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「CXSE(中国株ニューエコノミーファンド)」で中国のハイテク企業に投資!

3. 商品選択と組み合わせ




ウィズダムツリーのETF「CXSE(中国株ニューエコノミーファンド)」について解説します。

WisdomTree China ex-State-Owned Enterprises Fund | Wisdomtree

中国株への投資は比較的人気のある話題ですが、なかなか商品選びで悩むところです。また、優れた商品はネット証券で取引できないことも多いです。

そんな中で、中国のハイテク企業群(ニューエコノミー銘柄)に集中投資できる銘柄の1つが「CXSE」です。アリババやテンセントなど、現在話題に上がりやすい中国企業を上位に据えています。

では、一緒にみていきましょう!

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CXSEはどんな商品なの?

中国の民営企業に投資

CXSEは米ウィズダムツリー社のETFで、約97%を中国株、残りを香港株に投資します。

CXSEは中国政府が20%以上の株式を保有する企業を「国有企業(State-Owned Enterprises)」と定義し、その国有企業をポートフォリオから除外します。残った民間企業を浮動株調整時価総額比率で保有し、運用を行います。

CXSEのポートフォリオから国有企業を除外する理由は、過去のパフォーマンスが悪いからです。以下はMSCIチャイナインデックスに含まれる民営企業(Non-SOE)と国営企業(SOE)のパフォーマンス差を示したもので、民営企業のほうが圧倒的です。

中国民営企業と国営企業のリターンの差

このパフォーマンス差について、国営企業は株主を見ずとも経営できるため、「業績を良くしよう」との考えが乏しい可能性があります。

加えて、国営企業はエネルギーや金融などの伝統的な「オールドエコノミー」が多く、近年株価が上がりやすい「ニューエコノミー」銘柄は少ない傾向にあります。

MSCIチャイナインデックスに含まれる国営企業と民営企業のセクター

そこで、国営企業を除いて、成長著しい民営企業だけでポートフォリオを固めたのがCXSEです。

なお、ポートフォリオは浮動株調整時価総額比率で作られるものの、特定の条件で銘柄選別を行っているため「スマートベータETF」の一種になります。

主な銘柄とセクター比率

CXSEの主な構成銘柄と構成国比率を見てみましょう。

CXSEの主な構成銘柄とセクター比率

CXSEの主な上位構成銘柄はアリババやテンセントなど、情報技術関連銘柄が主体です。国営企業を除外しているため、比較的時価総額の大きな中国建設銀行(China Construction Bank Corp)等は含まれていません。

セクター比率でみると、一般消費財セクター(Consumer Discretionary)や通信セクター(Communication Service)、情報技術セクター(Information Technology)などが大きな比率を占めています。

逆に近年の相場では足を引っ張りやすいエネルギーはほとんど含まれていないなど、興味深いです。日本から中国のハイテクセクター中心に投資できる商品は限られるため、ネット証券で取り扱いのあるCXSEはその中で特に活用しやすい商品です。

「CQQQ」というETFがありますが、ネット証券では購入できません。

手数料等

その他、CXSEの特徴は以下の通り。

CXSE(中国株ニューエコノミーファンド)(2020年11月9日時点)
ティッカー CXSE
投資先 国営企業を除いた中国株式100社超
ベンチマーク WisdomTree China ex-State-Owned Enterprises Index
(中国株インデックス(国営企業除く))
価格 63.68ドル
取引単位 1口
購入手数料 証券会社に依存
経費率 0.32%
純資産 約375億円
(361ミリオンドル)
分配頻度 四半期(3/6/9/12)
分配金利回り 0.65%
運用会社 WisdomTree

2013年以降のパフォーマンス

以下はCXSEのパフォーマンスです。比較対象として、VOOとEEMを挙げています。

CXSEのパフォーマンス

CXSEは一般的な新興国株式ファンド以上のパフォーマンスを出しています。特に2020年以降はその上昇が急激である点が印象的です。

もしかしたら、将来CXSEには含まれないようなエネルギーや金融関連のセクターが強くなるかもしれませんが、それでも「株主を見ない企業が足を引っ張る」可能性は十分にありますから、CXSEを活用するメリットはあるように感じます。

分配金

CXSEの分配金利回りは1%未満で低めです。ウィズダムツリーの他のETFと異なり、CXSEは配当成長をテーマにするものではない点や、ポートフォリオにグロース株が占められる点でどうしても配当利回りは低めになってしまいます。

この商品を活用するなら、配当目的ではなく、株価の値上がりに期待して投資したほうが良いです。

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まとめ

  • CXSEは、米ウィズダムツリー社のスマートベータETF。国営企業を除いた中国企業へ投資
  • CXSEから国営企業を除外する理由は、株主を見ておらず、効率の悪い経営がされている可能性があるから。実際、国営企業のパフォーマンスは低い
  • CXSEは一般的な新興国株式よりもパフォーマンスが良かった。分配金利回りは低いので、株価の成長に期待して投資したい

ちなみに、CXSEの類似商品にXSOEという新興国株式ETFもあります。こちらもコンセプトは同じで、国営企業を除外したものです。

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