「つみたてNISAを使って純金に投資したい」とか、「純金とつみたてNISAってどっちを選ぶ?」とか迷ったりしていませんか。
結論から述べると以下の通りです。
★記事の結論
- 純金はつみたてNISAを使って投資できません
- 純金とつみたてNISAは、つみたてNISAを優先すべきです
- 金銭的余力があれば、純金投資の併用もおすすめ
この記事では、つみたてNISAを優先すべき理由や、純金投資とつみたてNISAの比較を通じて、つみたてNISAを優先すべきと判断した理由について解説します。また、純金投資を取り入れる際のポイントや、おすすめの保有比率なども併せて解説しています。
ちなみに2020年時点の筆者はつみたてNISAを中心に、ごくわずかに純金投資を取り入れています。
なお、他のゴールドに関する記事はこちらから。
では、詳しく見ていきましょう!
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純金(ゴールド)はつみたてNISAで選べない
純金投資の方法と言えば、純金への直接投資(金貨や延べ棒買う)以外にもいくつかあります。が、それらは含め、純金投資はすべてつみたてNISAの対象外です。
金融庁のウェブサイトには「分散投資に適した一定の投資信託」との文言があり、その中に純金に投資するものは含まれていません。
長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託
歴史的に、もっとも高いパフォーマンスを発揮したのは株式でした。一方、純金は過去200年間でインフレ調整後の純金の価格がほとんど変わりませんでした。
これは純金が1970年代頃までは通貨の裏付けとして使われてきたという背景や、そもそも純金自体はあたらしい価値を生まないことに起因しています。
このような背景も考慮し、「初心者が比較的利益を得やすい方法」を検討した結果、つみたてNISAからゴールドは除外されたのだと筆者は考えます。
最初はつみたてNISAで良いんじゃないかな
つみたてNISAと純金投資の比較
つみたてNISAとゴールドについて、さくっと比較してみましょう。
つみたてNISA | 純金投資 | |
---|---|---|
最低投資額 | 100円 | 100円 |
手数料 | 安い | 高い場合もある |
積立投資 | できる (ドルコスト平均法) |
できる (ドルコスト平均法) |
将来の期待利益 | 多い? | 少ない? |
非課税メリット | あり | 選び方次第 |
つみたてNISAと純金投資で迷ったときに、一番考慮したいのは「どちらが儲かるのか」ですよね?
単刀直入に言えば、おそらく非課税メリットのあるつみたてNISAのほうが儲かります。単純に「利益に税金がかからない」メリットはかなり大きいです。
一方、純金投資もiDeCoを通じて投資信託を購入することで非課税メリットを受けることも可能です。
しかし、ゴールドは、例えば田中貴金属店や三菱マテリアルの純金積立は非課税にできないなど、一長一短なところがあります。加えて、ゴールドは新たな価値を生まず、価格の変動が外部要因任せなところもあります。
その点で、すでに利用しやすく整備されたつみたてNISAは便利です。投資信託の手数料もかなり引き下げられているので、長期間継続できれば利益を期待しやすいのがメリットです。
併用してもよい
純金は株式や債券とは異なる値動きをするため、資金的な余力があるなら、つみたてNISAとゴールドへの投資を並行するのもおすすめです。
その際には各種サービスのポートフォリオ例を参考にしても、資産の約5%前後を目途に調整すればよいのでは?と思います。もちろん「つみたてNISAの資産 > 純金の資産」です。
もちろん、金銭的余力が無ければ、つみたてNISA優先でよいと思います。
iDeCoを利用した場合、金融機関によっては純金に連動する投資信託に投資できる場合があります。判断に悩みますが、純金ETFや投資信託などをつみたてNISAやiDeCo外の口座(特定口座)で買うと管理が簡単ですね。
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まとめ
- つみたてNISAを使って純金に投資することはできない。つみたてNISAでは株式に連動する投資信託ばかりが選ばれている
- 非課税メリットを考慮すると、つみたてNISAを優先に利用したほうがいい。純金も少額から積み立てできるなど、つみたてNISAとの類似点も多いが、非課税メリットが無い分だけ利益が減ってしまう可能性がある
- お金に余力がある場合には、つみたてNISAと純金投資を併用すると、資産の変動を穏やかにし、リターンを高める効果を期待できる
個人的には、昔は「純金投資は不要」のスタンスでしたが、今は少しだけでもやっておいたほうが良いと考えています。つみたてNISAとの併用、おすすめです!