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ゴールド(米ドル建て)の30年利回りを求めてみた

3. 商品選択と組み合わせ




過去40年のゴールド先物価格(米ドル建て)を使って名目利回りを求め、そこから実質利回りも推定してみました。

★ゴールド(米ドル建て・利回り)

  • 名目利回り:4.2%
  • 実質利回り:0~2%程度

以下、詳しく見ていきましょう!

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ゴールドの名目利回りは約4%

Investingで配布されている、ゴールド先物価格(ドル建て)を利用し、1980年1月1日から2020年8月6日までの保有期間リターン(ローリングリターン)を求めてみました。以下がその求めたグラフです。

ゴールドの30年ローリングリターン

1980年から2020年のどこかで1年間ゴールドを保有した時の利回りは約-41%~+68%の間に収まりました(グラフの一番左)。良いタイミングで投資できるとプラスのリターンになり、悪いタイミングで投資するとマイナスリターンになるというわけです。

保有年数をもっと長くし、10年間ゴールドを保有した時の利回りは約-7%~+21%に収まりました。保有期間が長くなったため、複雑な相場を経験し、利回りも「均された」ためです。

さらに保有年数をもっと長くし、30年間ゴールドを保有した時の利回りは約1%~+6%に収まりました(グラフの一番右)。ここまでくると、どれだけ運が悪くとも、投資した元本以上にお金が増えたことになります。

このゴールドの利回り中央値を見ると、運用年数を問わず、約1%~5%の間に収まります。今回の計算では、25年を超えた時の米ドル建てゴールドの利回り中央値は約4%でしたので、1980年から2020年のゴールドの名目利回りは4%程度と考えるとよさそうです。

1980‐2020年のゴールド名目利回り
中央値平均値
利回り4.24.2

参考までに、Seeking Alphaで紹介されていたドル建てゴールドの利回りは年5.68%でした。運用期間が多少異なるので、数値も異なりますが、だいたい似ていると感じます。

つまり、ゴールドは「配当がないからお金が増えない」なんてことはなくて、値上がり益だけで年4%ぐらいは増えてきたことになります。

ちなみに、この試算では28年以上ゴールドを保有すると、どんなに悪いタイミングで投資しても元本割れはなくなりました。28年はちょっと長いですね(笑)

実質0~2%ぐらい

以下の記事で紹介したグラフ(米国消費者物価指数)を参考にすると、ゴールドの実質利回りは0~2%程度でしょうか。

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ゴールドの価格推移というと、以下のシーゲル教授のグラフを思い出しますが、本質的な価値は変わらないのでしょうね。お金が増えているから、ゴールドの価格が上がっている(お金の価値が減っている)だけで。

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まとめ

  • 過去40年の相場を用いたゴールド(ドル建て)の名目利回りは約4%
  • インフレ率を考慮したゴールドの実質利回りは0~2%程度
  • ゴールドの価格は上がっているが、それはお金の価値が下がっているから。ゴールドの本質的な価値は変わっていない

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