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ゴールドと関連する指数の動向(2021年上半期)

3. 商品選択と組み合わせ




ゴールドの話がしたいので、無理やり最近の状況を記事にしてみます。ちなみに前回の相場の話はこちら。なんだか弱気の時にばかり記事書いてますw

ゴールドの価格がずるずる下落。今後どう投資していくか
ゴールドは2020年8月に1オンスあたり2075ドルを付けたあと、3か月ほどゆるゆると下落相場が続いています。投資家も勢いが弱まってきており、最近は「これからゴールドを買うのか!?」「売るべきですか?...

2021年6月のFOMC以降は雰囲気が変わってしまい、どうしても強気になれない相場が続いています。将来的にはテーパリング・利上げで売られるだろうとの見通しもありますが、個人的には気にせず積み立てていきます。

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2021年以降のパフォーマンス

最近のゴールドの状況

ゴールドと関連指数の主なパフォーマンス

というわけで、2021年以降のパフォーマンスを掲載したのが上図です。ゴールドの他、ゴールドと比較的関連性の高い指数として、米10年債(名目・実質)とドルインデックスを掲載しています。

また、大型金鉱株(GDX)と小型金鉱株(GDXJ)も併せて掲載しました。

ゴールドは基本的に以下の関係があります。

★ゴールドと他指標との大切な関係

  • 実質金利が上がるとゴールドは弱い
  • ドルインデックスが上がるとゴールドは弱い

これはゴールドを「1つの通貨」として考えると、米ドルとの相対的な魅力さでパフォーマンスが左右されているのだと気づきます。

さて、2021年のゴールドは、4月頃までは下落傾向にありました。これは米10年債(名目)の利回りが上昇することで、実質金利が上昇してきたことも影響しています。加えて、ドルインデックスも上昇傾向にあり、ゴールドには厳しい期間でしたね。

4月以降は金利が天井を迎えたため、逆の傾向になりました。しかし、6月半ばFOMCで比較的タカ派な雰囲気だったため、特にドルインデックスが強く上昇し、ゴールドは再び弱気な状況に入ります。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、6月15日、16日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開催し、大方の予想通り、ゼロ金利政策および量的緩和の維持を決定しました。しかしながら、今回はいくつかの点で想定よりもかなりタカ派的な会合となり、市場もサプライズと受け止め、大きく反応しました。

出典:2021年6月FOMCレビュー~想定よりもタカ派的 | 三井住友DSアセットマネジメント

実質金利は未だ-1%台とゴールドにとっては魅力的な水準にあります。ですが、ドルインデックスが強いために、ゴールドはなかなか値上がりしないというのが現状ですね。

ついでに金鉱株の状況

需要があるかないかわかりませんが、金鉱株ETFのパフォーマンスも貼っておきます。GDX(大型)からGDXJ(中小型)の成績を引いたものです。

金鉱株ETFのパフォーマンス

おそらく、ゴールドが強気な状況ではGDXJが相対的に強く(トレンドが下向き)、弱気な状況ではGDXが相対的に強い(トレンドが上向き)と考えています。現状では、ほぼ一貫して大型株が選好されているので、今はやはり弱気な状況ではありますね。

それでも買うんだけどね(笑)

個人的に、ゴールドは各国政府が手放さない限りは価値が維持されると考えています。「ゴールドはビットコイン(デジタルゴールド)に置き換えられる」みたいな話も出てきますが、だったらビットコインも一緒に買っておけばOK!(適当

ドルコスト平均法で積み立てていけば、短期的には弱気でも長期的には利益が出るでしょう、って精神です。

ちなみに、運用会社などの予想では、今後は利上げが近づくにつれて値下がりするのではとの見通しも結構あります。以下の動画ではリーマンショック後のテーパリング~利上げ時のゴールドの価格推移が紹介されているので、ゴールドへの投資に関心があればきっと参考になると思います。

逆に、まだインフレ懸念の話もくすぶっていますね。個人的にはインフレの話は一旦終わったものと思っています。

個人的予想では、ゴールドはドル建てで1500ドルを割ることはもう無いのでは?と思ってます。「上がったり下がったりしつつも、下値は切り上げていく」そんなイメージを持ってます。当たるかどうかは知りませんw

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まとめ

  • ゴールドと関連する指標などの2021年上半期の動向を振り返る。最近ではドルインデックスが相対的に強いためにゴールドの値上がりが抑えられている可能性
  • 金鉱株は相対的に大型株が強く、相場全体として弱気な雰囲気
  • 過去の相場ではテーパリングが近づくほど値下がりし、利上げが始まった時点でゴールドは底を打った

全然関係ないですけど、最近Pythonをようやく始めまして、今回はそれで作ったグラフを使いました。エクセルでちまちまグラフを作るよりも楽ですね!データ加工はもうPythonにすべて任せ、相場判断や記事を書くところにだけ頭を使いたい今日この頃です。