eMAXIS slim 米国株式(S&P500)信託報酬引き下げで業界最強の人気商品へ

eMAXIS slimシリーズ[銘柄解説] 投資信託




2018年7月3日より運用が始まった「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」。

運用半年で、つみたてNISAの人気ファンドの1つになりました

実際、個人投資家も米国株式に投資している方が多いようで、その中には本商品も含まれているはずです。

  • 世界時価総額比率の株式:19%
  • 世界時価総額比率(除く日本)の株式:8%
  • 先進国株式(除く日本)の株式:16%
  • 米国株式インデックス:57%

総投票数593票

あなたも、この商品について気になっていませんか?

本記事では「eMAXIS slim 米国株式(S&P500)」の特徴や商品性などについて、どこよりも詳しく紹介します。

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eMAXIS slim 米国株式(S&P500)とは

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)は三菱UFJ国際投信が設定する投資信託で、S&P500指数を構成する米国株式に投資します。

eMAXIS slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際投信(公式サイト)

S&P 500®は米国大型株の動向を表す最良の単一尺度として広く認められている株価指数である。この指数をベンチマークとする運用資産の総額は9兆9千億米ドルを超え、この指数に連動する金融商品の運用資産額は約3兆4千億米ドルに及ぶ。この指数は米国の主要産業を代表する500社により構成されており、米国株式市場の時価総額の約80%をカバーしている

出典:S&P500 | S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス

同社の低コスト投資信託シリーズ「eMAXIS slim」に属するファンドの1つです。

「eMAXIS slim」シリーズで資産形成を始めよう。11の商品の特徴と比較をまとめて紹介
この記事では、改めて「eMAXIS slim(イーマクシススリム)」シリーズとは、を解説します。 先進国株式インデックスやバランス(8資産均等型)など、有名な商品もありますが、一方で、 ...

信託報酬や純資産などの基本情報

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の特徴(2019年10月16日時点)
投資先米国株式
ベンチマークS&P500指数
購入手数料0%
(ノーロード)
信託報酬
実質コスト
年0.0968%(※)
年0.203%
信託財産留保額0%
換金手数料0%
運用期限
(償還日)
無期限
(償還なし)
基準価額三菱UFJ国際投信公式
純資産319億円
つみたてNISA
iDeCo

※消費税10%対応。2019年11月12日以降の信託報酬

2019年11月12日に信託報酬引き下げ

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)は2019年11月12日より信託報酬を引き下げて、年0.0968%で運用される予定です。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施 | 三菱UFJ国際投信(pdf)

ライバル商品「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の登場で、大幅なコスト引き下げとなります。

マザーファンド:S&P500インデックスマザーファンド

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)のファンドの仕組み

出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/253266/253266_20190725.pdf

S&P500インデックスマザーファンド純資産と売買高比率(2019年6月25日時点)
ファンド名投資先ベンチマーク純資産売買高比率
S&P500
インデックス
マザーファンド
米国株式S&P500364億円2.15

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の魅力

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)は、2019年10月現在で、業界最低水準の低コストさで米国の著名500銘柄に投資できる投資信託です。

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の主な投資先

出典:https://emaxis.jp/pdf/koumokuromi/253266/253266_20190725.pdf

主な構成銘柄は、

  1. マイクロソフト
  2. アップル
  3. アマゾン
  4. フェイスブック
  5. バークシャー・ハサウェイ
  6. アルファベット
  7. JPモルガンチェース
  8. ジョンソン&ジョンソン
  9. エクソンモービル

など、超有名企業が並びます。

以下は、iFree S&P500 インデックスを販売する大和証券投資信託委託株式会社がまとめた、S&P500を構成する銘柄の特徴です。

【つみたてNISA】iFree S&P500インデックスの評価と比較。20年後の予想成績も紹介
「アメリカに投資したい」と考えたとき、あなたはどんな商品を選びますか? もし、「iFree S&P500インデックス」の名前を思いだすなら、あなたは優れたインデックス投資家なのだ...

