「<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド」は、投資家にとって魅力的な企業から構成される指数「JPX日経400インデックス」に連動する投資信託の1つです。
あなたはニッセイJPX日経400インデックスファンドに投資することで、将来有望な銘柄群に投資できるかも?
しかし、そもそも「JPX日経400インデックス」という指数自体があまり人気がない・・・というか、知名度がないので、本記事では
- JPX日経400インデックスの簡単な紹介
- ニッセイJPX日経400インデックスファンドの特徴
を併せて紹介していきます。
なお、JPX日経400インデックスの使用が始まってから、まだ4年程度しか経っていないので、見込み損失額などは算出することができません(計算自体はできますが、妥当な結果が得られません)。
そのあたりのシミュレーションはあと5年ぐらいしたら追記します。
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<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドとは?
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド(協会コード:29313151)は、ニッセイアセットマネジメントが運営する、つみたてNISA対象の投資信託の1つです。
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント
同社の低コスト投資信託シリーズである「購入・換金手数料なし」シリーズの1つです。
信託報酬や純資産などの基本情報
情報は2018年7月26日現在(マザーファンドの情報は2017年11月20日現在)。
購入手数料 | 0% (ノーロード) |
信託報酬 実質コスト |
0.2106% 0.238% |
信託財産留保額 | 0% |
換金手数料 | 0% |
運用期限 (償還日) |
無期限 (償還なし) |
基準価額 | ニッセイAM公式 モーニングスター |
純資産(ベビー) 純資産(マザー) |
12億円 444億円 |
SBI証券ランキング つみたてNISA 設定件数 |
ランク外 |
マザーファンドは、「ニッセイJPX日経400インデックスマザーファンド」と言い、<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドと機関投資家向けのJPX日経400インデックスファンド(適格機関投資家限定)の2つがこのマザーファンドに投資しています。
JPX日経400インデックスって何よ?
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に比べると、かなりなじみのない「JPX日経400インデックス」は、投資家にとって魅力の高い企業400社から構成されています。
資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い会社」で構成される新しい株価指数を創生します。これにより、日本企業の魅力を内外にアピールするとともに、その持続的な企業価値向上を促し、株式市場の活性化を図ります。
具体的には、過去3年間黒字経営が続いていて、かつ、3年平均のROE(自己資本利益率)や営業黒字の推移をチェックし、高いスコアを得た400社が選ばれます。
ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率のことをいいます。これは、株主が拠出した自己資本を用いて企業が株主のためにどれだけの利益をあげたか、つまり株主としての投資効率を測る指標といえます。
JPX日経400インデックスを構成する主な企業として、イオン・ソフトバンク・ファーストリテイリングなど、国内の有名企業は大体入ってる感じです。
逆に、JPX日経400インデックスには入っているが、日経平均株価には含まれない企業として、アシックス・イオンモール・セブン銀行などがあります。
ニッセイJPX日経400インデックスファンドの運用成績は?
他の類似ファンドと比較すると
JPX日経400インデックスは2014年から運用が始まった若い指数です。
myINDEXのデータベースを用いた比較も難しいため、今回は、同じニッセイアセットマネジメントの低コストインデックスファンドを用いて比較してみます。
- <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
- ニッセイ日経225インデックスファンド
以下は投資情報サイト「モーニングスター」のデータベースを利用し、上記3ファンドの過去3年間の運用実績を比較したものです。
- オレンジ:<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド
- 緑:<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド
- 赤:ニッセイ日経225インデックスファンド
これを見ると、<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドは他の2ファンドよりも、約3~8%程度リターンが低くなっています。
JPX日経400インデックスは「投資家に魅力的な企業」という名目で作られているものの、実際はTOPIXに日経225に連動するインデックスファンドに投資したほうが儲かった、という状況です。
必ずしも、投資家に魅力的だから株価が上がる、とは限らないってことを示す結果だと思います。
ROEを用いて投資銘柄を選定する際に気を付けたい点があります。それは、「ROEと株価に直接的な関係はない」ということです。
例えば、ROEが10%の銘柄の株価が1,000円なら割安だが2,000円なら割高、といった使い方はできません。
もしも設定来から毎月1万円を積み立てていたら?
<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドに毎月15日に1万円ずつ積み立てていたら現在いくらになっているかを紹介します。
積立回数 | 42回 |
積立金額 | 420,000円 (毎月10,000円 × 42回) |
時価 | 482,168円 |
評価損益 (時価 – 積立金額) |
+62,168円 |
年平均利回り | 7.4% |
ニッセイ日経225インデックスファンドなどに比べるとパフォーマンスは劣るものの、この期間の日本市場は成績が良いため、<購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドも平均利回り7.4%と得られました。
言うまでも無く、この結果がいつまでも続くとは限らない点に注意です。
ニッセイJPX日経400インデックスファンドはどこで購入できる?
主にネット証券を中心に販売しています。
販売会社 | <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント
- エイチ・エス証券
- SBI証券
- 岡三オンライン証券
- auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)
- GMOクリック証券
- 東海東京証券
- フィデリティ証券
- 松井証券
- マネックス証券
- 楽天証券
- 足利小山信用金庫
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まとめ
- <購入・換金手数料なし>ニッセイJPX日経400インデックスファンドは、2014年から使われている「JPX日経400インデックス」に連動する、つみたてNISA対象の投資信託
- JPX日経400インデックスは、投資家にとって魅力的な企業400社から構成。3年以上黒字が続き、かつROE(自己資本利益率)の高い企業から選定される
- 同期間内のTOPIX・日経225(日経平均株価)に連動する投資信託と比較すると、ニッセイJPX日経400インデックスファンドのほうが成績が悪い。投資家に魅力的な企業から構成されるが、運用成績も必ず良くなるとは限らない結果に
つみたてNISA対象ファンドに限った場合、JPX日経400インデックスに連動するファンドで、話題を集めているファンドは無いように感じます。
やっぱ、ニュースの株価情報などで取り上げられない限りは、「JPX日経400インデックスってなんだ?」って感じかなーと思います。
「投資家に魅力的な企業を集めている」という点で、関心があれば投資してみてはいかがでしょうか、ということで。