万円を超えて継続は力なりを実感する | 氷河期ブログ
【投資方針】高配当ETF戦略はSPYD、君にきめた!! | トラインベスト
楽天スーパーポイントで高配当ETF
筆者は楽天証券にも口座を持っており、楽天スーパーポイントを使って毎月高配当ETF(1478)を取引しています。国内株式に投資できるETFで1口2,000円ぐらいで購入でき、高配当の名前の通りに、配当金利回りが3%以上あるのも魅力的なんです。
つみたてNISAを楽天証券で始める方は多いので、「つみたてNISAで楽天スーパーポイントをもらって、楽天スーパーポイントを使って特定口座で何か買う」という運用を行っている方は多いと思います。
特定口座を併用してどんな運用をすればいい?
個人的には国内株や国内ETFをおすすめしたい
というわけで、個人的には国内株や国内ETFをおすすめです。
★つみたてNISAとの併用に、国内株や国内ETFをおすすめする理由
- ネオモバやフロッギーを使えば、国内株も数百円~数千円から購入できる
- 国内ETFの多くは1万円以内で取引できる
- 投資情報をすべて日本語で集められるので、言語的な壁がない
もちろん米国株なんかも悪くないのですが、円から米ドルへの交換や英語の文献を当たることも増えるので、人によっては敷居を感じると思うんです。
なので、最初は例えば、つみたてNISAでオールカントリーや8資産均等型に積み立てて、特定口座で国内株や国内ETFを買っていれば、資産配分も問題なく運用できると思います。
お金がなかったら、つみたてNISAだけでも十分だよ!
つみたてNISAは、それだけでも十分に将来の資産形成に役立つ制度です。毎月の積み立てを行って、それでももっと投資したいと思ったときに、別の投資を検討すればよいと思います。
ちなみに、特定口座で選べる商品はかなり幅が広いので、迷って決めきれない場合にもつみたてNISAだけでよいと思います。
余談:つみたてNISAと特定口座で同じ商品を買ってもいいの?
もちろんOKですよ!
SBI証券の場合は、「課税シフト注文」しておくと、つみたてNISAの非課税枠からはみ出たときに、自動的に特定口座で同じ商品を買うことも可能です。
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まとめ
- つみたてNISA口座にはかなりの運用上の制限があるので、特定口座を利用することで、さらに資産形成の幅が広がる
- 特定口座の運用は自由度が高いので、個性が出る。ただ、初めての人には商品選択の幅が広すぎて大変かもしれない
- お金の余力が無い時は、つみたてNISAだけでも十分です
というわけで、「特定口座ってのはいろいろな商品を買えるんだな」ってのが伝われば幸いです。かなり個性がでるところなので、自分なりのスタイルを決めるのは結構大変だと思いますが、そこは運用の過程で慣れていけばよいと思います。
ネオモバに関心を持ったらこちらから公式サイトへどうぞ。
SBIネオモバイル証券(公式サイト)