出典:もっと詳しく!S&P500 | 大和投資信託委託株式会社(pdf)

銘柄数だけでいえば、500社とアメリカ企業のごく一部ですが、その時価総額は市場全体の8割を占めています。

しかも、S&P500構成銘柄の多くはグローバル企業で、日本を含むアジアや欧州などからも多くの売り上げを得ています。

投資先はアメリカのみとはいえ、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)への投資は、実質世界規模で活躍する有料企業500社への投資とも言えるのです。

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)のライバルは?

★主なライバル商品

このうち、楽天・全米株式インデックス・ファンドは構成銘柄数が異なりますので、本来は直接的な比較はできません。

米国に投資する著名投資信託の比較(2019年10月16日時点)
eMAXIS S&P 500iFree S&P 500SBI VOO楽天全米
投資先全米500銘柄全米500銘柄全米500銘柄全米4000銘柄超
純資産319億円84億円27億円588億円
信託報酬0.165%
→0.0968%
0.2475%0.0938%0.162%

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとどちらに投資するか

個人的にはeMAXIS slim 米国株式(S&P500)です。

というのも、楽天証券でeMAXIS slim 米国株式(S&P500)を購入すれば、ポイント還元を最大限活用することでSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの運用成績を上回る可能性が高いからです。

ポイント投資を活用して米国株連動のファンドを買った時の30年目終了時の評価額

出典:筆者作成

【楽天証券】ポイント投資を活用してS&P500連動投信を買うとどちらが儲かる?【SBI証券】
質問を頂いたので紹介します。 質問です。 楽天証券の投信を楽天カード決済で毎月5万円(1%のポイント還元)でeMAXIS slim 米国株式(S&P500)(信託報酬:0.165%)を積み...

楽天VTI(楽天・全米株式インデックス・ファンド)との比較

これは以下の記事で行い、楽天・全米株式インデックス・ファンドのほうが若干ハイリスクハイリターンになる可能性を指摘しています。

質問「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と楽天全米株式とS&P500ではどれが良いですか」
ほとんど知られていませんが、このブログでは、今試験的にコメント欄を開放しております(下にめちゃくちゃスクロールするとあるよ)。 今回はそのコメントに対して、返信したく思います。 はじめ...

Portfolio Visualizerという比較ツールで、米国ETFに置き換えて比較したものです。

  • Portfolio 1 : VTI・・・$24,175
  • Portfolio 2 : VOO・・・$24,461
  • 楽天・全米株式インデックス・ファンド:バンガードのETF「VTI(Vanguard Total Stock Market ETF)」に投資する
  • iFree S&P500インデックス:S&P500の構成銘柄に投資するので、類似する米国ETFは「VOO(Vanguard 500 Index Fund)」

この結果は、VOOのほうが若干高くなっており、VOOに類似するeMAXIS slim 米国株式(S&P500)のほうが成績が高くなる可能性があります。

ただ、信託報酬ではeMAXIS slim 米国株式(S&P500)よりも楽天・全米株式インデックス・ファンドのほうが低いので、実際は大差ない気もしますね。

なお、比較記事では小型株を含む楽天・全米株式インデックス・ファンドのほうが若干ハイリスク・ハイリターンになりそうだと結論付けています。

検証:将来の運用成績を算出

乱数シミュレーション(モンテカルロ法)を用いて、eMAXIS slim 米国株式(S&P500)に今後20年間、毎月1万円ずつ積み立てた場合の予想成績を紹介します。

以下で述べる計算結果は、あなたの将来の運用成績を保証・約束するものではありません

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)のリターン

myINDEXのS&P500の過去データ(1998~2017年。2018年7月15日時点)を利用します。

S&P 500 (配当込み) (円) | myINDEX

この間のリターン(7.0%)から幾何平均を取ると、毎年の利回りは「4.42%」と求まりました。

この数値を利用して計算します。

計算結果:5~50年後の推定成績

運用年数リターン
(二段目は投資額)
5年67万円
(60万円)
10年150万円
(120万円)
15年253万円
(180万円)
20年381万円
(240万円)
30年737万円
(360万円)
40年1,284万円
(480万円)

この結果より、20年後の予想成績は、240万円の投資に対し、381万円前後(141万円の利益)になる可能性があります。

  • 通常の積立投信なら、利益141万円の20.315%である約29万円を納税
  • つみたてNISAなら、利益は全てあなたのもの!

