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【つみたてNISA】下落相場で「怖い!」と思ったら、積み立ててる商品を変更してもよいかもしれない

つみたてNISA開始以降の5つのバランスファンドの下落率を比較5. 運用中に悩むこと・リバランス




言いたいことはタイトルで述べた通りです。

「株価急落!」「日経x円下落!」みたいなニュースが続くと、「つみたてNISAをやめたい」「つみたてNISAの積み立てを一時停止したい」みたいな需要が増えてきます。そういった相場への不安を感じるときは、「リスクの取りすぎ」で自分自身の商品選定が実は間違っていたのかもしれません。

困ったことに、自分自身の心理的なリスク許容度は、相場で「試された時」に初めて理解できるものです。

もし、あなたが今後、「よりおだやかに」つみたてNISAでの資産形成を継続したいならば、積み立てる商品をよりローリスクローリターンなものに変更してもよいかもしれませんね。

商品を変更する際には、今まで積み立てた商品は売らずに持っているほうが良いですよ!

では、詳しく解説しましょう!

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「怖い」と思ったら、価格変動の小さい商品を選びなおそう

先進国株式よりもローリスクな5つのバランスファンドのパフォーマンスを比較

ここでは一例として、個人投資家に人気の「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」がいかにハイリスクハイリターンな商品かを比較してみましょう

以下は5つのバランスファンドの2018年1月以降(つみたてNISA開始以降)の基準価額の成績と下落率を比較したものです。設定が遅かった楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)だけは2018年7月以降のパフォーマンスです。

つみたてNISA開始以降の5つのバランスファンドの成績を比較

出典:SBI証券の基準価額を利用して筆者作成

★凡例

  • 青:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)
  • 水:ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)
  • 灰:楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
  • 黄:たわらノーロード バランス(標準型)
  • 橙:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
  • 緑(参考):eMAXIS slim 先進国株式インデックス

つみたてNISA開始以降の5つのバランスファンドの下落率を比較

出典:SBI証券の基準価額を利用して筆者作成

★凡例

  • 青:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)
  • 水:ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)
  • 灰:楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)
  • 黄:たわらノーロード バランス(標準型)
  • 橙:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
  • 緑(参考):eMAXIS slim 先進国株式インデックス

この期間中、最も儲かったのは「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」です。一方で、最も損失を抱えたのも「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」でした。まさにハイリスクハイリターンを体現していますね。

一方で、バランスファンドはもっとも儲かりはしませんでした。その代わり、下落率も限定的で、そこまで大きな損失を抱えませんでした。

もしあなたが「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」のような株式ファンド(ほかにもオールカントリーとか米国株インデックスとか)にお金を投じていて、「株価の下落って怖い!こんなはずじゃなかった(涙」と感じたなら、バランスファンドへの乗り換えを検討してもよいと思うんです。

買ってないとわからないと思うんですが、実際に先進国株式ファンドなどを買って運用していると、理解できると思うんです。

乗り換え時に検討してほしいバランスファンド

Twitterの一部の界隈で話題になっているバランスファンドが2つほどあります。それが、「たわらノーロード バランス(標準型)」と「野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」の2つです。

★最近身の回りで話題になってるバランスファンド

  • たわらノーロード バランス(標準型)
  • 野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型

この2つの投資信託は、海外に投資する資産の一部(または全部)を為替ヘッジしています。そのおかげで、資産の価格変動の大きさを抑えられており、eMAXIS slim バランス(8資産均等型)をも超えるパフォーマンスを実現しています。

例え「eMAXIS slim 先進国株式インデックス」のような商品に投資していたとしても、下落相場で一気に利益を削られることを考えれば、「たわらノーロード バランス(標準型)」や「野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」のような商品を選ぶことも悪くないと思うんです。

たわらノーロード バランス(標準型)はちょっと純資産が少ない点がネックですが。。

以下は楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)を除く、上述の4つのバランスファンドとeMAXIS slim 先進国株式インデックスに積み立てた時の成績で、「たわらノーロード バランス(標準型)」や「野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」の価格変動の小ささに注目してほしいです。

つみたてNISA開始以降の4つのバランスファンドに積み立てていたら

出典:SBI証券の基準価額を利用して筆者作成

★凡例

  • 青:eMAXIS slim バランス(8資産均等型)
  • 水:ニッセイインデックスバランスファンド(4資産均等型)
  • 灰:楽天・インデックス・バランス・ファンド(均等型)※
  • 黄:たわらノーロード バランス(標準型)
  • 橙:野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型
  • 緑(参考):eMAXIS slim 先進国株式インデックス

※2018年以降の設定なので計算せず

将来の利益も大切だけど、「継続すること」も重視したい

相場の急変で不安を感じるなら、商品選定の見直しを

つみたてNISAでeMAXIS slim 先進国株式インデックスなどの株式のみで運用するファンドが選ばれる理由は、将来の期待利益が大きいからです。これは過去の研究などから得られたもので、「将来もおそらくそうだろう」と想定されています。

しかし、いくら利益を重視して運用したとしても、途中で損失を出してやめてしまっては運用した意味がありません。しかも、「少し前までは儲かっていたのに、損失が出て怖くなってしまったからやめる」では、本当に今までの運用はなんだったのでしょう?みたいな感じになってしまいますよね。

なので、相場の急変で不安を感じたときには、今積み立てている商品は本当に正しい選択だったかを見直してもよいと思います。そして、不安が収まらない時には、よりリスクを抑えた商品に乗り換えることで、新たな積み立てを始めてもよいと思います。

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別の商品に積み立てを始めるときは、元の商品を「売らない」ように

もし、積み立てる商品を変更するときには、これまで買っていた投資信託は売らないようにしたほうが賢明です。

★投資信託を売却せずに持ち続ける理由

  • 相場が戻ってくれば値が戻る
  • つみたてNISAは、売った分の非課税枠は戻らない

いつも書いてますが、現在の株価は、過去の歴史的な暴落よりもはるかに高いところにあります。きっとこれからも同じだと思います。

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まとめ

  • eMAXIS slim 先進国株式インデックスのような、ハイリスクハイリターンな商品は下落相場でこれまでの利益を急速に減らしやすい。バランスファンドのほうが価格変動は穏やか
  • 相場で不安に感じたり、怖いと思ったなら、積み立てる商品を変えることを検討してもいい
  • 積み立てる商品を変える時には、もともと買っていた商品はできるだけ売らないほうが良い

結局、自身の商品選定の正しさが試されるのは、往々にして急激に株価が落ちていくような相場だったりします。もしあなたが、下落相場を経験して、「不安」「怖い」と思ってるなら、ご自身の運用も一度見直してみてください。

そして、「リスクを取りすぎてるせいかも」と感じるようでしたら、積み立てる商品をよりローリスクなものに変更してもよいと思います。

って、昔も同じこと書いてましたねw

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