eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスのパフォーマンスを調べてみた

3. 商品選択と組み合わせ




先日、「日本株はどのインデックスファンドを使うか」との話題で「eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスが優れている」との話を教えていただきました。

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスって知ってます??

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックス | 三菱UFJ国際投信

筆者は知らなかったので、「実際どうなのかな?」って調べてみたのが、この記事です。正直、ちょっと買いたくなってしまいました

というわけで、eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスについて調べた結果を紹介しますね。

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eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスのパフォーマンス

投資信託の概要

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスは国内上場企業のうち、高ROE(自己資本利益率)でかつ、①財務健全性、②キャッシュフロー収益性、③利益安定性の3点が優れた150銘柄(REITを除く)を投資対象とするインデックスファンドで、クオリティファクターを採用したスマートベータの投資信託です。

スマートベータとは?

従来の時価総額型の指数のように市場全体の平均や値動きを代表する指数ではなく、財務指標(売上高、営業キャッシュフロー、配当金など)や株価の変動率など銘柄の特定の要素に基づいて構成された指数。中長期的に市場平均を上回るようなパフォーマンスを期待する指数

出典:スマートベータ指数(すまーとべーたしすう) | 野村証券

クオリティを基準にしますので、いわば「「バフェット的に」優れた企業を発掘してポートフォリオに組み入れた投資信託」と考えればよいと思います。

ベンチマークと算出方法

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスのベンチマークは「iSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックス」と言います。この指数は三菱UFJ信託銀行とドイツのSTOXXが共同で開発したものです。

銘柄選定は最初に浮動株時価総額インデックスの「STOXX Japan 600 Index」があり、そこからクオリティ的に優れた150社を選定します。この150社からクオリティで重みづけした順位を作り、1銘柄あたり最大2%の組み入れ比率でポートフォリオを作ります。

(筆者の解釈を間違えていなければ)市場の中~大型株のうち、特に経営面で優れた企業に投資することになるはずです。

設定来のパフォーマンス

さっそく、eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスのパフォーマンスについて見てみましょう。比較対象にeMAXIS TOPIXインデックスを使っています。以下はeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスが設定された2015年11月を基準に、基準価額の変化をグラフ化したものです。

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスとTOPIX連動投信の比較(設定来のパフォーマンス)

ご覧の通り、設定来からのパフォーマンスでは、eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスが優れます

次は下落率。一般にクオリティを重視したインデックスファンドは、下落相場への強さが期待されます。景気後退期であっても、優れた企業ならば企業業績は安定するだろうと期待できるからです。

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスとTOPIX連動投信の比較(下落率)

こちらも期待通りに、全体的にeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスの下落率が抑えられています。特に2019年以降の差はかなり目立ちますよね。

以下はeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスの保有期間リターンを統計的に求めたものです。

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスとTOPIX連動投信の比較(保有期間リターン)

全体的にeMAXIS JAPANクオリティ150インデックス(実線)のパフォーマンスはTOPIXインデックスよりも上振れしており、少なくとも過去5年間の期間であればTOPIX以上のパフォーマンスを期待できそうでした。

2001年以降の計算上のパフォーマンス

次はeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスが設定される以前の計算上のパフォーマンスを見てみましょう。三菱UFJ信託銀行の資料より引用します。以下は2001年7月から2020年3月までのiSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックスとTOPIXのパフォーマンスを比較したものです。

クオリティ150とTOPIXの収益率別パフォーマンス

出典:https://www.tr.mufg.jp/houjin/jutaku/pdf/u202007_1.pdf

この図によると、iSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックスは特にTOPIXの下落局面でTOPIXより優れた成績を出す傾向にあります。先に述べたように、クオリティファクターに期待されることは下落局面での強さです。少なくとも過去の期間であれば、その目論見はうまく回っているように見えます。

基本的な情報

その他、eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスの特徴は以下の通り。

eMAXIS JAPANクオリティ150インデックス(2021年2月24日時点)
協会コード0331115B
投資先日本株式150銘柄
ベンチマークiSTOXX MUTB JAPAN クオリティ150インデックス
購入手数料ノーロード
信託報酬0.44%
信託財産留保額0%
純資産17億円
運用会社三菱UFJ国際投信

なお、記事執筆で最新のeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスの総経費率(実質コスト)は0.436%でした。つみたてNISAの低コストなファンド群よりは少しコストがかかるものの、悪くない水準だと考えます。

純資産は17億円と少なめですが、ラップファンド向けの投資信託などとマザーファンドを共有しているので、償還リスクは低めなのではと思います。

投資判断

つみたてNISAやiDeCoなどの非課税枠を考えると、eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスよりも一般的な国内ファンドを非課税枠で買ったほうが最終的に儲かるかもしれません。どうしても税金の壁は高いです。

ですが、非課税枠外で日本株に投資したいと考えた時には選択の余地があるように思います。

正直、TOPIXも日経平均株価も少し使いにくいところがあるので、分散先の1つとしてeMAXIS JAPANクオリティ150インデックスを保有しておくとよいかなぁと考えてます。この投資信託はポートフォリオに入れておきたいです。

何よりスマートベータですし、クオリティファクターですし。

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まとめ

  • eMAXIS JAPANクオリティ150インデックスは財務健全性などの「クオリティ」に注目して日本株150銘柄を選んだインデックスファンド
  • 特に下落相場での耐性に期待できる。下落を抑えることで、次の上昇相場で大きなリターンにつなげられる
  • 非課税枠外で日本株に連動する投資信託を買いたい時に

というわけで、面白そうなので、適当なタイミングで少し買って放置しておこうと思います。