iDeCo(個人型確定拠出年金)で今まで積み立てた投資信託のスイッチングを実行しました。
最初に述べておくと、筆者が利用しているのはSBI証券のオリジナルプラン(eMAXIS slimとかが無いほう)です。
- スイッチング前:DCニッセイ外国株式インデックス
- スイッチング後:定期預金(!)
また、新しい積立先としてDCニッセイ外国株式インデックスからiFree 8資産バランスに変更しました。
この手の運用は思考停止的にただ積み立てても問題ないのですが、次の金融危機時に相場の底で追加投資してやろうと思っています。
というわけで、今回はスイッチングの話を少々。
ちなみに、これから確定拠出年金を始めるなら、eMAXIS slimシリーズを扱うSBI証券のセレクトプランが定番です。
Contents
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改めてスイッチングしました
おさらい:スイッチングとは
そもそもスイッチングとは、積み立てている投資信託を別の投資信託や預金などに切り換えることを言います。
スイッチングとは、投資信託を買い換えることです。
単に現在保有している投資信託を売却して、他の投資信託を購入する際にも用いますが、通常は同一の商品で、その商品に組み込まれている金融商品を乗り換える際に用います。スイッチングは自分の運用目的や運用期間に合わせて、その商品に組み入れられている金融商品を切り替えることができる便利な機能です。(中略)
切り替え時の手数料が安い、あるいは無料の場合が多いですが、投資信託を売却する際に信託財産留保額などを徴収されることがあるので、頻繁にスイッチングをすると、その分資産が目減りしてしまうことがありますので注意しましょう。
活用が広がっているiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)でもスイッチングが可能となっています。
投資信託から定期預金へ
冒頭でも述べたように、投資信託から定期預金へスイッチングしています。
- スイッチング前:DCニッセイ外国株式インデックス
- スイッチング後:定期預金
実は以前以下の記事を書いた頃からスイッチングは考えていて、最近になって運用額がちょうどキリの良い数字になったため、丸ごと全てスイッチしました。

SBI証券のスイッチングあれこれ
手数料は?
スイッチングそのものにかかる手数料はありません。
今回運用していたDCニッセイ外国株式インデックスは信託財産留保額も無料ですので、先ほどの引用文のように、スイッチングで資産が目減りすることもありません。
信託財産留保額が設定されている投資信託は、スイッチングのたびに資産の一部が「手数料」として差し引かれます(厳密には、信託財産留保額は手数料ではありませんが)。
回数は?
スイッチングの回数制限はありません。
何回でもできます。
スイッチングにかかる日数は?
これはスイッチング前に保有している投資信託の売却までの期間で、スイッチング後に購入したい投資信託の受け渡しまでの期間に依存します。
筆者のケースだと、2019年12月13日に売却となり、売却した資産は2019年12月19日に受け渡されました。
その後、翌日の20日に定期預金の購入が行なわれ、スイッチングに実際にかかった期間は1週間となりました。
出典:筆者SBI証券iDeCo口座
例えば大型連休のように市場が長く休みの期間には、もっと日数がかかります(営業日的には普段と変わらないが、市場が休みなので総日数は長くなる)。
また、購入や売却から受け渡しまでも期間が長い商品も、スイッチングの期間は長くなります。
プランを超えたスイッチングはできません
SBI証券ではオリジナルプランとセレクトプランの2つのプランが用意されています。
オリジナルプランからセレクトプランへ、もしくはセレクトプランからオリジナルプランへのスイッチングはできません。
オリジナルはオリジナルだけ、セレクトはセレクトだけで商品を選ぶことになります。
当初、セレクトプランができたときにオリジナルからセレクトにプラン変更しようかなと思ったのですが、めんどくさくてスルーしてしまいましたw
このタイミングでスイッチした理由
将来の株価下落時に追加投資するための「弾」が欲しかった
将来、株価が下落したときに、追加投資するためのお金を用意したかったためです。
筆者のiDeCoはこれまで投信(DCニッセイ外国株式インデックス)に100%の割り合いでお金をかけており、iDeCo口座はフルインベストメント状態を続けていました。
これでは相場に流されるままなので、将来大きく株価が下がったときに含み損になった口座を眺めて長い冬を待つしかありません。
筆者はつみたてNISAもやってるので、どんな相場でも売らずに持ち続けるのはつみたてNISAだけで良いと考え、スイッチすることにしました。
つみたてNISAは最後まで売らないと決めていますが、iDeCoの運用はフリーダムにやることに決めています。だって、それがiDeCoのメリットの1つなのだから。
名著「敗者のゲーム」では、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせる重要性が説かれています。
過去72年間のうち、ベストの5日を逃すと、利益は半減してしまう。
この教訓は明らかである。投資家は、「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならないということだ。
この稲妻が輝く瞬間は、相場が暴落から回復する瞬間であることも多いです。
筆者はその瞬間に居合わせるために、運用資金の一部を安全資産にスイッチし、リスクのとり方を少し変えただけです。
たとえ、来年が大相場になったとしても、iFree 8資産バランスに投資することで、ある程度の恩恵は受けられるはずです。
私の言葉だけを信じる必要は無い
相場の予想など、そう簡単に当たるものではありません。
2019年は米国のリセッションが来ると言われ続けた割に、蓋を開けてみれば世界的に株価が上昇して終わった1年でした。
そのためか、最近は「米国のリセッションは来ないのではないか」「相場に乗り遅れるな」といったコンテンツも散見されるようになって来ました。
有名な名言に「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で
現在の状況はまだ懐疑の中ですので、2020年ももっと株価は上がるかもしれません。
このような不確実さの中で大切なのは、将来の相場予想よりも、自身がどのような相場でも生き残っていけるかだと思います。
現在のリスク資産と安全資産の状況を振り返り、将来生き残れる自信がなければ、少しポジションを調整してみる。
その際、スイッチング制度があるiDeCoならば、ポジション調整も簡単ですね、という話でした。
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まとめ
- iDeCoの商品をDCニッセイ外国株式インデックスから定期預金にスイッチングし、積み立てる商品もiFree 8資産バランスに変更した
- スイッチングの手数料は無料(信託財産留保額次第)。スイッチングに必要な期間はおおよそ1週間程度(こちらも商品次第)
- スイッチングは、将来自分がどんな相場でも生き残っていけるのかを考えて実行の是非を検討する
なお、スイッチングしたことでアセットアロケーションが少し変わってしまいました。
- 今はスイッチングすべきタイミングなのか?
- スイッチング後のアセットアロケーションは妥当なのか?
- 自分はどんな相場でも生き残っていけるのか?
こういう考えるべきポイントの多いところが、iDeCoやつみたてNISAの難しいところですね。