というわけですね。

なお、他のインデックス同様にeMAXIS slim 米国株式(S&P500)も、できるだけ長期間投資することで、元本割れで終わる可能性を下げられます

半年や1年で成果を得るのではなく、最低でも「つみたてNISA」の対象期間である20年間は運用し続けるつもりで運用なさってください。

S&P500、TOPIX、MSCIコクサイインデックス、MSCIエマージングマーケットインデックスの予想元本割れ率の推移

出典:myINDEXのデータを利用して筆者作成

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の「見込み最大損失額」

過去20年のデータに基づく、最大見込み損失率(2019年10月16日時点)
リターン(%)6.4
リスク(%)18.1
見込み最大損失額
(投資額の%)
29.8

※myINDEXのS&P500(円・配当込み)年率平均を利用

参考までに、S&P500インデックスの2008年の下落幅は年間で-50.2%した(1年で半値になったということ!)。

米国株式への投資はオススメか

リーマンショック以降、もっとも運用成績が良い市場は米国株式でした。

2019年現在、米国株式を好む個人投資家が多くいらっしゃる背景には、特に米国市場が大きく利益を上げてきたからです。

出典:ピクテ・グローバル・マクロ・ウォッチ

そのためか、現在の米国は他の市場に比べて割高で、今後は失速を予想する話も出てきています。

各資産のバリュエーション、過去平均(20年)から見た水準

出典:ピクテ・マルチアセット・ストラテジー 2019年8月 | 幻冬舎ゴールドオンライン

あなたが特に米国市場一本に投資したい場合には、今後の失速(= パフォーマンスの低下)の可能性も考慮に入れたほうが良いと考えます。

「みんな買ってるから」と安易に選ばずに、あなたの人生プランなどと比べて問題がないかを考えるようになさってください

なお、2018年以降は米中の貿易戦争や米国のリセッション懸念もあって、難しい相場が続いていますね。

リーマンショックのような金融危機の再来への対策も必要かなと感じます。

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)の販売会社

2019年10月16日現在、eMAXIS slim シリーズは下記の金融機関にて購入できます。

  • 岩井コスモ証券(インターネット専用)
  • SMBC日興証券(ダイレクトコース専用)
  • SBI証券
  • 岡三オンライン証券
  • auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
  • GMOクリック証券
  • ジャパンネット銀行
  • フィデリティ証券
  • ほくほくTT証券
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 三菱UFJ銀行
  • 三菱UFJ国際投信ダイレクト(mattoco)
  • 水戸証券
  • 楽天証券

出典:販売会社 | eMAXIS slim 米国株式(S&P500) | 三菱UFJ国際投信

eMAXIS slim 米国株式の購入に適しているのは楽天証券で、ポイント投資も併用して資産の増大化をめざすと良いと思います。

iDeCoで購入できます

eMAXIS slim 米国株式(S&P500)はSBI証券のセレクトプランとマネックス証券のiDeCoにて販売しています。


SBI証券のiDeCoプランを見る


マネックス証券のiDeCoを見る

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まとめ

  • eMAXIS slim 米国株式(S&P500)はアメリカの著名インデックスである「S&P500」に連動を目指す
  • 直接のライバル「iFree S&P500インデックス」よりも信託報酬が低い。eMAXIS slim 米国株式(S&P500)は毎日3000万円ずつ純資産が増えており、iFree S&P500インデックスを猛追している
  • 20年後の予想成績は、240万円の投資に対し381万円前後の評価額を期待できるかも。20年運用するつもりで積み立てよう

このように、すでに人気商品の一端を見せているeMAXIS slim 米国株式(S&P500)。

今後の展開にも大注目ですね!

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