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SPYDはダウの犬を模した「S&P500の犬」ETFだったという話

SPYDはSPYのdogs?3. 商品選択と組み合わせ




最近「SPYD」の話題が少ないとのことなので、ちょっとネタにしてみました。

ある時気づいたのですが、SPYDって「ダウの犬」を模したETFだったんですよね。

知ってます?ダウの犬って?

今回はSPYDがS&P500の犬、つまりSPYのdogs(= SPYD)ってお話を紹介しましょう。

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ダウの犬ならぬ「S&P500の犬」

SPYDは「ダウの犬」をS&P500に応用しているポートフォリオです。細かい銘柄数の比率などは違えど、コンセプトは同じなので「犬」と呼んでよいと思います。

SPYDのベースになっているダウの犬とは、ダウ構成銘柄のうち、配当利回りの高い銘柄(= 株価の低い銘柄)を均等に購入するもので、配当収益と株価の値上がり益を合わせたトータルリターンでダウ平均株価を上回ろうとする運用のことです。

NYダウ採用銘柄(30銘柄)を配当利回りの高い順に並べ、上位10銘柄を選ぶ。その10銘柄を等金額で買う

出典:利回り5.0%!「高配当株ファンド」を自分で作る「ダウの犬」戦略 | トウシル

SPYDの特徴については過去にも記事を書きました。

  • SPYDは均等ウェイトのポートフォリオを採用することで、一般的なインデックスとは一線を画す商品(だから、王道のインデックス派には評判が悪い)
  • 高配当株は一般的に不人気な株式で、キャピタルゲインを期待しにくい。しかし、SPYDは小型株効果を利用することで、高い値上がり益も追求しようと設計されている

「SPYDが暴落した」とうろたえることはない。将来は明るい(しかし先は長い)

ね、似てるでしょ?

ダウの犬の書籍(下記)には小型株のことも書かれています。「株価が低いほど変動率が高い」という小型株の特徴を利用し、トータルリターンの改善に活用するのです。

ダウの犬投資法 プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略 | Amazon

SPYDの「D」はDividend(配当)とDogsをかけてるんでしょうね。

しゃれてて面白いですね。

この「S&P500の犬」は、高配当の不人気株(バリュー株)を集めて、配当再投資を通じてS&P500以上のトータルリターンを目指す戦略を目指します。

いわば、相場のトレンドに逆らう逆張り投資です。

逆張りだからまだ先が長い

上述の通り、ダウの犬戦略は株価が低くなった銘柄に投資し、将来の反発を期待するものです。株価反発のためにはなんらかの好材料が必要であり、SPYDの場合はおそらくコロナ以降になると思ってます。

本来、SPYDが目標とするインデックス(S&P 500 High Dividend Index)は、この犬戦略がS&P500と同等かそれ以上のパフォーマンスを期待できるものです(2017年頃の相場とか)。

S&P500高配当指数 vs S&P500

株価が回復してくるまで、SPYDをコツコツと積み上げるか、別の投資を選ぶかはあなた次第です。

巨大IT企業に代表されるグロース株が高いパフォーマンスを上げる現在では、ダウの犬戦略はきついのかもしれませんね。

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まとめ

  • SPYDはS&P500の犬。「ダウの犬」という配当再投資戦略を模したETF
  • コロナ下の現状では、「高配当株が不人気である理由」のほうが強く出ている印象
  • 個人的には、SPYDはアフターコロナ銘柄

やはりコロナが終わらないと、SPYDの株価は横ばいのままかもしれませんね。

SPYDの基本的な特徴は以下の記事をご覧ください。

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